『ラスオリ』のバイオロイドを語るVVスタッフ【迅速のカーン編】

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メインストーリー12章コミックマーケットや韓国のAGF(Anime x Game Festival)出店、韓国のオンラインゲーム「ソウルワーカー」とのコラボなどなど大いに盛り上がっているラストオリジン!(コミケでも販売されたラスオリ×ヴィレヴァンコラボグッズ第3弾は買っていただけましたか?)
そんなラスオリですがなんと2024年5月にIPが売却され、開発・運営会社が移管するというとんでも事態が起こっていました。
前にもこんなことあったよな…???
しかし、ゲーム内外の様々な催しにそんな事情は全く感じられず、着実に世間で流行り始めている気がします。

引用元:“’라스트 오리진’ 서비스 이관 후 안정화가 목표” https://www.tgdaily.co.kr/news/articleView.html?idxno=334779

現在の運営 株式会社VALOFE にてラストオリジンチームを牽引するリーダーが、女性PDのキム・スヨン氏。
ラストオリジンの起源を辿るストーリーイベント「ゼロベース」や様々なコラボ、過激過ぎると偉いところから叱られてるのにどんどん露出が増える衣装などなど……
Smart Joy → Studio Valkyrie → VALOFE と二度目の運営移管にも拘らずなぜか以前より生き生きとしているのもスヨンPDのおかげでしょう。
(韓国の無規制版追加されたスキンが 糸が引っかかってるだけ→ピアス→丸出し とどんどんタガが外れているが、スヨンPDの指示らしい。なんなんだこの人。)

さて、
みなさんかっこいい女性リーダーは好きですか?

好きですよね。
草薙素子然りココ・ヘクマティアル然り、癖の強い部隊を確かな実力カリスマ性で率いるような女性です。

引用元:ラストオリジン公式サイトhttps://www.last-origin.com/

ムチムチドスケベバイオロイドばかりと思われがちな次世代美少女×戦略RPG「ラストオリジン」の世界でも、バイオロイド産業が加速していくうち、戦争のための数多の戦う女性が生まれてきました。
そしてバイオロイドという特性上、指揮官や隊長などリーダーを務める者は「そのために作られた」者がほとんど。

引用元:ラストオリジン公式サイト https://www.last-origin.com/news_view.html?no=575&pg=1

しかし、私がラストオリジンで最も推している「リーダー」は、他のバイオロイドとは異なる特殊な経緯でリーダーを務めることになったバイオロイドであり、それがもうとにかくカッコイイんです…!

今回もラスオリを愛してやまないヴィレヴァン社員が推し戦闘員のことをしゃべりたい記事です。

ラストオリジン?しらん。という方は以前書いた『ラストオリジン』流行らせてください!これまでの記事を読んで知っていただけたら嬉しいです。

目次

迅速のカーン

今回紹介するバイオロイドは

軽装型攻撃機 迅速のカーン です。

カーンは歩兵部隊「アンガー・オブ・ホード」に所属しその指揮官を務める、軍事企業ブラックリバー製の戦闘用バイオロイドです。
レジスタンスの一番槍を務める彼女は、脚に装備した専用の強化外骨格「ダストストーム」にて地上を陸戦機体最速のスピードで駆け、巨大なランサー・リボルバー・キャノンを構え突撃し敵を翻弄するという戦術を得意とします。ちなみにリボルバー・キャノンは手動装填で光学照準器もない、ほとんど槍のような武器。銃火器しかない戦場で、過去から現在までカーンはこれ一本で戦っています。

ややせっかちですが性格は柔和でいたって常識的。戦闘においては常に合理的な選択を求めます。
オルカ号レジスタンス内でも特に経験豊富な、人類滅亡以前から生き続け、滅亡後も多くの仲間たちを救ってきた歴戦の勇士であり、階級・年齢・部隊を問わず多くの隊員からの人望が厚く、他の指揮官機からも一目置かれています。
司令官くんとは信頼できる上官・戦友のような関係として慕っており、我先にと司令官くんにアプローチする他の子たちと違ってその先のことは平和になってからいくらでもできる、という考えです。
平和になることは大前提としている、自分たちならその未来を掴めると確信しているように言えるあたりが、レジスタンスや司令官くん、彼が導く未来への信頼がありありと表れています。

ただしそのような考えで長年生きてきたためか男性に関する知識が乏しく、オルカ1豪快な女性 ロイヤル・アーセナルから男の身体について講義を受けた際には「ブラウニーよりも知識が無い」と評されていました。

