新シーズン開幕直後!!プレミアリーグ所属日本人選手を知っているか!!

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始めに

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。と言いたいところですがそうでもないかもしれません。店内のパソコンに向かってこの記事を打ち込んでいる今この瞬間、私は「いらっしゃいませ」と「ありがとうございます」を言い間違えてしまいました。日本語をやり直したいところであります。というか言い間違えがシンプルに恥ずかしいです。

 話は変わりますが、秋生まれの私にとって夏は”乗り越える”季節です。雲一つなく、どこまでも続くような青い空とその中にたった一つ輝く太陽、その太陽がもたらす厳しい暑さを恩恵と感じる日などあるはずが無く、アスファルトに反射する陽炎や蜃気楼を見て隣に並び歩く友達に自慢気に話したり、煩わしい蝉時雨を遮るためにイヤホンを装着し、キタニタツヤの「青のすみか」を聴くという自分なりの夏の楽しみ方を見つけ、それなりに良い夏を過ごしていたのでした。
 と、それはさておき、夏に終わりが見えかかる8月下旬、遠く離れた地ヨーロッパでは各国フットボールリーグの新シーズンが開幕します。毎年夏に移籍市場がオープンし、多くのうわさが飛び交うこととなるオフシーズン。今年は中東の勢いが凄まじく、多くのスター選手が中東行きのフライトでHere we go!することとなりました。そんなある種のサプライズもあリながら、どのリーグも個性豊かなチームを作っている中で今回はイギリスに位置するイングランドのプロリーグ、プレミアリーグに所属する日本人一名をピックアップし、紹介したいと思います。

アーセナルの補強

 アーセナルは昨季22-23シーズン、あと一歩のところでリーグ優勝を逃し、今季こそ優勝を手にするべく、補強を行った。目玉は同リーグ、ウエストハムからの加入となったイングランド代表MFデクラン・ライス選手だろう。これまでクラブを低迷期から支えたグラニト・ジャカ選手の退団に伴い、中盤の補強が必要となったアーセナル。前任のジャカ選手は闘志あふれるプレーで観客を魅了するファイターだった。かつてはラフなプレーも見られ、その現れとして彼のレッドカード集という珍しいプレー集が存在している程だった。しかし、アーセナルにおいて彼の存在は大きく、若い選手が多い中で頼れる兄貴としてチームを引き締め、引っ張っていった。年を重ねるにつれ、感情先行の不必要なカードも減り、完全体となったジャカ選手に残されたプレゼントはプレミアリーグ優勝ただ一つであった。そんな新生アーセナルの頼れるリーダーの移籍は多くの人に衝撃を与えた。実際、彼のこのタイミングでの退団にアーセナルサポーター“グーナー”は皆悲しんだことだろう。
 そんなピッチ上に空いた中盤という孔とサポーターに空いた心の孔をどちらも埋められる選手となるとなかなか限られるが、以前から噂があったライス選手が新たに加入し、サポーターの心を鷲掴みにすることとなる。彼は前所属のウエストハム時代から、その恵まれた体格であらゆるフォワードの選手を潰してきた。相手とのデュエルの場面ではその体幹とみっちり詰まった筋肉で相手からボールを奪う。攻撃の場面にも積極的に顔を出し、隙あらばゴールを狙う姿勢で相手を牽制する。相手にいたら怖いけど、味方にいたらこれ以上ないほど安心できる安心と信頼の米である。あと声がTHE英国紳士って感じで良い。

スーパートミー!!

 そんなライスをスカッドに加えて23-24シーズンの開幕を迎えるアーセナルに名を連ねる日本人選手がそう、我らが“トミー”こと冨安健洋選手である。おおよそ日本人離れした身体能力を武器に海外クラブをいくつか渡り歩き、イタリア一部のボローニャから2021年の夏にアーセナルに加入した。ちなみにこれまでアーセナルには稲本潤一選手、宮市亮選手、そして浅野拓磨選手が在籍しており、冨安選手は日本人として4人目のアーセナルに所属した選手となっている。
 クラブでは主にサイドバックを戦場としており、同ポジションのベン・ホワイト選手とポジション争いをしている。現状はホワイト選手がファーストチョイスになっているようだが、2人の間に戦力としての差は無く、良い意味で監督を悩ませる充実した右サイドバックと言えるだろう。
 そんな冨安選手はクラブと代表で異なるポジションをつとめるタフなプレイヤーでもある。前述のとおり、クラブではサイドバックをこなし、代表ではセンターバックを担っている。選手のタイプにもよるが、この両ポジションをこなせる選手というのはそう多くいるものではない。ましてプレミアリーグの強豪クラブで充分に通用するレベルのサイドバックでありながら、今日の躍進からもはや弱小国の域を抜け出し、強豪国にも勝ち星を上げられるようになった日本のセンターバックもつとめる姿から冨安選手の器用さ、戦術理解度そして各ポジションに求められる身体作りのクオリティの高さがうかがえる。

