愚かな人間の皆様こんにちは。いつも読んでいただきありがとうございます。ワイです。
ワイもまた愚かな人間です。キレそうになった方々、どうか御安心ください。
突然ですが、我々の住む世界は悪魔に支配されていることをご存知でしょうか。
知らない?そうでしょうね。我々は気付かぬうちに悪魔の意のままに動かされ続けているのですから…。
今回は、1999年、地球征服を完了した、
デーモン閣下率いる5名の悪魔によるヘヴィメタルバンド、聖飢魔Ⅱをご紹介したいと思います。
余談ですが、ワイの名前、仮面悪魔6号の悪魔と6号の部分の由来はこの聖飢魔Ⅱからなのです。
6歳で入信したので信者歴はまもなく18年目に突入致します。どうでもええか。どうでもええな。
さて今月、3度目の正直となる地球デビュー35周年大黒ミサツアーを、
ついに完走しようとしている彼ら。(記事制作時)その魅力、楽曲をたっぷりお届けできればと思います!
それではここからほんの少しだけ、口笛を吹きながら地獄への階段を下りてみましょう…。
※ここから先出てくる年月日の表記は西暦で統一します。
魔歴は出てきませんが、あくまで便宜上の都合ですので信者各位は悪しからず。※
聖飢魔Ⅱとは
彼らはダミアン浜田殿下(現サタン45世大魔王陛下)によって、
西暦1982年に創設された世界最高齢のヘヴィメタルバンドのような宗教団体。
そう。宗教団体なのです。
悪魔教をこの地球上に広めるため、ヘヴィメタルバンドの様式を用いて活動した、ということです。
構成員(メンバー)は全員が地獄からやってきた悪魔であり、
人間の体に寄生し、普段は人間の姿(世を忍ぶ仮の姿)で地球上に潜伏しています。
元の悪魔の姿に戻るにはだいたい2時間ほどかかる模様(時間は構成員によりまちまちなようです)。
83年に初の黒ミサ(LIVEのようなもの)を行い、
85年に初の大教典(アルバム)「聖飢魔Ⅱ~悪魔が来たりてヘヴィメタる」にて地球デビュー。
翌年「蠟人形の館」の大ヒット、伝説のTV番組「夕焼けニャンニャン」へのレギュラー出演などで有名になり、
日本全国はもちろんのこと、ロンドン(イギリス)、セビリア(スペイン)などでミサを敢行。
99年、当初からの公約通り、ノストラダムスの大予言で地球が滅ぶとされていた7月をもって解散する予定が、
公約を知らなかった侍従(マネージャー)が仕事を入れてしまったため急遽解散を延期。
12月29、30、31日の3日間、史上最大かつ究極の黒ミサ「THE ULTIMATE BLACK MASS」を決行し、
1999年12月31日23:59、地球征服を全うした彼らは光の中に姿を消し、解散。
その後、2005年の地球デビュー20周年から、10年、15年、20年と、5年ごとに節目に1年限定で再集結。
20年の35周年記念再集結では、史上最大のゼウスの妨害(新型コロナウイルス感染拡大)の影響で、
通常の大黒ミサツアーができなかったことから、「大黒ミサツアーを通常通り完走するまで活動」となり、
22年には本解散後初となる23年ぶりのオリジナル大教典「BLOODIEST」を発布するなど、
地球に現れるたびに話題になる、ヘヴィメタルバンドの域を飛び越えた天才エンターテインメント集団です。
構成員紹介
ここでは、結成のきっかけとなったダミアン陛下と、
地球デビュー後に活動したことのある構成員(メンバー)の8名をご紹介します。
この他にも、世を忍ぶ仮の大学生時代の構成員があと5名、
怪人松崎様をはじめとするキーボードなどを担当する準構成員(サポートメンバー)が3名、
合計16名の悪魔の存在が確認されています。
ちなみに正規構成員の人数が13人になったのはただの偶然だそう。
悪魔は悪魔の数字を呼び込むってことね(?)