ゲームにおける性能

カーンの最大の武器はやはりその速さ
軽装型の味方を強化しつつ、誰よりも先陣を切って猛攻撃の起点を作るのが得意な戦闘員です。

複数回攻撃しないとダメージが入らないボスも、ホードの連撃でゴリ押し

アンガー・オブ・ホード所属のメンバーで固めるのが定番編成。
カーンを起点に、クイックキャメルの協同攻撃・支援攻撃で手数を稼いでコンボで倒しきる。という編成です。
カーンに専用装備L.R.C弾丸」を装備させることで火力の底上げもできます。

また、カーンは専用装備が2種類ある特殊な戦闘員です。
もうひとつの装備「ダストストーム」を付けることで彼女の役割は全くの別物に。
この装備には回避率+200%・被ダメージ-50%・自身に標的付与の効果があり、カーンの能力が攻撃機から保護機へ様変わり。自身への標的付与で敵の攻撃を集め、爆発的に上がった回避能力で全て避けることで保護機の代わりとなります。

アンガー・オブ・ホード

オルカ号レジスタンスにてカーンが指揮するアンガー・オブ・ホードはオルカ内でも最強格の部隊であり、オルカ7大ミステリーに数えられるほどの異常な強さはカーンがほぼ一人で支えているといっても過言ではありません。

ホードの戦法はカーンが単身で突撃する「他の隊員がそれを援護という極めてシンプルかつ危険なもの。
しかし一番のリスクを背負っているはずの当のカーンが強すぎるためまかり通ってしまうといいます。
戦術も何もない戦い方で、作戦会議などもほとんど出席しないそうですが、脳筋というわけではなく「それが一番合理的だから」という理由でこの戦術を用いており、実際部隊を率いる指揮能力は極めて高く、その証拠にバイオロイド主力部隊で唯一、一度も全滅したことがないといいます。
その機動力・爆発力は戦争において非常に重宝されたようで各国各企業がこの部隊を買い、企業vs企業の連合戦争では「アンガー・オブ・ホード」vs「アンガー・オブ・ホード」の戦局もあったそう。

そしてそのような部隊だからか、カーンの下のつく隊員たちも問題児揃い。各々武器を改造しまくったり賭博をしたり爆破したり盗撮したり…自由人だらけの部隊ですが、カーンの人望包容力で上手くまとまっているようです。

とはいえ、部下の突拍子のない行動には少なからず振り回されている模様


軍隊としてライバルに挙げられるのは「シスターズ・オブ・ヴァルハラ」。
ホードと同じブラックリバー製の部隊で、鉄血のレオナを指揮官とした寒冷地戦を得意とする部隊です。
連合戦争では三安産業所属となったホードと相対し、その際にはホードが勝利。
ホードの勝因は機動力の差と、時の運だったというほど接戦だったようです。

戦争終結、人類滅亡後は、オルカでの合同作戦にてお互い指揮官を交代して作戦に臨んだこともありました。

ストーリーイベント「セントオルカの秘密作戦」にて、レオナが司令官くんの護衛に付いたため、市街地で物資確保中のヴァルハラの指揮をカーンが、その後ホードの指揮をレオナが執ることに。
ホード側は変わらず自由人なメンバーが命令を全く聞かない・理解しないようで、レオナは大苦戦。
そしてヴァルハラ側ではカーンほぼ単騎で鉄虫を圧倒してしまい、それをただ呆然と見るだけという結果に。サンドガールはそんなカーンに惚れ込み、以降カーンに憧れを抱くようになったようです。

何だかカーンが1人で全部こなしてしまうような部隊ですが、それも全てホードの仲間たちがいてこそ。

イベント「楽園への招待状」では、都市全体が人々の理想を反映する仮想現実を見せる装置と化した「楽園」に訪れたオルカの隊員たちが囚われてしまうことに。
皆がそれぞれの思う理想の世界で過ごす中、カーンはというと、ホードの仲間たちと過ごしていました。
普段危険な戦いを見せる彼女ですが、部下たちを常に気にかけ、階級に関わらず対等に接する優しい表情が見られます。

しかし他愛ない会話の中、カーンは違和感を抱きます。
カーンの目の前にいるウェアウルフとクイックキャメルは、100年前に起きた、オルカのホードは経験したことがないはずの連合戦争のことを話していました。

501番クイックキャメル少佐。331番ウェアウルフ曹長。
彼女たちは後に起こる滅亡戦争で鉄虫に殺されたはずだったのです。

501番クイックキャメル少佐。331番ウェアウルフ曹長。506番クイックキャメル中尉。738番ウェアウルフ兵長。 45番タロンフェザー少尉。634番サラマンダー伍長。645番クイックキャメル少尉。931番ウェアウルフ上等兵。
カーンは、いつも夢に見るという彼女たち──カーンを残して戦死していったかつての部下たちとの再会を
楽園などではなく「地獄」であると見なし、多くの隊員が夢から覚めずにいる中で自力で覚醒に至りました。

