タナカカツキさんは紛れもなく天才である。
時に漫画家であり、イラストレーターであり、デザイナーであり、水草職人であり、サウナ大使であるタナカカツキさん。
タナカカツキさんの名前は知らぬとも、コップのフチ子さんは知ってる方は多数いるのではないだろうか。あれの原作を手掛けたの、それタナカカツキさん。
最近サウナが流行っている。それ、タナカカツキさん。
そう、知ってか知らずか確実に私たちの生活の中にいるクリエーター、それがタナカカツキさんだ。
その多彩なレパートリーにさる事ながら、どの分野においても第一線で活躍されているという事は、やはりどこか着眼点というのか、見えてる世界が違うんだと思う。
それを天才、センスが良いといえば陳腐に聞こえてしまうが、おおよそその言葉が似あう人物もそうそういない。
タナカカツキさんが持つ、そのセンスの中身の一つを【言語化できないものを表現する力】だと私は捉えている。
普段私たちが感じているであろう、いくつもの感情。感覚。
その得も言われぬ何かを表現化する事ができる力。抽象的かつデフォルメで描かれたイラストと、その裏にある実にロジカル的なお話は、塩味と甘味のように無限に味わいたくなる感覚に陥ってしまう。
しかも語り過ぎない。その数ミリ単位での配分調整がとても心地よい。
バカバカしさの中にカッコよさがあり、何もない中に本質を見つける。その目線が目から鱗であり、あぁそうか普段生きてるこの生活にこそ、喜びや体験が転がっているのだと、ほんのり気づかされる。
日常の過ごしている中の何気ない感覚を、時に漫画で、映像で、文章で、空気感で、表現力多彩にそっと私たちに教えてくれる。
この表現力こそがタナカカツキさんの魅力と私自身が感じる部分の一つだ。
引用元:TANAKA KATSUKI WEB https://www.kaerucafe.com/
カップ麺の味が違うのと一緒ですね。
φ210×H100mm
重量:260g
材質:ポリプロピレン
ヴィレヴァンとタナカカツキ
サブカルチャーにおいてもその絶妙なセンスの配合は一定の指示を集め、ヴィレッジヴァンガードでも古くから書籍等を取り扱っている。いや、いただいております。誠にありがとうございます。
かくゆう私もヴィレヴァンで働きながら、『バカドリル』、『トン子ちゃん』、『ブッチュくん』に出会い、その時よりのタナカカツキフォロワーとして今に至る限りとなる。
他にもヴィレヴァンとタナカカツキさんの関係は深く、
日本中で爆発的に売れた記録的フィギア『コップのフチ子さん』
VV×太陽の塔のコラボグッズ
最近でいうとVV×サウナ×タナカカツキさんのオリジナルグッズ
ぜーんぶヴィレッジヴァンガードで販売してもの!
これだけでもわかる通り、ヴィレヴァンとタナカカツキさんの親和性は驚くほど良い。
前置きが長くなりましたが、この記事、ヴィレヴァン店員目線で見たタナカカツキさんの魅力とはどのようなものか。という記事です。
もうすでにたくさんのフォロワーがいらっしゃるとは思いますが、もっともっとタナカカツキさんをもっと多くの人に知らしめたい。
多岐にわたるタナカカツキワールドを知ることで世界の見え方はきっと少し変わるはず。
そんな魅力を少しでもお伝えできれば幸いと思い、何記事かに分けここに書き記します。
背中で銭湯愛を語れるTシャツ。
水面みたいにゆらゆら揺れてるお湯Tで、お風呂上がりはチルしましょ?
