ごきげんよう。しおたろう100号と申します。
今回はちょっとハードコアなコミックスを紹介したいと思います。
それではこちらをご覧ください。
九条の大罪とは
こちらの第一話を読んで皆様どのような感想を持たれたでしょうか?
正直「胸糞悪っ!」と思われる方は少なくないと思います。
「九条の大罪」とは何故か反社会的と思われる人々の依頼を受けていく弁護士・九条間人(くじょうたいざ)が主人公の物語です。
反社と繋がっていると聞くとお金儲けに走っているに違いない!というイメージが湧く人が殆どだと思うのですが、九条弁護士は実はそうではないのです。
第一話を見てもらうと分かると思うんですけど「俺に大金を払えばうまくやってやる」的な感じの人じゃないんですよね。
だから加害者側に付いても大した稼ぎになる訳でもなく、結局世間からは悪徳弁護士呼ばわりをされるし見ているとなんだか色々不思議な男なのです。
九条弁護士曰く思想信条がないのが弁護士であり、自分は法律と道徳は分けて考えているとのこと。
自分が悪者扱いされたとしても依頼人を擁護するのが彼の持つ弁護士の使命なのです。
なんだか良い人なんだか悪い人なんだか分からないというのが私の持った印象でした。
もしも依頼人がとんでもない悪人だとしてもそれを擁護して依頼人の利益を求める…と考えるとなんだか良い人ではない感じがする。
でも第一話を読み終わり第二話、第三話と読み進めていくとその印象はかなりガラッと変わっていくのです。
九条弁護士の良さ
「九条の大罪」には反社会的勢力の方々も多数登場する訳ですが、その反社から良い様に扱われてしまう弱者の姿も描かれているんです。
正直読んでいて胸が痛くなる描写も少なくないのですが、それだけでは終わらない。
一見酷い扱いに見えてもその先を考えてくれているのが九条弁護士なのです。
二つ目のエピソードとなる「弱者の一分」は主要キャラを見ていて本当にしんどいと思ってしまうのですが、それだけで終わらせないその手腕に痺れます。
実際問題その先の先まで考えていったとして彼が幸せになっていけるのかは分かりません。
でもそれでも前を向くきっかけを九条弁護士に作って貰ったことはきっと大きな意味があるのだろうと感じました。
ネタバレ回避しつつ書くとなんだかとても持って回った書き方になってしまうのですが、多分実際に読んでもらえば「ああ、そういうことか」と思ってもらえるのではないかなと(勝手に)考えております。
最後に
「九条の大罪」の作者である真鍋昌平先生はドラマ化もされた「闇金ウシジマくん」を描かれたことでも知られている作家さんです。
「闇金ウシジマくん」は人が真っ逆さまに落ちていく様を描いた作品だと個人的に思っていて(ゲイくん編だけなんだか少しテイストが違っていたような気がしている人)、「九条の大罪」も実際に読み始めるまでは同じように人が奈落に落ちるような作風なんだろうなと勝手に思い込んでいたんですがそうではありませんでした。
現在第七巻まで発売されているのですが、この物語は主人公の九条弁護士に限らず、各エピソードの主要人物や、依頼人と九条弁護士の橋渡し役になることが多い壬生など注目すべきキャラクターが沢山います。
貴方がこの作品を読んだら一体どのキャラクターが好きになるでしょう?
また誰に思わず感情移入してしまうでしょうか?
是非コメントなどで教えてくださるととても嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
またお付き合いいただければ幸いです。
コメント
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