【天才】唯一無二の鬼才漫画家「中山敦支」を語りたい【スーサイドガール編①】

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ご無沙汰しております。
最近はすっかり世の中もコロナ前の様子に戻りつつありますが、
途端にインフルエンザとか黄砂とかで結局マスクを外すタイミングを
失ったままになってます…。
とは言えそろそろ”夏は顔面だけサウナ状態”から解放されたい…!
去年はマスクしたまま庭で作業をして軽い熱中症になっちゃったので
これからの季節みなさんくれぐれも気を付けてお過ごしくださいね(^^;)

さて、今回は以前書かせて頂いた最推し漫画家「中山敦支」先生の
描く『スーサイドガール』(集英社「ウルトラジャンプ」連載中)について
書かせていただきます。
十数年応援している漫画家さんで、特にスーサイドガールは今POP UPを開催したり
先生自身もサイン会を行ったりとかなり注目されているので、これを読んで
少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

目次

『スーサイドガール』ってどんな漫画なの?

あらすじ

キラキラ元気いっぱいの女子高生・青木ヶ原星(あおきがはらきらり)には、 絶対に叶えたい人生の目標があった。
それは・・・16歳の誕生日、自らの命を”スーサイド(自殺)する事。 生命力溢れる自殺願望。まさに皮肉な絶望的希望。 一生懸命、全力で、死に向かう彼女は自殺幇助喫茶、通称スーサイドカフェに辿り着く。 しかし、生と死が混濁するその場所で世界の真理を識り新たな死命と死練を与えられえる事になる。
これは鬼才で奇才で輝才で稀才・中山敦支が描く世界の夜と戦う陽の少女、生命の戦記。

ウルトラジャンプ「スーサイドガール」https://ultra.shueisha.co.jp/manga/manga-2461/

この主人公の女の子、青木ヶ原星(きらり)は婚約者だった太陽(ソル)君が
自殺してしまい、失意のままに彼の元に行くことだけを願って自殺サイト
「スーサイドカフェ」の自殺オフ会に参加します。
そこで自殺を試みるも、目が覚めた時、一緒に参加していた人たちは誰も死んでおらず、むしろ周りの人は
希望に満ちてその場を去って行きます。
きょとんとするきらりにオーナーの流汐(ルシオ)は彼女がスーサイドガールであることを告げます。
そこからきらりの人々を自殺へと誘うフォビアとの闘いの日々が始まるのです…!

主人公、青木ヶ原星

この漫画の主人公、青木ヶ原星の魅力と言えば、
とにかくかわいい!!!
この一言で全てが終わってしまうくらいの可愛さなんですが、彼女の抱えた闇の
部分(ソルくんに対しての感情)と、それを凌駕する前向きな気持ちが読み手の
私たちに対しての応援にも思えて毎回涙してしまうのです。

↑こちらから少し読めるのでまずは是非読んでみてください♪

登場からパンくわえて「遅刻遅刻~!」って走ってる出だしは今やネタとしか
思えないけどこれだけキラキラしてたらカワイイから許せちゃいますね

■青木ヶ原星まとめ

  • 名前:青木ヶ原星(あおきがはら きらり)
  • 誕生日:9月10日(16歳)
  • 自殺装束装着(スーサイドレスアップ):首吊少女(ハングドガール)
  • カラー:ピンク
  • 自殺動機:死後の世界でソルくんと再会するため
  • 料理上手(バイト先で「太陽のプリン」試作。メニューに加わる。)
  • 目標:この世界から自殺をなくしたい(ええ子…)
  • 基本的に天然。おとぼけ感が否めない。が、そこがいい!!