出典元:公式サイト⁽https://www.seikima-ii.com/feature/profile⁾
↑現在の構成員の御尊影。
前列左からルーク参謀、デーモン閣下、ライデン殿下、後列左からゼノン和尚、ジェイル代官。
ダミアン浜田殿下(現サタン45世大魔王陛下)(Gt)
出典元:D.H.C.バンド公式サイト(https://www.damianhc.jp/#TOP)
↑Damian Hamada’s Creaturesの面々。中央がダミアン陛下。
ちなみに左から3人目の伊舎堂”シエル”さくら(Vo)以外のメンバーは、
普段人間としてプログレバンド「金属恵比須」で活動している。
聖飢魔Ⅱを生み出した張本魔であり、初代主宰(リーダー)。サタン44世の息子。
代表曲「蠟人形の館」をはじめ、初期の楽曲の作詞作曲を務めていたものの、
父親である大魔王、サタン44世陛下の危篤の報を受け、急遽地獄へ帰還。
後に王位を継承し、サタン45世となります。
その後、世を忍ぶ仮の姿で地元山口県の某高校に数学教師として潜伏。
数多の若者を見守り、2019年までの35年間、職務を全うした後、
2020年、ヘヴィメタルバンド「Damian Hamada’s Creatures」を結成し、ついに地球でメジャーデビュー。
自身が作詞作曲した曲をメンバーに演奏させることで布教活動に勤しんでいます。
LIVEでは数曲ゲスト参加することも。現在までに3枚の聖典(アルバム)をリリースするなど、
現在も精力的に活動中です。
ちなみに後述のジェイル代官が参加した95年、99年のミサにはダミアン陛下もゲスト参加しています。
魔王凱旋とともに現れるその御姿は美しさ満点。最悪(悪魔用語での最高)です。
デーモン閣下(Vo/説法)
そう、言わずと知れたとんがり頭のあのお方。
ただのコメンテーターではありません。早稲田卒のインテリですが。
相撲解説者でもありません。角界関係者もうなるほどめちゃくちゃ詳しいですが。
ダミアン陛下帰還後、聖飢魔Ⅱの主宰として本解散までの17年間を駆け抜け、
その圧倒的な歌唱力、怪音波とも称される超絶シャウト、クレバーかつユーモアに溢れ、
ウィットに富んだ説法とその生き方で、信者(ファン)を魅了してきたスーパーヴォーカリスト。
昨年10万60歳を迎えましたが、現在もその魔力、歌唱力は健在。
ちなみにボイトレはほぼしたことがないそう。10万年鍛え続けるとああなれるんやなぁ…。
解散後も変わらず悪魔として活動し、ソロ歌手としても、
女性歌手の楽曲をカバーした「GIRLSROCKS」シリーズをヒットさせたり、
オーケストラや日本の伝統楽器奏者とのコラボなど、ジャンルにとらわれない活躍を見せています。
ちなみに、聖飢魔Ⅱの活動時は目の周りは青、それ以外の時は赤に変化します。
まだ入信していない皆様は気づいてましたか?
初期の戦闘服(衣装)には仮面ライダースーパー1、スカイライダー、BLACKのベルトを巻いていたことも。
ライダーを倒した証だそう。やっぱ強いんやなあ悪魔って?
他にも足の改造手術の真相やデーモンカーの話、容姿の変化などなど、
話したいことは山ほどあるのですがそれだけで1本の記事になりそうなので今回は割愛…?
