という訳で皆さまごきげんよう。
今回は私しおたろう100号の人生を変えたと言っても過言ではない漫画家さん・森永みるく先生について語らせていただきたいと思います。
百合が好きすぎて辛いという同志の方!是非是非お付き合いくださいませ!
森永みるく先生との出会いと私
森永先生の作品との出会いは本当に運命的なものでした。
ある日ふと立ち寄った本屋で見つけた「百合姉妹」という雑誌の創刊号を手に取ったのが始まりです。
そのタイトルに強烈に惹かれ、しかも「男子禁制」の文言が表紙にあるのを見てもしかしたらこれこそが私が探していたものなのかも知れないと感じたのです。
今でこそ百合作品は比較的簡単に手に入りますが、当時は百合を大々的に取り扱った書籍というものは殆どなく、密かに百合が好きだった私は書店に行ってこれは!と思う表紙の作品を購入しては地雷を踏んでしまい悲しい思いをするというのを繰り返していました。
多分なのですが、私と同年代の百合好きさんは結構同じような悩みを抱えていた人が多かったような気がしています。
という訳で表紙の時点で「男子禁制」を謳いこの本には本当に女の子しか登場しないんだなと確信できるこの本との出会いは本当に私にとってありがたすぎるものだったのです。
しかしこの本だけを購入するのは当時の私にとってかなりハードルが高く、まるでエロ本を購入するかのようにカモフラージュの為、他の関係ない本も一緒にレジまで持って行ったのでした。
掲載されている作品はどれも素晴らしく、買って良かったと心底感動した私でしたが、中でも森永みるく先生の作品が本当に「今までこういう作品を読みたかったんだ」と思わず胸が熱くなるくらいの感銘を受けました。
その作品というのが後に発売された「くちびるためいきさくらいろ」という作品集のメインストーリーとなる「奈々と瞳シリーズ」の第一話です。
内容をかいつまんで説明しますと高校生の奈々は、中学まで一緒だった親友の瞳から高校の合格発表の後突然「例え受かっていても同じ学校には行けない」と告げられた日の夢を見てしまい憂鬱な気分で目を覚まします。
奈々と瞳は小学生の頃からずっと一緒であり、瞳はずっと奈々にべったりという具合に仲が良く、離れるなんて想像もしたことがありませんでした。
ある日クラスメイトの友人から恋バナを振られ、相手を良く知らないのに告白された時はどうしたら良いかといった話になります。
そこで友人は「キスしているところを想像して生理的に受け付けなければ付き合えないということだ」と語ります。
そして全然嫌じゃなければ本当はその人のことを好きなのだとも。
そこで奈々はふと瞳とのキスを思い浮かべるのですが…
はい!この時点で尊さ1000%!!
で、ですよ。
上に単行本の写真を貼らせていただいた訳ですが森永みるく先生が作るストーリーだけでなく絵柄までが本当に私のハートにクリティカルヒットし過ぎてて辛い…
後に出版された作品(「ハナとヒナは放課後」ですネ)にて「百合漫画だけど普通の恋愛少女漫画のつもりで描いている」と森永先生はおっしゃっているのですが本当に!そこ!そこが大好きなんです!!
私もいくらか少女漫画は読んできましたがやっぱりなんだろうマジョリティということで仕方なくはあるんだけど大体の場合は女の子が男の子に恋をして~な展開の話が圧倒的多数じゃないですか。
個人的にはそれにずっと違和感を感じながら生きてきたので森永先生の描かれるザ・少女漫画な百合作品は読んでいてホッとするというか、自分は間違ってないんだという安心感を覚えるというか…
本当に私は森永先生に救われたのだと思います。
女の子が女の子を好きになったって良いじゃないか。
現在は割と森永先生と同じ様に少女漫画的な技法で描かれた百合作品を紡がれる作家さんも増えてきてそれもまた嬉しいと思う私でございます。
因みに現在「ガレット」で連載されている「私の可愛い子猫ちゃん」は社会人百合ですがこちらもとても素敵な作品なので是非チェックしていただきたいなと思っています。
GIRL FRIENDSも名作だから絶対読むべし
上で「くちびるためいきさくらいろ」についてを主にご紹介させていただきましたが、森永先生の作品をチェックするなら絶対に「GIRL FRIENDS」も読んで欲しい!!
大人しい女子高生まりがクラスでも目立つグループに属するあっこと偶然一緒になった追試の日に初めて言葉を交わしてそこから仲良くなっていくというストーリーなんですが…
これぞ上でも書いたザ・少女漫画な百合作品!!!という感じで大変素晴らしい名作となっております。
「くちびるためいきさくらいろ」の奈々と瞳の時にも思ったけれど森永先生は正反対だけど惹かれあう二人を描くのがうますぎるんじゃよ…
「GIRL FRIENDS」はまり→あっこという構図を見ていくことになるので時に百合スキーには胃の痛い展開もあったりする訳ですが、最後まで読んで絶対後悔しない作品だと声を大にして言いたい!
寧ろ読んで良かったと言わせてみせる!!!(誰目線の発言なのか)
「GIRL FRIENDS」はドラマCDも発売されていてもう何回聴いたか分からんくらい。
声で聴くとまた破壊力が凄いのでこちらもお勧めしたいですね。
メインキャラクターのまりとあっこ以外の脇を固めるキャラクター達もとても魅力的なので是非誰が好きか教えて欲しいです♪
私はすぎさんがとても好きです♡(※百合関係なく)
まとめ
ということでここまで森永みるく先生について語らせていただきました。
今回は主に二つのタイトルについて紹介させていただく形とはなりましたが、正直森永みるく先生の作品はどれも神…!!
全部語ると長くなりすぎて読みづらくなってしまうため、かなり要点を(これでも)まとめて書かせていただきました。
最初の方にも書いたんですが今は百合作品が選び放題(までいうとちょっと言い過ぎかもしれませんが)な時代で逆にじゃあ何を読んだら良いのだろうと悩む方もいるかも知れません。
そんな時この私の書いた文章が少しでも選択の助けになれば良いななんて考えております。
ザ・少女漫画な百合作品は良いゾ!
という訳で今回はここまで。
またお付き合いいただければ幸いです。
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