死んだ仲間から逃げてきた先で、楽園の影響を受けなかったロイヤル・アーセナルと合流。
彼女曰く自力で目覚めたのはカーンが初めてだといいます。100年経っても一人一人の識別番号と階級まで覚えているほど仲間を想い、そのに向き合う覚悟と精神力を持った彼女だからこそ成しえたことだったのでしょう。

T-4 ケシク

彼女のその強さはどこから来るものなのか。
以前紹介した「奇跡のトモ」こと慈悲深きリアンと同様、カーンもまた突然変異を起こした個体を元に作られたバイオロイドとのこと。
自己紹介でも彼女は、自身が最初から指揮官機の「カーン」として生まれたのではなく、元々は別のバイオロイドであったと語っています。

そのバイオロイドが
軽装型支援機 T-4 ケシク です。
カーンが作られる以前、アンガー・オブ・ホードの兵站管理傷兵救護担当として三安産業にて量産されていた後方支援専門のバイオロイドです。
ブラックリバーの研究施設からサルベージした遺伝子データから復元され、現在のオルカ号のホードに合流しました。

性格は温厚ですが生真面目で頭が固く、単独行動が苦手。よく仲間に気を配り、「誰一人傷つけたくない」という意識は人一倍強く危険行動を避けたがります

カーンとはまるで似つかないケシクが、どのような経緯でカーンへと改修されたのでしょうか?

引用元:ラストオリジン公式サイト https://www.last-origin.com/news_view.html?no=575&pg=1

ゲームでの初登場はストーリーイベント怒りの狼牙
『まどマギ』『Fate/stay night』などを手掛けた虚淵玄 執筆による、カーンとケシク、及びアンガー・オブ・ホードを主役としたストーリーイベントです。謎に包まれたケシクの復元と、彼女の初陣で起こる事件を描いています。

カーンの元となったケシクですが、その能力はいたって平凡
ケシクの初陣に、どんな強いバイオロイドなのかと期待していたホード隊の面々も拍子抜けの様子で、ケシクはホード隊についていけず足を引っ張ってしまいます。
ケシクタイプが配属されていた頃のホードと、現在の「迅速のカーンが指揮官となったホード」とでは戦術がまるで違い、ケシクの従来の運用とまったく噛み合わなかったようです。

そんな中、作戦中擬態していた鉄虫に取り囲まれた上に電波妨害を受け、ホード隊は本隊との通信が遮断。孤立してしまいます。
鉄虫の作戦に嵌り防戦一方となったホード隊員。ハイエナ、タロンフェザー、サラマンダーが倒れ、弾薬も尽き欠け、敵はホード隊救助のために分散した本隊を叩く気でいる、絶望的な状況
はたして彼女たちは無事帰還できるのか────────

というのがイベントのあらすじ。

「怒りの狼牙」では、カーンが白昼夢で見た過去の回想という形でバイオロイド「カーン」の過去についても語られます。

C-2 カーン

人類同士が争っていた時代、とある戦線に投入されたT-4 ケシク

所属する戦力は大半を消耗し、彼女は部隊の隊長まで失うこととなりました。
指揮権を譲渡されたケシクは絶望的な状況を前に、隊員を死なせることを恐れていました。
救護や支援という役割に対し更に意識付けるためか、ケシクモデルは仲間の負傷や死に強く恐怖する性格に作られていました。
危険な戦場で仲間が傷つき死ぬ想像が常に過り普通であればその恐怖、責任、重圧に耐えられず精神が潰れてしまうところ、この一人のケシクは、そうはなりませんでした。

仲間を守るために一番手っ取り早い方法は何か。

仲間が傷つけられる前に、自身が全て倒してしまえばいい。

自身を縛る恐怖を置いてけぼりにして、それに追いつかれる前に原因を倒す。

どれだけ数多の敵の銃口も、正面にしか弾は放てない。ならば側面に、背後に回り込め。近付けば近付くほどに、敵の射角は狭くなる。
無駄弾は厳禁。威嚇は無用。撃つなら殺せ。一撃で屠れ。弾の数だけ敵が減り、味方に届く敵弾も減る。持ち合わす弾薬の一発ごとを、仲間の命と心得ろ。
狙って撃つ、などという甘えは捨てろ。撃てば当たるだけの距離まで詰めろ。

死を恐れる自身の身体を逆手に取った「迅速」の戦術は多くの敵を蹂躙し、仲間を守り、その戦果は戦闘用バイオロイドを数多く輩出するブラックリバーへ届きます。
そうして、彼女の経験が詰まった記憶素子と戦術に見合った改造がなされた肉体は、指揮官(commander)型機体として量産され、戦場へ投入されることとなります。
強襲部隊アンガー・オブ・ホード(群狼の怒り)隊長C-2 カーン の誕生です。