エース清水長官(上手Gt/Dr/Vo)
出典元:公式サイト⁽https://www.seikima-ii.com/feature/profile⁾
↑05年の御尊影。
聖飢魔Ⅱの初代ドラマーとして参加後、一度脱退。
その後3代目ギタリストとして復帰し、本解散まで在籍という異色の経歴を持つ、聖飢魔Ⅱの「紅い風」。
「Angel Smile」、「悪魔のブルース」、「精神の黒幕〜Libido〜」などではVoも披露しています。
ダミアン陛下など、脱退した構成員を含めても最年長の10万60代前半。
構成員はみんな「長官」「清水さん」と敬意を払って呼んでいます。
世仮の両親、父方の祖父母がオペラ歌手という、音楽一家に発生したエース長官。
その血筋を活かしたクレバーな音楽性、どこか影を感じるしっとりした楽曲と、
音楽理論によって細部まで計算された、緻密でキャッチーなギターフレーズで聖飢魔Ⅱを彩っています。
聖飢魔Ⅱ解散後は人間、「ACE」として、
AORバンド「face to ace」のGt/Voやソロギタリスト、プロデューサーなどとして活躍。
05年の再集結を最後に、聖飢魔Ⅱでの活動はしていませんでしたが、
昨年の変異ヴィデオ黒ミサツアー「悪チン集団接種」において、
実に16年ぶりにエース清水長官として人間界に降臨されました。
ありがとうございます。ありがとうございます。めちゃくちゃに泣きました。
もうね、本当にCRYOUTって感じだった(???)。ありがとうございます。
ジェイル大橋代官(下手Gt→上手Gt)
地球デビュー当時の下手ギタリストで、構成員の中では最年少の10万57歳。
イギリスのハードロック、ヘヴィメタルの影響を感じる聖飢魔Ⅱのサウンドの中で、
唯一といっていいほどのアメリカンな志向、サウンド、楽曲でバンドを引っ張っていたものの、
87年、聖飢魔Ⅱを脱退し、人間界に帰化。その後、単身渡米し、
現地で日米混合バンド、Cats In Bootsを結成し、現地でメジャーデビューするも解散。
帰国し、THE OUTSIDERSでも活動。聖飢魔Ⅱ脱退後は、95年の「THE SATAN ALL STARS」、
99年解散時の「THE ULTIMATE BLACK MASS」2日目、05年の再集結ミサツアー「恐怖の復活祭」に参加し、
エース長官が聖飢魔Ⅱでの活動をしなくなった10年の再集結以降は、正規メンバーとして上手ギタリストを務めています。
ワイ的に、国内屈指の色気があるギタリストのお一方だと思っています。
生き方、演奏、どれをとってもロックでしかない御方です。
リズムをとるその足で踏まれたいですね。前まで役職拷問官だったし。
ルーク篁参謀(下手Gt)
ジェイル代官脱退後の87年2月より加入した、聖飢魔Ⅱの「蒼い稲妻」。
元々の正式な名前は「sgt.ルーク篁Ⅲ世(さーじぇんとるーくたかむらさんせい)」。
再集結からはルーク篁参謀が正式名称となりました。
彼が生み出すカラッと明るく、キャッチーな楽曲と、光速ギターフレーズで多くの信者の心を掴んできました。
元々、聖飢魔Ⅱのギタリストを決めるオーディションにジェイル代官とともに最終選考まで残っており、
世仮の大学生時代は閣下らとともに「紫馬肥(むらさきうまごやし)」というバンドで活動していたことも。
この時生まれた楽曲、「EL・DO・RA・DO(現EL.DORADO)」は第三大教典「地獄より愛をこめて」に収録後、
シングルになったり、キーが下がったり上がったりと、数々のアレンジを繰り返しながらも、
彼らのミサのここ一番で演奏される名曲となり、99年の本解散時、最後に演奏された楽曲となりました。
解散後はライデン殿下とともにバンド「CANTA」を結成し、GtとVoを担当。
CANTAの活動を経てギターと共に歌のレベルも格段に上がり、
再集結後は安定したコーラスを見せるようになりました。
それと同時に、ド派手な衣装や髪型、イケメンムーブで信者を虜にする王子様キャラでもあります。
趣味は自転車。Twitterも自転車の話題多めです。ミサのMC中、ステージに自転車で登場したことも。
風が逆向きでも自分のペースを守ってる俺が好き…だそうな。
ゾッド星島親分(Ba)
地球デビュー当時のベーシストで、86年6月まで在籍していた聖飢魔Ⅱ一の暴れん坊。
