みなさん、暑い日が続きますね。ジメっとして暑い日が続いてるので涼みたいもんです。
夏の風物詩といえば！祭りやら海やらあると思いますがこれを上げさせていただきたい！
ホラーですよね！
…堂々と言っといてなんですが私は正直ホラーあんまり見ない。だって怖いし！肝試しなんて知ったことではないし！怖い思いしてまで肝を冷やす思いをしたくないし得意でないから！ビビりだから！！
しかし、そんな私がちょっと怖いながらも後が結末が気になって読んでる漫画があります。
というわけで、今回お話したいのが【兄だったモノ】という漫画です。
書いていく中で「ここ気になったなぁ」というお話もふんわりしたいと思うので単行本だと2巻までの、話数で言うと17話辺りまでのネタバレも含まれてしまいますので気にする方は閲覧は初めのあらすじ辺りまででいいので読んでくださるとうれしいです。
知るきっかけとなった動画
兄だったモノとは。マツダミノル様の作品でマンガアプリGANMA!様にて連載中の作品となります。コミック版は4月25日に一迅社様より1、2巻が同時発売されました。
まずお話しするに至って、私が知るきっかけとなったのがこちらの動画です。
正直に言います。アーティストさんに引っ張られました。釣られましたね！
こちら、GANMA!作品とボカロPのナナホシ管弦楽団様のコラボプロジェクトの第一弾として発表された動画になります。
歌っているアーティストは【カロンズベカラズ】様。歌い手の島爺（またはSymaG）様とボカロPのナナホシ管弦楽団様から成り立っているアーティストさんでして、カロンズベカラズさんのお知らせからこの曲を聴き、作品に興味を持ってコミック版を購入した次第です。知っていても知らずともまず聴いてみて下さい。島爺さんの歌声が和の歌にとっても馴染むんだ…。映像では漫画のワンシーンも流れるので、なんかこういうのって、意味深なシーンだろうっていうところも流れるので、それがすっごく気になって…。しかもタイトル【兄だったモノ】ですよ？すっごい面白そう…と思って…ちょうど単行本が出るくらいのタイミングだったので、これはもう買うっきゃないと！となってそこから単行本を購入しましたよね。
なので、改めて私は単行本までの内容しか知りません！！！そんな拙い知識でですが、お話させてください！！
兄だったモノ、どんなお話？
長々とお話を書き連ねるっていうのもあれなので、できるだけ簡単に一言で言うならば…。
化け物と化した兄、その兄の恋人だった男性、亡くなった兄の妹の三角関係のホラー・恋愛漫画となっています。
主人公、東雲 鹿ノ子には明るい兄がおり、その兄、騎一郎には穏やかな雰囲気を放つ男性の恋人、聖がいた。
病に侵された騎一郎は最期はその恋人である聖の家でもある広島で過ごし、鹿ノ子もこの時に聖と対面を果たす。
しばらくして騎一郎がこの世を去り、聖も葬式に参列しようとしたが鹿ノ子たちの両親がそれを拒否し参列できずに帰ろうとした聖に、鹿ノ子は追いかけ騎一郎の遺骨の一部を渡しました。それに泣いて喜ぶ姿を鹿ノ子は恋を自覚したと同時に兄に嫉妬を抱く。
しばらくして、広島に訪れ聖と共に兄の墓参りをし、またここに訪れる約束をして聖をちらりと見ると、聖の後ろには変わり果てた姿の兄であろう化け物の姿があった。
自身の持つ貯蓄が無くなるまで広島に通い、それまで聖に一瞬でも女性としてみてもらえなければ負け、しかし一瞬でも見てもらえれば勝ちと、そんな賭けを心に決めて化け物と聖の元へ通うこととなる。
すごいかいつまんでお話しすると始まりはそんな感じです。
そんな一話はよろしければTwitterから読むことができるので、良ければこちらから読んでみて下さい。上記は話の流れからこんな感じという風に書きましたが冒頭は兄のお墓参りをするところから始まります。
改めてこうして見てみると、妹を取り合うんじゃなくて恋人の男性の方を取り合うっていう漫画って見たことないですね、個人的に。勝手なイメージなんですけど、こういうのって女性を取り合うイメージが強かったんですけども。多分それも見たこと無くて面白いなぁと思います。
主要人物たち
簡単にですが、現状メインに出てくる登場人物たちについて
東雲 鹿ノ子
上記動画右側の少女。東京に住む高校二年生で現在受験中。兄の恋人であった聖に恋愛感情を抱いており、とある賭けをしている。
中眞 聖
上記動画左側の男性。鹿ノ子の兄、騎一郎の恋人であり小説家である。広島弁で話し穏やかな雰囲気の人物。
