マンガ、読んでますか?
わたしはゴリッゴリに読むたちでして
時々人と語らいたくなったり、詳しい人の話を聞きたくなったりするんですが
(マンガに限らず、映画や音楽なんかもそうだと思いますが)
意外と周囲にいなかったりするんですよね。
昔はBSマンガ夜話をTVで見られたりして助かってましたけど
今あれほど濃いものってなかなか無いしな~~~
岡田斗司夫さんも「復活しない」と言ってたしな~~~
なんて思っていたら、いつの間にやら世はYoutube時代に。
マンガについて語ってる番組が山ほど探せるようになりました。
そんな中でもひときわ濃く深彫りされてるなと感じる番組、
「れいとしょう」について今回書いていきたいと思います。
「藤子不二雄(A)×ハードコアチョコレート」!
「れいとしょう」とは①
元は「山田玲司のヤングサンデー」(通称ヤンサン)という
様々なコンテンツを読み解くニコニコ動画及びyoutubeの番組が’14年からありまして、
そこからマンガ分析のみに特化した形で派生したのが「れいとしょう」です。
マンガ家の山田玲司先生ときたがわ翔先生のお二人がメインMC。
玲司のれい&翔のしょうで「れいとしょう」なんですね。
動画を見ると「【漫画家による極限の漫画分析】れいとしょう」 と銘打ってらっしゃいます。
前半1時間は無料公開、後半1時間は有料公開されてます。
「れいとしょう(全26件)」山田玲司のヤングサンデーのシリーズ – ニコニコ動画 (nicovideo.jp)
「れいとしょう」とは②
山田先生は時代背景と絡めてクロニクルでクールに分析するタイプ、
きたがわ先生は圧倒的な読書量と自分の思い出を重ねた上で
情念で語るホットなタイプ。(ホ、ホットマン~~)
両方同世代なので作品を見る角度は近しいと思うのですが、
出力の仕方が違っていてどちらも興味深いのが特徴的です。
ちなみに、お二人とも若かりし頃バブルを経験してる立派なおじさんなのですが
山田先生はきたがわ先生を”きたがわ”、きたがわ先生は山田先生を”れいちゃん”
と呼んでいるのがなんとも同窓生っぽく親しげでほっこりしますし
お互いにリスペクトがあり、終始穏やかな語り口で大変見やすいです。
作品へのツッコミはあっても”愛あるいじり”という感じで嫌味は無く。
こういう部分って地味に大切ですよね。
更にきたがわ先生は超絶画力でもって元絵と瓜二つの模写絵をほぼ毎回
スケッチブックに用意して下さるので(自作絵を使うことで著作権問題もクリア)
それを拝見するのも楽しみだったりします。
https://twitter.com/kitagawa_sho/status/1636727272333000706/photo/1
スラムダンク回を例に
最近映画で人気が再燃してるスラムダンク回に焦点をあててみたいと思います。
この無料公開部分の動画、
1時間もあるのですが、
なんと…
スラムダンクについて…
語ってません!!!!!
なんなら水島新司回と言っても過言ではないほど。
とにかく「ドカベン」及び水島新司先生ご本人について深掘りされています。
が、それこそが作品を本質から読み解こうとするれいとしょうらしさ、とも言えるのです。
井上雄彦先生がスラムダンクでやりたかったこと、その原点であるドカベンが生まれた時代、
そして作者の水島新司先生の幼少期や生きざままで知ることにより
まだ読んだことのないドカベンを血の通った作品として見ることができる。
というところまで知識を引き上げてくれます。
面白かったのは、このドカベンの更に原典である「イガグリくん」にまで言及されていたことです。
引用元:マンガペディア https://mangapedia.com/%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%81%8F%E3%82%93-kzxlahtak
昭和の頃、今で言う「ワンピース」ばりに爆発的人気だったマンガ作品らしいのですが
こんな風に元ネタの元ネタまで遡ってくれると、作品への解像度が爆上がりしますし
その上で、さて、スラムダンクとは。という下地が地層になってる状態からの
流れになっていくので、話に厚みがあるんですよね。
この濃厚さを…求めていたんだ…
と、知識欲が満たされていく喜びを感じます。
さいごに
いかがでしたか?
れいとしょう、見たくなったでしょうか?
ちなみに第一回で取り上げてる題材は「マカロニほうれん荘」なので
(タイトルロゴもそこから起因)なかなかフルスイングの
分かるやつだけついて来いスタイルですが、
是非ついて行ってみてもらえたらと思います。
ここまで目を通して下さりありがとうございました。
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