独創短編シリーズ 野﨑まど劇場って小説なんだけど、紙面の限界に挑戦してるからみてほしい。読めとは言わない。

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小説なんだけど、さあ

小説って聞くと文字ばっか並んでる印象ありますよね。視界に入った瞬間眠くなるやつ。わかります。
で、野﨑まど劇場ですがとりあえず手に取って適当なページを開いてみてほしい。白いから。白いっていうか記号がいっぱい並んでて空間認識力を刺激される。意味わかんないですよね。小説なのに。

文章で表現したら、パソコンに向かって記事を書いている、とでも表現されそうですが劇場内ではこうなります。

         パソコン

          私

白いんですよね。これなら読めそうな気がしませんか?この白さで驚きの2ページです。ちょっとぶ厚い文庫読み切れます。読んでると言えるのかは甚だしく謎ですが。何言ってるのかわからなくなってきたので、次行きますね。

短編なんでね。

一作10ページくらいしかないんです。全部白いわけじゃないですよ。ちゃんと絵とかも描いてあります。挿絵ていうか本文として絵があります。状況を説明するために絵が使われます。マンガじゃないです。
小説よんでるんだよね、私。
ラーメン屋、将棋、魔王の話でそれぞれ絵が使われてます。何にも伝わってないですね。将棋にいたっては家から(ネタバレ)ですからね。無法地帯です。魔王の話では棘のある姫にやられる将軍がいます。何言ってんのかわからなくなってきたら次に行くスタイルやめたほうがいいな。次!

文字の分量ばかり語ってきましたが

別に白さを売りにしてるわけじゃないんです。なんだったら本来白いはずのところが白くないんです。どこかって?カバー裏です。電子書籍では絶対できない隠しダンジョンみたいな短編があります。あと、裏表紙。大体の文庫本の裏には解説とか内容紹介とか書かれてるものですが、超ショートが一編載ってます。背表紙も出てきます。すぐ退場します。背表紙だから。ISBNコードも出てきます。(本に印刷されてるバーコードです)ここにきていきなり登場物紹介始めるとか正気の沙汰じゃなかったですね。

登場人物も魅力的なんですよ

せっかくちょっと触れちゃったから、登場人物の話しようかな。さっきまでしてたのは登場物です。喋ってるけど、擬人化されてるけど、まあ人じゃないし。全員変です。以上です。なんか全員屁理屈上手いです。あやかりたいですね。というか、話自体が屁理屈の塊です。ヒッグス粒子でお抹茶立てようとするしね。ラーメンに麺入ってないけど、ラーメンって言い張るしね。一瞬だけつけ麺になるけど、麺嫌いなんですって。ビームサーベルで地面出来てるし、あとがきってタイトルの短編だし。人物の話じゃなくなったけど、大体の内容は紹介できたんじゃないかと思う。
これでも全体の五分の一くらい。

まとめ

まとめると、野﨑まどはおもしろいです。
こんなバカみたいな感想しか出せないくらい世界観ぶっ飛んでるし、文字読んでるはずなのに仮想世界にいるような感覚を味わえる。ゴリゴリにアナログな紙の本っていう媒体を使って。
しかもこの文庫初版2012年なんですよ。10年前にこんなこと書いてるのなんかさすがだなあと思っちゃいます。
本屋にあんまり並んでないかもですが、もし見かけることがあったら、一回開いてみてください。
「みたことない」世界かもしれないです。

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しがないヴィレッジ店員
人畜無害

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