斧やサソリの形をしたベースを使用し、ミサ中によく破壊パフォーマンスをしています。
脱退後は、聖飢魔Ⅱのミサに何度も何度も乱入しつつ、ソニーレコードやZEPP Sapporoの支配魔を歴任。
ソロミニ経典もリリース。22年発布の最新大教典「BLOODIEST」にもコーラスで参加しています。
大柄な体と歌舞伎の隈取のような顔はインパクト抜群。「夢に出るぞ!(by御本魔)」
ゼノン石川和尚(Ba)
ゾッド親分の跡を継いだ技巧派ベーシスト。
ミサ中はゾッド親分と正反対に動かず淡々とベースを弾いています。
その姿はまさに動かざること山の如し。
元々ジャズやフュージョン系を中心にプレイしていた為、
聖飢魔Ⅱ加入の話が来たときはかなり驚いたとか。
その経験を生かして、曲中でもスラップ奏法を多用するなど、
このバンドの音楽性に厚み、深みを与えています。
ドラムのライデン殿下、サポート構成員の怪人松崎様と共に結成したRXなどでも活動。
解散後は人間として活動し、「ゼノンとは分離したので活動中の記憶はない」と語っています。
ウルトラマンかよ。
「イエーイのおじさん」としても知られており、
MC中はイエーイ!で信者とのコール&レスポンスを楽しんでいます。
世仮の姿で芸大に通っていたこともあり、写真、書道、絵画など、あらゆる芸術に精通している、
笑顔が素敵なおじさん悪魔です。
ライデン湯澤殿下(Dr)
ゼノン和尚とともにモンスターリズムセクションの一角を成す爆音ドラマー。
天地共通の凶皇、雷神の息子であり、純粋な悪魔ではないようです。悪魔とのハーフ説もあり。
専らツーバスのセッティングになることが多いヘヴィメタルバンドのドラマーにおいて、
なかなか珍しいシングルバスセッティングを採用しており、
影響を受けたと公言するジョン・ボーナムさながらのストロングスタイルを見せつつも、
巧みな足さばきでダブルを踏んだり、フロアタムなどを織り交ぜたりしてツーバスっぽく聞かせたりと、
器用さも持ち合わせています。
解散後はゼノン和尚や松崎様と結成した「RX」や、ルーク参謀とともに結成した「CANTA」で活動。
世を忍ぶ仮の姿で活動を続ける現在も悪魔としてのスタンスは崩していないよう。
大食いでも知られ、発生日(誕生日)のミサのステージ上でカツ丼やナポリタンを食べたことも。
初期は以前在籍していたジード飯島大将の容姿を引き継いだような銀色の顔に赤いモヒカンという出で立ちで、
その後現在の白い顔に脳髄が剝き出しとなったとされるボサボサ頭に変化。
これは雷神族特有の変身能力だとか。強いぜ雷神。
聖飢魔Ⅱ入門編~おすすめ楽曲6選~
さて、ここからは聖飢魔Ⅱのおすすめ楽曲をご紹介。
蠟人形の館だけじゃない!!ということを知っていただくべく、敢えて蠟人形の館は外しております。
あの曲もいくつかバージョンがあるので聞き比べると面白いんですけどね…。
本当は「今すぐ全部聞け!!」と言いたいほどですが悩みに悩んで6曲を厳選しました。
悩みすぎて血ヘドが噴出し泡立つかと思った。あぶないあぶない。
ハードかつタイトでヘヴィな演奏、悪魔ならではの視点から人間界を斬る痛快な歌詞、
閣下の超絶シャウトなどなど魅力は満載!!心ゆくまでお楽しみください?
1.赤い玉の伝説
91年発布の12作目の小教典(シングル)。
博打がテーマとなった映画「陽炎」の主題歌として起用されたことから、
昔のパチンコの打ち止めに出てくる赤い玉をモチーフにした歌詞となっています。
この曲の必聴ポイントは、サポート構成員の松崎様やレクター伯爵による流麗なピアノ、
作曲者であるエース長官による妖艶なギターリフやソロはもちろんのこと、
なんといってもすごいのがデーモン閣下。
この曲の最終盤、「さらば 伝説の赤い玉」の「ま」の音を超絶シャウトしています。
その長さなんと12秒!!!(ワイ調べ)
これぞまさに怪音波。ミサでは一音下げてシャウトしていますが、それでもこの長さ、高さ。
しかもロングトーンでこれだけの倍音を含んだシャウトができる方なんてそうそういません。
権利上載せられませんがYouTubeにこの曲のミサの映像がいくつか残ってますのでぜひご覧ください。
ぶっ飛ぶこと間違いなし。
