【納涼】あの夜眠れないほど怖かった【洒落怖】ってみんなまだ覚えてる?その肆 後編

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現代に蘇る、最強怪異のひとつ


【リョウメンスクナ】 

それを見たものには災厄が訪れる…。 

2つの頭に腕が左右2本ずつ、体は一つに足が2本の人間のミイラ。それは【リョウメンスクナ】と呼ばれていた… 

岩手県の古寺、本堂の奥で木箱に厳重に封印されていたもの。この木箱の開けたものはあるいは死に、あるいは精神が狂わされ、中身を見たというものには原因不明の高熱に見舞われ、大怪我を負う。
 

この洒落怖を見る人も十分注意してください。どんな災厄がやってくるかわかりません… 




この話はリアルすぎてめちゃめちゃいです。 

実際、史実に基づいた「両面宿儺」を題材にしており、今回の洒落怖では関係ないのですが、マンガ・アニメでも人気のある呪術廻戦の両面宿儺もこの史実が基になっていると思われます。 

なので、洒落怖での【リョウメンスクナ】は史実とは若干異なるという点においてフィクションであろうと思うのですが、書き手の描写がリアルがゆえに、臨場感が半端じゃなく、読んでいてとてもスリリングで息を呑むさに仕上がっています。 

物語の前半、後半で転換するリアリティのある恐怖


物語の前半は、実際の現場の肌感の伝わる臨場感のある書き口で、

リョウメンスクナいみたいな得体のしれない気持ち悪さが感じれる内容になっていますが

後半に入るとお寺の住職の息子とされる人が、リョウメンスクナの説明をする場面に転換します。

すると前半の得体のしれない気持ち悪さが、鮮明に恐ろしい怪異へと変貌し

リョウメンスクナが神聖で邪悪な、人間が触れていいものではないというさに代わり

前半とは違う恐怖でリアリティが増すところが、とても良いなと思わせる洒落怖に仕上がるのです。

特に説明パートの終盤の起こった、災害と共に語られるリョウメンスクナの特大の怪異は必見です。

私がこの洒落怖が大好きなポイントの一つです。

ぜひご覧になってください。本当にいです。

その肆お楽しみいただけましたか?最後に私の体験談です。

チャンネルが切り替わる間

私がまだ中学生のころ、お盆の時期の話です。



お盆になると山奥の田舎の祖父のうちに毎年のように帰っていました。




その時期の祖父は、お盆が近づくと具合が悪くなっていき、


お盆が去ると何もなかったかのように元気なる、そんな人でした。



ある年の夏、いつものようにお盆の頃に帰省していたのですが、その年の祖父はとても具合が悪かったようで


近所の人の勧めもあって、祖父は付き添いの祖母と一緒に近くの神社にお祓いに行くことになりました。



ちょっと時間がかかるようで、2.3日神社でお祓いしたのち、戻ってくるとのこと。



その年のお盆は13日~15日まで、祖父がいない帰省となったのでした。



帰省した1日目は祖父がいないということで、どことなくみんな静かに過ごして、そのまま終了。




しかしそれは2日目のに起こったのです。


祖父がいなかったので、祖父の寝室を私が使わせてもらっていました。



祖父の部屋にはとても古いTVが置いてあって、そのTVはメモリのようなスイッチを回転させてチャンネルを入れ替えるタイプのTV。



このTVがすごく珍しかったので、カチカチとチャンネルを切り替えたりして、いろんな番組を楽しんでいました。




午後23時を過ぎた頃でしょうか、私はまだチャンネルを切り替えいろんな番組を見ていたのですが、ちょっと違和感が



チャンネルが切り替わる一瞬の暗転がちょっと長く感じたのです。気なってしばらくカチカチ回していたら、



その違和感はだんだん強くなっていき、





「バチンッ」




という大きな音が鳴り、ついにはチャンネルを切り替えていないのに勝手に番組が切り替わるように


チャンネルが切り替わる一瞬の暗転時に、小さく誰かが映っているのを感じました。



チャンネルが切り替わっていくにつれ、その誰かは大きくなっていて


まるで遠くからこちらに向かってくるようなそんな感じ。




その人物は見たことあるような人物なのですが、誰かまではわからないまま


だんだんと近づいてきたのです。



近づくにつれその顔は明らかに怒っている老人であるのがわかりました。


意味も分からず、身の毛がよだつほどの恐怖でパニックになっていたのですが、


TVの目の前くらいまで来たところで、音は聞こえないものの


「チ」



「ガ」



「ウ」



という口の動きをしたのち、ふっと消えたのです。


消えた直後でした。


後ろで





「ガシャーン!!」





という何か固いものが落ちた音が


それは祖父の部屋に飾ってあった曾祖父の写真の額縁で、急に落ちてきたようでした。


恐怖で腰を抜かしていると、音を聞いた家族がやってきて片付けてくれたのですが、


その写真を見て驚きました。さきほどTVに映っていた老人、怒っているような顔をした人が曾祖父その人だったのです。



家族にその話をしたものの、寝ぼけて見た夢だろうと相手にはしてくれず、


部屋は家族と一緒の部屋にしてもらって、その日は眠りにつきました。



次の日になり、祖父祖母がいないので私たち家族は予定を早め帰省を終えることに。



出発の直前に祖父にお祓いを勧めてくれた近所の人がやってきて



「もう帰るのね、昨日大丈夫だった?」



と親に聞いてきてくれたのです。


ですが私の親は額縁が落ちたことだけを話していたようでした。



「それだけだったのならいいのよ」



と少し引っかかる言葉を残し、近所の人は去っていきました。


こうしてその年の帰省は、怖い思いをしただけで家路につくことになりました。



そして次の年、祖父はお盆を迎えることはありませんでした。

祖父はお盆を迎える前の7月の末ごろに心不全で亡くなったのです。





祖父の葬式であの近所の人が見えていたのですが、そこで少しお盆の件について聞いてみました。すると、



「やっぱりそうだったのね…」



と何か知っているようなそぶりだったので、詳しく教えてもらいました。



あの地域では、古い言い伝えで、若いころに悪さをはたらいていたものには


山の神が近親のものの姿を借りて、その家に古くからあるものを使って長生きできないように、お盆に命を刈り取りに来るそうです。


祖父は若いころは相当悪い人だったようで、この言い伝えを思い出し、近所の人はお盆に家にいないように神社を勧めた、とのことでした。



あのお盆の夜は本当は祖父の命を狙った山の神が、祖父を探していたのかもしれません。


実は祖父が亡くなった7月の末、地上波のアナログ放送が終わるとのこともあり、あのTVを買い替えようとしていたという話を聞ききました。


本当のところは私にはわからないのですが、祖父を長生きさせまいとする山の神の執念が、お盆前に引き起こした悲劇だったのかもしれません。





皆さんの家ある古くからあるもの、それらには何かが宿っているかもしれません。十分注意してください。


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この記事を書いた人

怖い話仕入れてます。ちょっと変な話が好きです。

コメント

コメント一覧 (8件)

  • この話はすごく怖くて、そして面白いですね!
    大好きですこのシリーズ!ありがとうございます!

  • アバター イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイが より:

    イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

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