青木ヶ原星は作者が伝えたいことそのもの
作品を読んでいると青木ヶ原星という女の子の存在の大きさを
強く感じます。
幼馴染で将来を約束した恋人の太陽(ソル)君を失い、死後の世界で
再び出会う為に自殺しようとする→叶わずスーサードガールとなる→
「世界中から自殺をなくす」ことを目標にフォビアと闘う、
一見絶望から立ち直って自殺を否定する側からの話になっているように
思えるのですが…いやちょっと待って??
そもそもで星は絶望してのスーサイドを求めていたっけ?
読み返しても分かるように、彼女は1巻冒頭でのオフ会に誰よりも
「うれしそう」に参加していました。
正直「冷やかしに来た女子高生」に思えるくらいのノリでした。
が、逆に誰よりも本気で、そのオフ会が失敗すると「詐欺だ」と訴える
程度には本気で参加していました。
そのまま彼女はめげることなく家でも楽しそうに準備して楽しそうに
決行する様子は冷静に考えると絶対ありえない異常さです。
本来なら絶望と悲しみや苦しみなど負の感情の中での行動のはずが
陽の感情のままでのスーサイド。
でも、それこそが作者の大きな意図なのではないでしょうか?
作者は敢えて「スーサイド(自殺)」という非常にセンシティブでデリケート
問題をテーマにしています。(その時点ですごいと思う)
物語の中で「自殺はいけないこと」だとしながらも「絶対にダメ」という
否定をせず、「否定も肯定もしない」絶妙な表現で訴えています。
「自殺は残された人の心も殺すんだよ」という星の言葉。
この言葉、、めちゃくちゃ刺さります。
彼女は親から離れて一人暮らしをし、友達も作らずに
周りの人との関係を全て絶ってさえいました。
彼女はそういうことも分かったうえで冷静に判断し、全て背負ったままで
「希望を持って」目的達成しようとしていたのです。
負の感情全てを抱えてそこから逃げるためのスーサイド、希望と目的を持って
のスーサイド…。今の医療による「安楽死問題」とも通じるように思えます。
ともすると本当に「否定」も「肯定」もできない難しいテーマです。
が、中山先生のすごい所はそんな繊細なテーマなのに全く重たさを感じさせず、
時にはギャグ漫画のように感じさせ、時には感動でタオルとティッシュひと箱
空けさせる感動ものにしたり、時には「魔法少女」と言いながらもほぼ物理の
殴り合いバトルで爽快感さえ覚えさせるジェットコースター感。
そして最後は”生きる喜び”に着地させる、本当に天才、中山敦支にしか
描けない漫画です!!

いやぁ、ほんとに読めば読むほど味の出る、何度も読み返せる漫画ですよ、これは。

スーサードガールたち

主人公キラリちゃん以外のスーサイドガールも読み進めるうちに登場してきます。
コミックスで登場してきているのは
・金門橋満天(きんもんばし まんてん)
・新谷響夕空(にやがら あかね)
・ルナ・エッフェル

の4人です。
今のコミック段階ではルナちゃんがなかなか訳ありで興味津々な存在です。
が、個人的には満天ちゃん推してます。
(みんなそれぞれに背景ストーリーがあるので機会あればそれぞれのスーサードガールについても
また触れていきたいと思います)
キラリちゃんカラーがピンクであるように、他のスーサイドガールもカラーがあるので
推し活もできちゃうのがまた楽しい!
こういうのもしっかり取り入れちゃってる中山先生、さすが…!
(ちなみに流汐さんは何色なのだろう・・グレー??)

↑中山先生のTwitterより個人的にお気に入りの3人のイラスト(^^♪

まとめ

ここまで目を通していただいてありがとうございます。
今回は主人公のちゃん星ちゃん中心に書かせてもらいましたが、
正直まだまだ話半ばで、星ちゃんの光の部分、闇の部分がどう昇華されるのか、
フォビアとの関係展開含め全く見当がつきません。
ただ、
どんな形であれソルくんとハッピーエンドを迎えて欲しい!!!
もうほんとそれだけ!!!
ちなみに現在コミックは7巻まで発売されています。
まだまだ話は面白くなる予感なので、今のうちに是非読んでみてください!

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この記事を書いた人

カテキン2倍 カテキン2倍 シャープマーカー一択の工場長

膝の半月板損傷によりリハビリ中。
最近は歯医者にも通い始めました。
健康の大切さを噛みしめる今日この頃。
最近ヨーグルトに青汁混ぜて食べるのにはまっています。

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