ちなみにこの曲、リマスター版が存在し、こちらは先ほどの映画の続編、「陽炎2」の主題歌に起用されました。
曲の最後のセリフ「往生しなっせ!」が1作目主演の樋口可南子さん(白戸家のお母さんです)から、
2作目主演の高島礼子さんのものに差し替えられていたりします。ミサでは閣下が口にすることも。
リマスター版のカップリングには、日本ハウスミュージック界の重鎮、寺田創一氏による、
ソニー所属時代の楽曲のMIX、「CYBER MEGA MIX B.D.3」が収録されています。
こちらはサブスク解禁はされておらず、このリマスター版のシングルと、
13年に8枚目の大教典をリニューアルして作られた歴代小教典大全(シングル集)、
「愛と虐殺の日々~歴代小教典ソニー時代完全盤~」の2つだけに収録されていますので、
中古でCDを探して聴いてみるのもオススメです◎
2.エガオノママデ
武富士のCMソング「SYNCHRONIZED LOVE」などで知られる、ジョー・リノイエ氏をプロデューサーに迎えた、
98年リリースの14作目の大教典「MOVE」に収録された一曲。作詞作曲はルーク参謀。
悪魔として生きる自信を投影したとも感じられる、孤独な主人公に呼びかけるような優しい歌詞と、
そのサウンドも相まって美しく切ないバラードに仕上げられています。
悩み、立ち止まりそうな人間に寄り添い、背中を押してくれる、
世代関係なく心に刺さること間違いなしの名バラードです。
「明日へ繋がらないのは 君だけじゃないから」…クゥ~~~~沁みますねェ…。
3.地獄の皇太子
「フハハハハハ…聖飢魔Ⅱ…地獄の皇太子!!」という始まり方がかっこいい、
地球デビュー前から存在している、ミサの大定番曲。
彼らのインスト曲である「創世記」の前半から、前述のセリフを挟み、繋げて1曲目にくることがほとんどです。
聖飢魔Ⅱではこの曲と「DEPARTURE TIME」、「精神の黒幕 ~LIBIDO~」、「G.G.G.」の4曲のみと、
数少ないツインリードギターの楽曲で、随所にギタリスト両名のテクニックを見ることができます。
中でも聖飢魔Ⅱの楽曲の中で唯一となるギターソロ回しは必聴です!!
それぞれの個性が光る名ソロとなっています?
ちなみに、96年発布の12作目の大教典「メフィストフェレスの肖像」には、
この曲をオマージュした「地獄の皇太子は二度死ぬ」という楽曲が収録されています。
こちらもかっこいいのでぜひ↓
4.PAINT ME BLACK
こちらも、先ほど少し触れた「メフィストフェレスの肖像」からの1曲。
隠れ名盤的な扱いを受けがちなこの大教典において、一際輝いている(ワイ調べ)のが、
エース長官作曲の「WHO KILLS DEMON? 〜誰が悪魔を亡きものにするのか〜」とこの「PAINT ME BLACK」。
ソニーからBMGに悪魔寺(所属レーベル)を移してから最初の大教典ですが、
この頃の聖飢魔Ⅱはいわば冬の時代。
80年代後半~90年代前半あたりで一度離れていってしまった信者も多く、彼らを呼び戻すべく、
ダミアン陛下とジェイル代官の楽曲も収録するなど、初期の聖飢魔Ⅱの世界観と、
この頃のポップになってきた楽曲がうまく合わさったのがこの大教典です。
そんな中収録されたこの曲も、賛否両論はありますが、
エース長官によるいい意味でメタルっぽくない、艶やかな楽曲に仕上がっています。
長官自身も自作曲の中ではかなり満足いく出来だったようです。
この大教典のツアーでしかミサで披露していないのが本当に惜しい…。
もう1回だけでいいのでどこかでやりませんか…。ないか…。
5.殺しの現場!!
92年発布の10枚目となる大教典「恐怖のレストラン」からの1曲。詞曲はデーモン閣下。
この大教典、通称「殺人経典」と呼ばれており、なんと収録された12曲のうち、10曲で死人が出ます。コワイネ
しかもかなり珍しく、収録曲の半分以上が閣下作曲となっています。
デーモン宗にはたまらん大教典ですね。そんな大教典を象徴する楽曲といえるのがこの曲です。
曲中、閣下はほぼずっとシャウトというとんでもなくハードなことをやってのけています。さすがすぎる。
歌詞にもさすがにこのサイトですら載せられないアウトすぎるグロテスクワードが散りばめられており、
悪魔を本気で怒らせてはいけないと感じられます(?)