今回のオンラインショップではMサイズのみの販売となります。
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サウナとタナカカツキ
サウナ好きなら、タナカカツキの名前を聞いてまっさきに思いつくのが『サ道』なのじゃないだろうか。
まずをおいても最近のタナカカツキさんを語るにおいてサウナは外せない。そのくらい昨今のサウナブームの立役者の一人としての活躍があまりに大きい。
サウナ好きはもちろん知っているこの事実、知らない方にザックリ説明したい。
時代は少し遡り、2011年パルコ主出版より発売されたサウナエッセイ『サ道』が発売。
その翌年、2012年にはタナカカツキさんがサウナ大使に任命。
2015年、『サ道』を更に漫画でかみ砕き、サウナの魅力を一般的にわかりやすく表現した『漫画 サ道』の連載スタート。サウナトランスである“ととのう”をヴィジュアル化したことで、よりキャッチーにサウナの魅力が伝わることに。
更には映像化した『ドラマ サ道』は深夜枠での異例の大ヒット。このあたりでサウナが社会現象になりはじめる。
そしてついには2021年の流行語には『ととのう』がノミネート。社会が認めるサウナブームに至る。
どうだろうか。タナカカツキさんがこの十数年に渡り、サウナと向き合い、サウナの良さを説いてきた結果、今の大サウナブームになったというのは、大袈裟な話ではないはずだ。
駄文ではあるが、ちなみに私も勿論サウナーである。
タナカカツキフォロワーの私がサウナ好きになるのは当然の流れとも言える。卵が先か鶏が先かみたいなものだ。
サウナ文化とタナカカツキ
今や雑誌でもテレビでも特集されまくり、あちらこちらでサウナのイベントが開かれ、サウナで町おこしをしようという地方まで出てきているほどの、世の中大サウナブーム。
あなたの近くにも口を開けば、「サウナガー」とか「ミズブロガー」など口走り、良きととのいを求めて足繫くサウナ施設に通い詰めてる人はいるのではないだろうか。
なにより、今までサウナに興味がなかった層にまでも『何やら世の中でサウナが流行っているらしいよ』とまでの認知にいたっているのは、実はかなりすごい事で。
少し前までのサウナのイメージは、
『おじさん同士が密室の中ひしめきあい我慢大会のよう。昭和感。汗。辛い。とてもじゃないが自分の世界とはかけ離れたもの』。としての認識が多くを占めていたよな気がする。
それが今は『暑くて苦手だけど、なんか入り方あるんでしょ?気持ち良いいんでしょ?』と、興味を持ちだした人が増えた。と思う。
この変化こそがタナカカツキさんの凄い功績。
この変化こそがサ道執筆当初より書き続けてきた「サウナはおじさん達の苦行、、、。ではなくめっちゃ気持ちいいもの!!」、というメッセージが浸透してきた結果ではないだろうか。
更に、サウナに興味を持った人が持つ次なる疑問、「楽しみ方がわからない、、」という疑問に、こう入るんだよというアンサーもきちんと用意してある。まったくぬかりはない。
そのアンサーこそが、サウナ→水風呂→外気浴という今やサウナー定番のルーチンなのだが、これもタナカカツキさんが著書の中で繰り返し書き続けてたものが今のスタンダードとなっている。
ニルヴァーナ、サウナトリップ、ととのう、などの表現を用いており、サウナ初心者にもわかりやすくイメージ出来るようになっている。しかしこの表現、サウナを知った人たちにはしっかりと腑に落ちる表現で、言いえて妙な言葉である。
これこそ先述した、言語化できないものを表現する力のすごさだ。(濡れ頭巾ちゃんさんリスペクトも欠かさず)
今やサウナは、おじさんのものどころか、若い女性も楽しめるレジャーへと変貌を遂げている。完全にイメージ改革は成功しているじゃないか。
新しい人や若い人が増えた。代わりにマナー問題が生まれた。常連客が入りづらくなった。などというネガティブな意見もあるが、今こここそが日本のサウナ史が変わった瞬間だと思っている。
時にブームは文化になり、形を変えて継承されてゆく。黎明期に色々な問題はつきものだ。
タナカカツキさんが生んだサウナー達が、これよりどんなサウナ文化を築いてゆくのか、どんなサウナ施設が出来上がってゆくのか。
サウナ文化の新たなエポックメーキングに立ち会えている奇跡に改めて感謝したい。