東雲 騎一郎
鹿ノ子の兄であり、聖の恋人であったが病気により亡くなっている。聖の背後に化け物となって憑いている（？）
南 カンナ
兄、騎一郎とかつて交際していた女性。聖の家に騎一郎の線香を上げに来たところから鹿ノ子と関わることに。
藤原 頼豪
南の知り合いで本業はデザイナーだが副業としてお坊さんをしている男性。
実際気になる人物なりも他にもいるにはいるんですが、現状主要として出てくるのはこの5名です。
コミックを読んでいくと、怖いというより…これどうなるんだ？という今後の展開がとっても気になる。主要登場人物がそれぞれ歪んでる…というより不安定な感じがしててどう転ぶか分からない感じ？怖いものも出てくるんですが、個人的には登場人物たちの心の闇とか深そうでそれが怖い…。
私自身が単行本勢なのでまだ1～2巻までの内容までしか把握してないであれなんですが、そんな兄だったモノについて気になることや面白いな―と思ったことをお話していきたいと思います。
鹿ノ子含めた登場人物たちの垣間見える闇と化け物の謎
そもそもホラーといったら、私は恐い化け物に襲われてキャーってなってるパニックホラーみたいな印象があったんですが、兄だったモノはどちらかと言えば登場人物たちの時折見せる闇が底知れなさそうで怖いっていう感じです。
どんなところがって、そもそも主体で進む鹿ノ子ちゃんがもう既に闇が深そうな匂いしかしない。
先ほど上げさせていただいた一話の終盤の鹿ノ子ちゃん、嫉妬だけであんな殺気走った目をすること無いと思うんですよ。高校生の女の子の浮かべる表情のそれではない。
で、それ以降鹿ノ子ちゃんことある毎に兄と自分が如何に似ているかということを気にしていたり、兄だったらきっと聖にこうしていただろうなと行動している。
アレですよね、鹿ノ子ちゃん自身より如何に上手く兄を再現して聖に愛してもらえるかってことを最善に考えてそうで…怖いのもあるけどなんか切ないなぁとも思います、もっとのびのび生きて欲しい…高校二年生ですよこの子…。
かといって、家庭環境がいいともなんか言えなさそうな雰囲気がプンプンしてて「あ～もう～逃げ場がないに等しい～」って一人で頭抱えました。なんでしょう、まだきちんと明らかになってないのになんかあまり家族仲というか、そこらへんになんか不穏な雰囲気を感じるんですよ。厳しそうっていうのと、それ以上になんだかこの家不穏じゃない？と感じてます。
「逃げ場がないって、兄の恋人だった聖さんがいるじゃないか」と思うじゃないですか。
その聖さんも何か裏があるっぽい。
基本鹿ノ子ちゃん視点でお話は進むんですが、兄の元恋人であったカンナなどによって聖にも何か闇というか…不審な話が付き纏っていたりだとか。とにかく謎が多すぎる、この漫画の登場人物たち……！
そんな謎と言えば、聖に付きまとっている兄であろう化け物なんですが、どうやら聖には見えていないようです。
鹿ノ子ちゃんや他の一部登場人物たちには見えていたりするんですが今のところ聖は化け物の姿が見えておらず、あの化け物の見える基準とはいったい何なのか。そもそもあの化け物は本当に兄であるのか？とか。
そ、それ言ったらもう何もかもひっくり返りそうなやつ……！だから上の説明にも（？）つけたんですけど…兄じゃなかったらあれ何なの？それが一番怖くない？
二巻の最後には聖と関係のありそうなある人物について触れますが、その人物もめちゃくちゃ関わってきそうだなぁと思います。
なので今後の展開含めて彼ら、彼女らについて考察をするのが大好きだよ、という方。不穏な雰囲気の漂う漫画が好きだよって方に是非お勧めしたい作品ですね！
どこで読めるのか？
そんな兄だったモノはどこで読めるかですが、改めて上記に述べたように、マンガアプリGANMA!様にて隔週木曜日連載となっております。単行本などでも読むことは出来ますが、GANMA!様だと作者様のあとがきのお話がとても面白かったので正直私もアプリを入れて読もうか検討中です、素直に続きが気になるし、あとがきもすごい気になってる。シリアスな話の後に作者様のあとがきを読むと面白くて感情の行き場がよく分からなくなるのでおすすめです。
そんなわけで、考察なりホラーが好きな方におすすめしたい、兄だったモノについて好き勝手お話させていただきました、耶麻でございました！
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