この現場で殺された死体は後にギロチン男爵の謎の愛人となり、
散々弄ばれたあとで恐怖のレストランに運び込まれ、スタッフと構成員が美味しく頂きましたとさ。
知らんけど。こうであってほしい(?)
6.EL.DORADO
ルーク参謀の項目で触れたこの曲。元々聖飢魔Ⅱの楽曲ではなかったにもかかわらず、
信者にとっても、構成員にとっても非常に重要な曲になったわけですが、
なんとこれまでに5つのバージョンのスタジオ音源が存在しています。
今回はどんどんカッコよさが更新されていくこの曲を聴き比べていただこうと思います!!
まず一番最初に世に出た3枚目の大教典「地獄より愛をこめて」に収録されたVer。
キーは全バージョンの中で最も高いEマイナー。タイトル表記が現在と異なり、「EL・DO・RA・DO」となっており、
当時は、後にこの曲のソロを弾くことになるルーク参謀も加入前のため、エース長官がギターソロを弾いています。
初期の閣下特有のゴリゴリに歪んだ声も素晴らしいですね。
ちなみにこの曲が収録された理由ですが、大教典の製作中、なかなか曲が書けずにいたところ、
「たまたま世仮の大学時代に作ったいい曲があったから入れちゃえ」で収録されることになったとか。
そう、全てはここから始まるのです。
翌年この曲がシングルとしてリリースされることになり、
ルーク参謀の加入もあったため再録音。その時のVerがこちら。
ここでキーが一音下がってDマイナーに。それ以外は大きな変更はありません。
閣下の節回しがより完成形に近づき、ラスサビ最後の「黄金郷(エルドラド)」のドをシャウトするようになったり、
イントロのドラムフレーズが少し変わったり(キックが増えるなど)といった程度です。
ソロも変わらずエース長官。
そして3番目が、聖飢魔Ⅱ6枚目の大教典にして、初の極悪集大成盤(ベスト盤)、
日本のヘヴィメタルバンド史上初のオリコン1位を記録した名盤「WORST」に収録されたVer。
多くの楽曲がリミックスや一部の再録音がされているこの大教典で、「EL・DO・RA・DO」も大幅に進化します。
キーボードを大々的に取り入れたサウンド面に加え、ギターソロも作曲したルーク参謀に変更、
このVerのみ歌詞も一部変更(「幻の島」と歌っていた部分を「幻の海」に変更)するなど、
ほぼ別物といっていいくらいに全体のアレンジがガラッと変更されています。
閣下のお声も歪みがとれ、ヴォーカリストとして格段にレベルアップした姿を見せてくれています。
そして、キーはまたまた一音下がってCマイナーと、
全バージョンの中で最も低くなっており、ここで一度完成を見る形になりました。
この先に出るバージョンや、WORST発布からしばらくのミサでの演奏は、全てこの時の音源を基にしています。
その後、99年の解散前に発布された本家極悪集大成盤、「1999 BLACK LIST」に収録されたのがこちらのVer。
ミサ中のMCとして何度も使用されていた、
「幸せは目の前にぶら下がっているよ…早く行け、早く行け、見失わないうちに…」
という名フレーズから始まるこのVerで、この曲はついに本当の完成を迎えます。
タイトル表記が「EL.DORADO」となり、キーは「WORST」Verから半音上がってC#マイナーに落ち着きました。
また、ギターソロのフレーズも最後の方が若干変更されています。
テンポを若干上げ、よりタイトに、ヘヴィになったそのサウンドやアレンジから、
結成から解散まで、真摯に音楽と向き合ってきた彼らの歴史を感じられます。
解散ミサを思い出して聴くたびに泣いてしまう信者はワイだけではないはず。
まぁ解散ミサ行ってないけど。当時生まれて9カ月しか経ってないしね。しかたないね。
そして2010年の再集結に際し発布された24枚目の大教典となるセルフカバー作、
「悪魔 NATIVITY “SONGS OF THE SWORD”」では、英語Verが収録されました。
そして最初のバージョン以来となるジェイル代官の刺々しいヘヴィなバッキングを聴くことができます!!
そしてなんと20年以上の時を経てMVも作られています!激アツ!!!
