ヴィレヴァンと言えばPOP!
↑ヴィレッジヴァンガードに対する世間一般のイメージはやはりこれだそうです。
あの黄色い紙に笑える一言が書かれたあのPOPこそがヴィレヴァンをヴィレヴァンたらしめる最大のアイデンティティであり、生命線であるのです多分。
そんなヴィレッジヴァンガードの命とも言えるPOPですが、最近とても深刻な危機に陥っています。
どういうことかと申しますと……
ヴィレヴァンらしいPOP を書けるような商品や売り場がそもそも店から消えつつある
のです。マジで。
これなかなか深刻です。実際バカみたいな商品で売れるものが減ってきていて、メーカーさんも売れるかどうか判断しがたい商品を作ったり買い付けたりする余裕が今はないとかいろんな事情があってのことなのですが、何がヤバイって
「そもそもそういう商品も売り場もないから、今ヴィレヴァンスタッフはそういうPOPを見て学ぶ機会も書く練習をする機会もないので、POPの文化が衰退、いずれは絶滅してしまうかもしれない」
という事です。これは本当にヤバイ。
プロッキーを持て、街へ出よ
ところで僕個人的には「ヴィレッジヴァンガードのPOP」は、ヴィレッジヴァンガードという空間の中でしか通用しないものだと思っています。
普通のホームセンターとかでヴィレヴァンのPOPみたいなの要らないです。ちゃんと必要な商品の説明を見やすいPOPで書いてあってほしいです。そこに笑いとかふざけた要素は全く求めてません。
ってかちゃんと買い物したいのにそんなのあったら逆に困るんです。
でもちょっと視点を変えて「もし今いる場所がヴィレッジヴァンガードで、今まさに仕事中で、目の前にあるもののPOPを書かなきゃならない」としたらどうでしょう?
え?意味が分からない?
こういう事ですよ。こういう事。
ふざけたPOPで笑いとれるようなステージが店にないなら、いつかまたそれができる日に備えて
日常をそのステージだと思って日々POP能力を鍛えるのです!
何気ない日常にも「ここがヴィレヴァンだったらこんなPOPを……」というのを隙あらば考える。
ここまでくるともう病気のような気もしますが、コレを続けるときっと毎日が楽しくなる筈です。
さあ、頭の中に黄色い紙と黒赤のプロッキーを持って街に出るぞ!(やだこんな狂った寺山修司みたいの…
POPの道はいつだって目の前に開けている
例えばそこらへんにあるコインパーキング
ここがヴィレッジヴァンガードが経営する駐車場だと思ってPOPをつけるとしたら、こう↓↓↓
↑つまりこういう事です。
この場合、POP1枚で一気に「あ、ヴィレヴァンの駐車場に違いない」と思わせられるヌルさを表現しつつ、
「そんなこと書いていいんだ!」
という意外性に笑っちゃう感じ。
こういう日常の「隙間」を見つけて脳内で日々POPを書いてみると、
どこにでもある「日常」を脳内のPOP1枚でヴィレヴァンにできるのです。
どんどん行ってみましょう。
例えば卓球場
↑本当は卓球よりしたいことがある。
ごみ分別ステーション
↑リサイクル出しに行ったら人生の教訓めいたことまで!
いちご狩り
↑どこかで聞いたことのあるようなキャッチコピーですが、明らかにいちご狩りに使うのは不適切なので使います。
ガチャガチャ
↑かっこいい。
絶対これ主役を食っちゃうくらい人気のあるキャラが絶体絶命のめっちゃカッコいいシーンで言うセリフ。
回すのガチャだけど。
家にいたハエトリグモ
↑はい。部屋に出た小さなクモにまでPOPつけたくなったらもう一人前(あたまがおかしい)ですね。
役に立たない物に価値がある世界(だといいな)
どうでしょう?
ちょっと今いる場所をヴィレヴァンだと思って、そこらにあるものに適当に「妄想POP」を付けてみる。
これ、やってみるとけっこうPOPの練習になるし暇つぶしにもなる。
なんならSNSとかでちょっと笑いをとれる一文にそのまま使えたりもするかもしれません。
まぁ実際今
「店にくそくだらねーPOPを書くような隙も無ければ商材も少ない」
という状況なのですが、そうじゃなかったとしてもこんなふうに「POPで考える練習」をしてみるというのはなかなか有効な方法ではないかと思います。
ただ、こういう「日常をヴィレヴァンPOP的に考える」ことが実生活においてそれ以上なにか役に立つようなことは、
一切ないと思います。
一切ないと思うんですが、そもそもヴィレヴァンなんてなにかの役に立つような店であったことなんかありませんし、それでいいのです。
そんな「何の役にもたたないのに、なぜか必要とされる存在」であり続けるために、僕らがふざけた商品にふざけたPOPを書いていける未来の為にも、こういう考え方をしながらPOP力を磨きましょうよって話なのです。
と、ここまで書いてて思ったんですが、ヴィレヴァンで働く僕ら以外の人間にとってこのPOPの話、もっとどうでもいい話でした……
ヴィレヴァンPOP的視点で日常を考えたところで使いどころが何もない!
それこそ全く意味のない謎修行です。
なのですが、やると多分ちょっと楽しいです。
ちょっとだけ楽しいのでやってみてもいいと思います。
日常がくだらなくなります。
「くだらない日常とオサラバ」じゃなくて、くだらない日常よこんにちわ。
そんな「役に立たないことが役に立ってるような気がしないでもない」くらいのヴィレヴァン的処世術としてこの
「日常妄想POP練習」
ヴィレヴァンの人も、そうじゃない人もよかったらどうぞ。
ちなみにガチのPOPの話は以前書いたこちらに↓↓↓
コメント
コメント一覧 (2件)
確かに昔よりマジメ系になった印象があります。今でもたまにふざけたPOPがあるとそれだけで買いたくなります!ふざけたPOPへの投票です!
>このみん 様
店側の人間がマジメになったという訳ではないと思うのですが、どうにも「ふざけようがあまりない」という感じでございまして。
それでも何とか「ふざけたヴィレヴァン」を維持できるようマジメにふざけていきますので今後とも宜しくお願い致します!
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