皆さんごきげんよう。
いつもは好きな作品や作家さんなどについて語ることが多い私ですが、今回は自分についてちょっぴりお話してみたいと思います。
お暇であれば是非是非お付き合いくださいませ。
鬱病って聞くとどんなイメージですか?
唐突ですが、私は鬱病になってかれこれ20年が経ちます。
何急に爆弾放り投げとんじゃと思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、今回はメンタル弱めの私がメンタルヘルスに難を抱えながらなんとか今に至る経緯を語りたいと思っているのです。
上にも書きましたが「鬱病」と聞くと皆様どんなイメージを抱かれるでしょうか?
昨今では「心の風邪」なんて言われ方もして、いつ誰が罹ってもおかしくない病として認識されている方も少なくないと思います。
しかし、私は実際自分が罹るまで「そういう病気もある」ということは頭の中にあってもまさか自分がなるなんて想像もしていませんでした。
昔の私と同じような意識で「いつ『自分以外の』誰が罹ってもおかしくない病気」という風に思い込んでしまっている人って割と多いのではないかな?と思う機会がありまして、少しでもこの気持ちを言語化できないものかと今一生懸命キーボードを叩いております。
因みに私は上にも書いた様に自他共に認める豆腐メンタルですが、決して精神的に弱いから鬱病に罹る訳ではないということもここに記しておきます。
あと私は医者でもなければ医療の専門家でもないため、飽くまでも自分の経験を基にこういったこともあるから少しばかり頭に置いておいて欲しいなということを書かせていただきますのでその点ご了承ください。
切っ掛けは明日が来るのが怖かった
私が鬱になった切っ掛けは端的に仕事のストレスからでした。
というのも当時勤めていた職場は職員間の仲が異常に悪く、新卒で入社した社会人としてひよっこ過ぎた自分には段々とその環境に適応できなくなってしまったのです。
こんな自分を気に掛けてくださる心優しい方もいらっしゃったのですが、何せ自分の所属する部署のギスギスした雰囲気と、自分をよく思わない先輩からの仕打ちに段々と眠れなくなってしまいました。
眠れない原因は「寝たら朝が来て仕事に行かなければならなくなるから」というもので、恐らくこれを読んだ大半の人からは「寝なくても時間が経てば朝になるのに何を言っているんだ」と思われるかも知れませんがそんなことを本気で真面目に考えて連日目の下にクマを作った酷い顔で出社する日が続いていました。
ある日限界を迎えた私は自ら病院に行きたいと考え精神科で診察をしてもらう運びとなります。
私は自分の精神状態が正常でないことを自覚していて、これはそのままにしておくと碌なことにならないとも何となく予感していました。
そこで薬を処方してもらい、それを飲むことで私のメンタルは幾分か良くなりました。
その時私は重大なミスを犯します。
調子が戻った私はそこで服薬を中断してしまい、その状態で仕事へ行くという今の私なら考えられない愚挙に出たのです。
当時私が飲んでいた薬は飲み始めと断薬後の離脱症状の吐き気がかなりきつい薬で、そんなこと何も知らない(知ろうともしない)私はその離脱症状に苦しむことになります。
勿論それだけで済む訳もなく精神状態も結局悪化し、希死念慮を発症し何度か自殺企図を起こすレベルまでになってしまい、その時に働いていた職場も病気療養の為数か月休みをもらいはしたものの結局復帰することは叶わず退職してしまいました。
後々になって考えるとそんな劣悪な環境で働く必要など微塵もなく、この時に辞めたのは正解でしかない筈なのに「仕事を辞めた自分はダメな人間だ」と自分を内心で責めてしまっていた様で退職後も中々思うように病状が回復することはありませんでした。
取り敢えずその頃から自己判断での断薬をすることはなくなり、病状は一進一退と言った感じ。
良くなったかなあ…と思ったらどん底まで落ちてというのを繰り返し繰り返して暫くの時を過ごしていました。
どれくらいかしてバイトをできるくらいには落ち着いてきて、でも鬱状態に入ると本当に自分でもどうしたら良いか分からないくらいしんどくてなんで自分はこんな風になってしまったんだろうと何十回も、何百回も考えました。
ある時は寝込み、ある時は号泣し、ある時は当たり散らして家族にはかなりの負担をかけてきたなと今でも申し訳なく思います。
思い返すと自分はなんてダメな人間なんだと今でもかなり凹みますが、ある時転機を迎えることになります。
自分だけが悪いんじゃなかったんだ
最初にネタバレしておきます。
この話には理解のある彼君、彼女ちゃんがいたお陰で今の私があります展開は断じてありません。
ただ、救われた存在はいます。
それこそが今診てもらっている先生その人なのです。
その話の前にちょっと余談を書かせていただきます。
精神科や心療内科で診察をしてもらうにあたってそのお医者さんと相性が良いかどうかは物凄く重要な点です。