名曲「害獣達の墓場」の歌詞が映し出されてから始まるこのMV。
ざっくりストーリーを分析すると、
ある日突然悪魔の容姿になってしまった女子高生(仮にAとします)。
周囲の人々は一斉に逃げ、防護マスクの中から好奇の目に晒されるA。
しかし、1人だけいつもと変わらず、分け隔てなく接してくれる生徒(仮にBとします)がいました。
Bは防護マスクの着用を強制されるもそれを拒絶、教師はAの手で無理やりBにマスクを着けさせようとしますが、
BはAを突き飛ばしてなおも拒否。耐えきれず教室から飛び出したAと彼女を追いかけるB。
彼女たちは無事に、「黄金郷」へと辿り着けるのか…的な内容になっています。
勝手な解釈なので「違うだろー!」と思わせてしまってたらすみません。
過去のミサの映像も織り交ぜた素晴らしいMVに仕上がっています。
今思えば、昨今のコロナ禍の状況を先読みしていたかのようなストーリーですね…。
感染者らに向けられる偏見や差別的な目、マスクするしない論争、
間違った風説を流布する人やそれに踊らされる人々・・・。
悪魔の先見の明に脱帽です。10万年も生きてればこれくらい朝飯前かもしれませんね。
我々も、何事にも負けず、それぞれの黄金の都を追い求めなくては、という気持ちにさせてくれる名曲です。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました!
いやあ…。おすすめしたい曲や要素が多すぎて…。
あれも違うこれも違うと考えていたら随分公開が遅くなってしまいました…。
最初に書こうと思ってから4カ月は経ってる気がする。おせえよ。すみません。
さて、この記事が公開される頃にはきっと代々木でのツアーファイナルが終わり、
構成員各位は再び地獄に帰還している頃でしょう。
もちろんワイも参拝するのですが、なんとなく、なんとなくですが、今後の再集結はない気がしています。
いつの時も今回が最後だという想いでミサに参拝したり、活動絵巻経典(DVDなど)を買ったりしているんですが、
なんだか今までよりも「最後」を強く感じるのです。
逆に言えば、この35TH再集結は奇跡の連続だったとも言えます。
令和のこの世で、悪魔がこの地球を支配したあとの世界線で、ワイの記憶があるうちに、
1年以上継続して活動する聖飢魔Ⅱが見れたこと、オリジナル大教典が出たこと、
今までと違う形のミサツアーを2回も見れたこと・・・。
これはきっと、新型コロナウイルスという、
史上最大のゼウスの妨害が無ければ見ることのできなかったのではないかと感じています。
常に、人間より半歩、いや数歩先を生き、我々人間に、強く生き抜くためのメッセージ、
今後の世界に対する警告、警鐘を鳴らし続けてきた聖飢魔Ⅱ。
その崇高なる精神と残してきた実績は、果たして「イロモノ」「ゲテモノ」でしょうか。
私は違うと思います。その人間離れした容姿だけで(人間じゃないですが)、
「こいつらはコミックバンドだ」「こんなのはヘヴィメタルではない」などと言うことなく、
その中身を、本質を見て欲しい。そこまで見た上で「本物」かどうかを見極めて欲しい。
そんな思いでこの記事を書きました。
「聖飢魔Ⅱに追いつき、追い越そうと思って生きていかなければ、
聖飢魔Ⅱにとって失礼じゃないか。」
解散ミサの最後のMCで閣下が語ったこの御言葉を胸に、
これから再びやってくる、聖飢魔Ⅱのいない世の中を強く生き抜いていこうと思います。
いつまでも悪魔はみんなの心の中で囁いているから…。
あ、代々木大黒ミサのレポートはまた今度書きますね。
待っててくれる人がいると信じて。いなくても書くけど。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
聖飢魔Ⅱ、各構成員の最新情報はこちら!
聖飢魔Ⅱオフィシャルサイト
デーモン閣下オフィシャルサイト
ゼノン石川和尚公式サイト
face to aceオフィシャルサイト
ジェイル大橋代官オフィシャルサイト
CANTAオフィシャルサイト(ルーク参謀とライデン殿下のバンド)
Damian Hamada’s Creaturesオフィシャルサイト
他の記事もぜひどーぞ。
See you in your night mare…😈
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