2023年1月1日
毎年恒例の初売り
福袋や雑貨を求めてお客様が殺到している。
私は開店前に売り場を整えてお客様をお迎えする準備をする。
いつもと変わらぬ正月。
ただ私の心はいつもと少しだけ違っていた。
期待と懐かしさとが入り混じったような不思議な感覚に包まれて、
なんだか居ても立っても居られない気持ちだった。
2020年1月に活動を休止したアイドル『LADYBABY』。
かつてそのメンバーだった金子理江、黒宮れいの二人が
『REIRIE』というユニットを組んだことが発表されたからである。
さらに翌日には『LADYBABY』の新プロジェクトも発表され、
新たにオーディションが行われることを知った。
「また観れる。」そう思った。
お察しの通り紛れもなく私はLADYBABYが好きだ。
これはそんな私が思い出に浸りながら
だらだらとLADYBABYについて語る記事である。
あらゆる種類の袋麺を割らずに入れられるサイズ設計、火力や保温性にもこだわり抜きました。
こだわりのラーメンを思う存分楽しめる設計です。
LADYBABYとの出会い
2015年、大学生活2年目。
中学、高校とバンドをやってきた私は
やはり大学でもバンドサークルに入って過ごしていた。
ラウドロックを聴くのが好きで
来る日も来る日もYouTubeでMVを見漁っていた。
そんな中での出会いだった。
『ニッポン饅頭』。
強烈なサムネとインパクトのあるタイトル。
真ん中の人物をどこかで観たことがあった。
『peanuts for a party boy』というイージーコアバンドのMVだ。
そんなことを思考しているうちに私は
『ニッポン饅頭』
と書かれたタイトルのその動画を再生していた。
ほぼ無意識だったと思う。
そして「ニッポン饅頭」とタイトルのコールが始まった。
衝撃が走った。
イントロから音で圧倒された。
当時の私の中で『アイドル』のステレオタイプが音を立てて崩れ去った。
可憐、天真爛漫、あるいはカッコいい。
そんな漠然としたイメージしかなかったが
彼女達はそのどれでもなかったし、どれにでも当てはまった。
混沌。
そう言わざるをえなかった。
その心地よい混沌に、気づけば夢中になっていた。
The Idol Formerly Known As LADYBABY
しばらく私は
彼女達の新曲のMVを楽しんで観ていた。
やはりどの曲もハードなバンドサウンドを好む私には堪らなくて、彼女達自身の魅力と相まって最高に心地が良かった。
そんな中、私はLADYBABYのメンバーである
レディービアードの脱退を知る。
シャウトやデスボイスなど、
音楽性の柱になっている部分を担うメンバーの脱退に愕然とした。
金子理江と黒宮れい二人で
『The Idol Formerly Known As LADYBABY』として新たに活動をするのだという。
諸行無常。
一体この先どうなるのだろう。
二人での活動をしばらく観ていたが
変わらず私の心は踊り続けた。
この頃から混沌たる要素の中に『儚さ』が色濃く出始めたように思う。
『LADY BABY BLUE』や『Generation Hard Knocks』のような
真っ直ぐストレートに届く曲も増えてきた。
ある日、二人が私の住む福岡でライブをするという情報が入ってきた。
ファッションビルの屋上、野外ステージ。
当時の私はアイドルのライブに行ったことがなかったが
行かなきゃいけない。そう思った。
この頃彼女達に感じていた儚さがそう思わせたのだと思う。
友人数名を誘って観に行った。
ステージに現れた二人。
ずっと画面越しに観ていた二人をついに目の当たりにした。
ステージだけでは飽き足らず
客席をも縦横無尽に駆ける彼女達をみて思わず感嘆の声が漏れた。
釘付けだった。
そして新曲『Me!Me!Me!』が披露された。
しかし、なんと曲の後半で
音響のトラブルにより曲が途絶えてしまう。
全くの無音になってしまった。
客席がざわつく。
すると二人はおもむろにマイクを口から離し
生の音声で、曲が流れない中、アカペラで歌い出した。
自然と客席に手拍子が起こる。
無意識のうちに私も手拍子を打つ。
真っ直ぐに大きな声で直接私達に声を届けてくれる姿をみて
鳥羽が立つほど感動したのを覚えている。
帰路は感動で放心状態だった。
友人達と
「次、福岡に来たらまた絶対行こう」
と約束をしてその日は解散した。
まだ興奮は抑えられなかった。
そしてツアーにて福岡にくると発表されて
私は迷わずチケットを取った。
しかし、このツアーが決行されることはなかった。
黒宮れいの脱退。
言葉を失った。
二人のパワーの奥底にチラついた
今にも消えてしまいそうな儚さ。
それが現実のものとなって降りかかった。
「推しは推せるうちに推せ」
と誰かが言っていた。この時身に沁みてそう感じた。
レディビアード、黒宮れい
二人の脱退により残ったメンバーは金子理江ただ一人。
ライブに行くことの喜びに気づけた矢先の出来事で
頭の整理が追いつかなかった。
新生LADYBABY
翌年、金子理江は成人を迎える。
ファンに向けて成人イベントが開かれた。
その時、金子理江から『新メンバーオーディション』の開催が発表された。
どういう形であれ、復活した時は必ず観に行く。
そう心に決めていた私はこの発表を心待ちにしていた。
オーディションが終わり
新しく『LADYBABY』として
金子理江、池田菜々、有馬えみり、唐沢風花の4人がメンバーとなった。
再始動後すぐにツアーが始まった。
福岡公演。私はすぐにチケットをとった。
常にその姿を変えてきたLADYBABY。
今回の新体制もまた違った雰囲気を醸し出していた。
この先どうなってしまうのかという不安はライブが始まると同時に吹き飛んだ。
紛れもない『LADYBABY』がそこにはいた。
圧倒的カリスマと包容力でチームを牽引する金子理江。
自分の好きに一途でどこか親しみを覚える池田菜々。
音楽を愛してやまない、その気持ちが伝わってくる有馬えみり。
お手本のようなアイドル。愛嬌抜群の唐沢風花。
それぞれの個性がラップにシャウトに歌にダンスに絡み合ってバランスの良いチームだった。
気づけば次の日のイベントにも足を運んでいた。
元々遠出したくなかった私が
一人で東京に遠征に行くようにもなった。
沢山の仲間と知り合って
彼女達の良さを語り合った。
コピーバンドをやったり
グッズを集めたり
所謂『推し活』を時間と財布が許す限り楽しんだ。
『LADYBABY』だったから出来た。
そして2020年、LADYBABY活動休止。
楽しい時間が終わりを告げた。
最後のライブ、
仲間達や本人達と言葉を交わして会場を後にした。
また近々会えるような、割とさっぱりした別れだったように思う。
現在
2023年現在。
レディビアードはBABY BEARDというグループでアイドル活動。
唐沢風花はSNS等でたまに元気な姿を見せてくれている。
有馬えみりはpasscodeというアイドルグループで活動中だ。
イケダナナはアパレルブランドの運営。最近ではまたアイドルとして復活することを発表した。
そして金子理江、黒宮れいは新ユニット『REIRIE』を組み、
『LADYBABY』としてはオーディションの開始を発表。
各々が各々の道を歩んでいる。
最初はサウンドが好きで聴いてたLADYBABY。
今では自分の道をひたすら進んでいく彼女達を応援している。
これからも型にハマらない
信念をもってそれぞれ突き進む彼女達を応援したいしこれからも勇気をくれると願っている。
『LADYBABY』の今までとこれからに幸あれ!
コメント
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