ただし、恐怖の入り込む余地を徹底的に排除した彼女の戦い方は危険極まりないもの。
C-2カーンの誕生から100年余り。量産された個体で今まで生き残ったカーンは誰一人としておらず、彼女がこの戦術を用いて24時間生存する可能性は70万分の1未満であり、それを365日100年以上続けるなど理論的に不可能です。

250億分の1という確率はおそらくアニメ「装甲騎兵ボトムズ」で語られる、いかなる状況でも死を回避する「異能生存体」が元ネタ。




しかし、人類最後の生き残り、司令官くん率いるオルカ抵抗軍には100年間の記憶を持ち、その歴戦の経験値でホードを率い一度の敗戦も喫したことのないカーンがいます。

量産機体が全滅してしまっている今、迅速のカーンと呼ばれている彼女に識別番号はありません

彼女こそC-2カーンのオリジナル。他でもない、当時のケシク本人なのです。

「怒りの狼牙」はステージ選択マップも凝っている。
マップの赤い点が鉄虫、白い点がカーンとケシクで、右が交戦ログ。カーンの異質なまでの強さがよく分かる。

同じ顔、同じ体、同じ能力を持ち生まれてくる人工物であるバイオロイドですが、彼女たち一人一人は確実に違う魂が宿っており、カーンの「ほぼ確実に死ぬ」戦術は、単なるコピーでは引き継げなかった経験をもって可能としているのでしょう。

「怒りの狼牙」で、私は一気にカーンのことが大好きになりました。
サポート武器で前線で戦う方、ランスや狩猟笛を使う方、僧侶に槍を持たせる方は必ず刺さると思います。
しかし正直この記事で彼女のかっこよさを十分には伝えられたとは思いません。イベント「怒りの狼牙」を遊べていない方は、メインストーリー8-8Exクリア後に記録保管庫から読めるようになるのでぜひ読んでください!

孤狼

一見完全無欠の戦闘兵器のようで、いまの彼女を作り上げるまで様々な傷を負い、別れを経験してきています。
常に仲間の死を想像し、その恐怖に追いかけられ、それを突き放すように無茶苦茶な戦い方をしてきたカーン。
100年以上の戦いの中、彼女は脳の半分があれば目の前の敵を殺す単純作業なら問題ないと、休眠と戦闘を同時にこなす術まで手に入れており、そんな自身を「壊れている」と評する場面もあります。

精神的にも肉体的にも奇跡の上で、そしてギリギリで成り立っているカーン。
楽園で見せられた幻覚やケシクなど、ふとしたきっかけで弱みを見せてしまうことも。

それを受け止めるのは、「オルカ号総司令官」の仕事。
「楽園への招待状」にて、部下の幻影を振り払い司令官くんを助けたカーンですが、事件が解決した後司令官くんに、今まで隠してきた悲しさを吐き出します。
指揮官であるカーンが部下には見せられなかった一面を、司令官くんには見せます。

彼女が耐えられなくなったとき、慰められるのは司令官くんだけです。
彼女の心の拠り所となる人間が、彼女には必要なのです。

という訳で、カーンにも司令官くんとイチャイチャするための衣装が用意されています。
炎の匂い染みついてむせそうな重苦しい設定のバイオロイドにも、当然、エッチな恰好をさせるんです。さすがラストオリジン!

114ツナ缶で購入できるこちらのスキン「罠に落ちた戦士」。
司令官くんとカーンのために、衣装からシチュエーションまでアンガー・オブ・ホードの部下たちがプロデュースしたとのことです。普段の凛々しいカーンと打って変わってタジタジな反応が可愛い。
お尻がデカすぎるとの意見が聞こえますが、ラスオリを楽しんでいるみなさんはもう慣れましたね。

そのほかには儀仗隊風の衣装やウェディングドレスも。どちらもLive2Dアニメーション仕様でぬるぬる動きます、ぜひゲーム内で確認してみてください!

もしこの記事を読んでいてまだラストオリジンをやったことがないあなた。
オルカ抵抗軍の戦力の要であるカーンの活躍はまだまだ紹介しきれていません。
地球を奪還するために、そして孤独に戦うカーンのために、司令官となり共に戦いましょう!

ネクスト 司令官ズ ヒント

次回もお楽しみに

ラスオリ過去記事

第1回 『ラストオリジン』流行らせてください!
第2回 『ラスオリ』のバイオロイドを語るVVスタッフ【ソワン編】
 │
前々回 『ラスオリ』のバイオロイドを語るVVスタッフ【ダッチガール編】
 前回 『ラスオリ』のバイオロイドを語るVVスタッフ【宝蓮編】

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