主人公ウーデゴール

 今のアーセナルから「主人公が所属しているチーム」感を感じる今日この頃なのだが、皆様もこれに共感して頂けるだろうか。人生というものは皆がそれぞれの視点で主人公なのだが、今のアーセナルの中だと、キャプテンが一番主人公していると思う。
 若くしてヨーロッパ最強クラブの一角レアル・マドリードに加入し、神童と謳われたウーデゴール選手。当時クラブ最年少でリーグ戦に出場し、新世代の台頭を感じさせた瞬間こそあったもののその後は消えた天才としてメディアの良いように扱われるようになった彼。レアル・マドリードと同じリーグに所属するレアル・ソシエダでもプレーし、一時は古巣マドリーに近くて遠いような位置で燻る時期を過ごした。だが、彼には何より若さがあった。経験値が浅いことを理解し、自身のポテンシャルだけで評価されていた10代を振り返り、その気づきを糧にその後は所属先で自身がプレイヤーとして、人間として成長していった。考えても見れば、16歳という年齢だけ見ればまだまだ身体も心も成長過程にある段階だ。そんな状態で大人の見込みだけで「お前ならやれる」などと吹き込まれ、トップオブトップの環境に放り込まれれば自ずと思考は「自分はこの年齢でこの大人たちと同等、もしくは近い能力を持っている」と認識し、その時点で成長の過程から外れる。実際は時間を掛ければ、周囲の選手以上のクオリティを発揮できる、そのポテンシャルを秘めているという状態に過ぎないのだが、そのまま自身の才能、ポテンシャルだけでプレーを続け、環境になじめる選手はほぼいないだろう。そのまま自分は活躍できる選手であるにも関わらず、なぜか結果が出ない、なぜか監督に使ってもらえないと自身に原因があると気付かないまま、キャリアのピークを10代、もしくは20代前半で終える。
 ウーデゴール選手が神童と称されてレアル・マドリードに加入したのが16歳。トップで活躍する選手を見てもこの年齢の選手に価値がつくということ自体が極めて稀なケースである。これは決して、このエリート街道で成功しない方がおかしいと言いたいわけではない。ここからどういったムーブをするかでその後のキャリアが大きく動く。ビッグクラブに移籍した選手は、もちろんそのクラブでのプレーを望みその目標の為に競技に打ち込むのだろうが、なにもそこに固執しなくても良いと。ウーデゴール選手のキャリアを辿るとそのようなメッセージを送っているように感じる。
 周囲からは期待が大きかった分、失望も大きかっただろう。年齢的にもそういった野次の声が心の奥に深く刺さると思う。しかし、それに屈することなく彼を必要としてくれるクラブに対して最大限の貢献をするという形で奇を衒ったプレーに走らず、テクニックとフィジカルそしてメンタルを鍛えていった。そうして心身ともに真の一流プレイヤーとなった彼に手を差し伸べたのは古巣レアルではなく、復活への道を歩み始めたイングランドの名門アーセナルだった。

監督までも主人公

 アーセナルを指揮するミケル・アルテタ監督は現役時代アーセナルでプレーし、現役引退後は指導の道に進みくださいマンチェスターシティにて監督の補佐のようなポジションで名将ペップ・グアルディオラ監督の右腕を務め上げ、クラブの躍進の一端を担った。
 その後、古巣に帰還するという形でかつての輝きを失ったアーセナルを復活させるべく、監督に就任した。初年度は監督としての経験値の少なさ、年齢などの理由からチームの不振に対して監督の統率力不足が理由しているのではと噂されていた。実際、アルテタ監督のイメージというと知的でクール、あまり感情的にならず淡々と戦況を見極める智将タイプの雰囲気を醸し出しているといった印象である。いわゆる鬼軍曹と呼ばれるような独裁的で上からとにかく圧を掛ける、時代遅れと言いたくなるタイプの監督、指導者の場合は結果が振るわなくても尊厳は保てる。しかしアルテタ監督のタイプだとどうも端から見た感じどこかチームをまとめ上げる能力には特化していないように見えてしまうのだ。
 しかしながら、私の目はとんだ節穴だった。もしくは彼自身に成長があった。そもそもアルテタ監督は全然感情的になる、というか感情的にならない監督は存在しないのかもしれない。その中で波の大きさや幅に個人差があるというだけなようだ。トレーニングでは選手一人一人にそれぞれ思考を張り巡らせ、柔軟で高度なサッカーIQを育ませる、ゲーム中は的確な指示を与える無駄のない指揮でチームを、試合をコントロールする姿はどこかペップ監督の面影を感じさせ、アルテタ監督も既に名将に片足突っ込んでいるだろう。

最後に

 ここまでの個人にフォーカスしたアーセナルというチーム紹介で記事自体のボリュームとしては十分なものになったのだが、実際のアーセナルというクラブはここまでの量の10倍に軽く収まらない魅力を持っている。まだまだ個性的で魅力的な選手がたくさん所属し、今のアーセナルになるまでの様々な歴史、足跡がある。それら全てを書くとなるとデータの容量があーだこーだであれがこれでなんやかんやでサーバーに甚大なダメージを与えてしまう恐れがあります!!
 なのでこの辺で勘弁していただきてぇ所存でござんす。では。

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この記事を書いた人

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奇を衒うのが好きです。文章を書くのが好きではありません。
アニメよりも漫画、漫画よりも小説派です。
話が長くなることが多いのが悩みです。成人男性です。
この世で一番好きな人はサッカー選手のレロイ・ザネです。彼はとてもイケメンです。

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