サウナ大使。万歳。
サウナ大使とタナカカツキ
これほどのお人だ。サウナ大使に選ばれたのも当然の事と言えよう。
ここまで説明して、聡明な皆様方なら、ここで一つの疑問が残っているのではないか。
『ちょっと待って。サウナ大使ってなに。』
説明しよう。
これがサウナ大使。
サウナってこんなに良いものなんだよーというのを広めるために、上記のようないろいろな活動をなさっている。(いや、元々していた活動にサウナスパ協会のオフィシャルがついたという方が正しいのかも)
このサウナ・スパ協会の慧眼が素晴らしかった。
タナカカツキさんの表現とサウナが完全にマッチした。感覚的なものを伝えるという事において、この方に白羽の矢を立てるとは、流石にハイセンス。やるなサウナ・スパ協会。
見事両者の思惑は形となり、今や押しも押されぬサウナ人気の出来上がり。
大使は全国のサウナ施設に入り放題という超特権を持っている訳だが、昨今のサウナブームの牽引を考えれば、それでもってお釣りがくるほどの大抜擢だったのではないだろか。
無論、他サウナ関係者の力もあり今のサウナ業界の盛り上がりがある事は百も承知ではあるが、やはり大看板としてタナカカツキさんがいた事による力はとてつもないものだと、しっかりと主張しておきたい。
大使、すごすぎます。
渋谷SAUNASとタナカカツキ
2022年12月、新たなるサウナーの聖地が都内に誕生した。
タナカカツキさんが総合プロデュースで手掛けたサウナ施設『渋谷SAUNAS』である。
引用元:渋谷SAUNAS https://saunas-saunas.com/floormap
驚く勿れ、館内には異なる9つのサウナ室。そして2種類4つの水風呂。その全てがサウナを楽しむだけに特化した設計、デザイン、導線となっている。
もちろんのこと、超がつくほどの一流のサウナー達がサウナ大使のもとに集い作られたサウナだ。品質は何重花丸を書いたって足りない事だろう。どんなに良いかはタナカカツキさん当人が紹介してくれてるのでそちらをご覧ください。
特筆すべき何より素晴らしいのが予約制を取り入れた入場規制による混雑への配慮だ。
日本で唯一のサウナ大使が考え作った、かつ渋谷駅から歩いて5分という好立地のサウナ施設。正直、予約制なんかにせず、ジャカジャカ人を入れ、じゃぶじゃぶ人を回せば、めちゃくちゃに儲けられると思う。
それをあえてしない。
なぜなら。
本気でサウナを楽しんで欲しいから。
サウナは感覚の世界を楽しむものであり、個を大切するのが基本のき。それがやはり、混んでいてはその魅力が半減してしまうのは、全サウナーの共通認識じゃないだろうか。サウナ室はみっちみちがいいという方はごく稀。
サウナが人気になればなるほどいい施設は増えるが、サウナの本質からは遠ざかってしまう。という何とも憎いジレンマへの一種の対抗策を商売度外視で提供してくれる姿は、サウナーファーストを考えてくれている、やはりサウナ大使そのものだったりする。
そんな『SAUNAS』は紛れもなく、日本でトップクラスのサウナ施設だろう。
表現の場を今度はサウナ施設に変え、今度は私たちに何を気づかせてくれているのか。
ぜひとも近いうちに、感覚の世界でタナカカツキさんが描くサウナを体験してみたい。(行ったことないんかーい)
最後に
さて、今回はサウナを通してタナカカツキさんを紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
語れぬ感覚を描くタナカカツキさんを語るなんて、それこそ語るに落ちてる気がしましたが、やはり実践に勝るものはなし。
この記事を読んでタナカカツキさんに興味を持った人。まずは『マンガ サ道』を読みましょう。
そしてサウナに入りましょう。
タナカカツキさんの表現する感覚の世界が、きっとあなたにもわかるはず。
その開くべき扉はもしかするとサウナ室の扉かもしれない。
次回、『トン子ちゃん』か『ブッチュくん』で迷ってます。
『ブッチュくん』ここで書けるのかな。
今はもう無いお風呂屋さんも掲載。
A5サイズ 42ページ
http://okujo.fujio-panda.com/pg_books.html
コメント
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