私は先生の退職や引っ越しに伴い今で3人目の先生に診てもらっているんですが、本当に今その言葉を強く噛みしめています。
3人と書きましたが実はもう1人いて、それは一度入院を考えた時に診てもらった先生なのですが本当にびっくりするほど合わなかったんですよ。
元々診てもらっていたのがクリニックで入院施設がない所だったので、入院希望で紹介状を出してもらいとある病院に向かうことになりました。
診察を受けたは良いもののベッドに空きがなくすぐの入院は無理とのことで頓服薬など出してもらったのですがこれがあまりに効き目が強すぎて一舐めしただけでその後数時間記憶がなくなるレベル(一切誇張なしで書いております)で全然自分の病状を考慮せずに適当に薬を処方された気持ちになって信用出来ず、その後その病院に行くことはありませんでした。
この経験がドクターとの相性は本当に大切だと考えるきっかけに繋がったと思います。
自分の中では今考えてもムカムカする腹立ちエピソードですが、まあそんなハズレもあるんだなと感じる出来事はなかなかあるものでもないと思うので全くの無駄な経験ではなかったかなと考えております。
で、そんなこんなで熊本地震のすぐあとくらいから今の先生に診てもらっているのですが、本当にこの先生には感謝を伝えても伝えきれない。
というのも先生は私が鬱になった切っ掛けとなった過去の職場を知っていて「あの環境じゃ鬱にもなりますよね」と自分の話を受け止めてくれた上に共感してくれたんです。
もしかしたら精神科の先生だから適当に相槌打ってるだけじゃない?って思われてしまうかも知れませんが、実際にあの職場には○○さんと△△さんがいて~と内情も分かっていらっしゃって決して当てずっぽうじゃないことは私自身が身をもって実感しています。
そしてここで共感してもらえたことで「ああ、あの時に辛い、しんどいと思ったのは決して自分がおかしいからではなかったんだ」とある意味自分を許すことが出来てかなり気持ちが楽になったのを覚えています。
私以外の皆さんも一緒であるかどうかは分かりませんが、もしかすると私以外の鬱患者の方も「自分が悪いから病気になった」と自分で雁字搦めになってしまって辛い場合もあるかもしれません。
そんな時、少しでも良いので「鬱になったのは決して自分の責任ではない」と思うことができれば良いなと考えるのです。
でも辛い時、良い方向に物事を考えるのはとても難しいのも経験上知っているので、何もできないと心がしぼみ切ってしまっている時はゆっくりと自分を休ませてあげられると良いなと強く願います。
そして今の先生に代わってからもう一つ症状が落ち着いた要因がありるので書き記します。
どうやら私は単なる鬱病ではなく双極性障害Ⅱ型らしいということが分かったのです。
双極性障害を分かりやすく言うと所謂躁鬱病。
躁鬱というと物凄い精神状態の上下が激しい印象を持たれると思うのですが、先生からザックリした説明を聞いたところ私の場合躁に当たる状態がグラフで表すと通常の双極性障害より位置が低いらしく、ともすると鬱病としか診断されず鬱の薬だけを飲んでも中々改善しないとのこと。
そこからまた新たに処方が変わり服薬を始めましたが前よりも状態が目に見えて悪くなることが少なくなったように実感しています。
ただすぐすぐ「薬を飲まなくて良い!治った!」と言われるものではないことはここ20年の経験で嫌というほど実感しているので、大人しくきちんと規則正しい服薬をして完治を目指したいものです。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございます。
私の20年の鬱病生活を簡単に書かせていただきました。
時々鬱の症状が出ることもありますが、今のところ比較的落ち着いて仕事をできる日々を過ごしております。
環境にも体調が大きく左右されるので、こうして平和に生活できていることに本当に感謝しております。
鬱になって良かったと思うことは流石にありませんが、鬱にならなかったら確実に今の私はおらず全く違った自分であっただろうという思いは常にあり、鬱になってしまったことに意味があったのは確かなのだろうと考えています。
最後にこの記事を読んでくださった方に伝えたいのは、辛い時に「みんな辛いのだから」だとか「これくらい当たり前だ」と我慢し過ぎず必要であれば早めに医療機関への受診を考えて欲しいと言うことです。
「心の風邪」と言う言葉から大したことないと思いがちかも知れませんが、例え風邪でも拗らせてしまうと中々治らないもの。
早めの対策はめちゃくちゃ大事だと経験上強く思うのです。
是非この記事を読んで何か思い当たるなあと思われた方は受診を検討してみてくださいね。
拙い内容ではございましたが今回はここまで。
またお会いしましょう。
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