ギター界隈をざわつかせるYouTubeチャンネル【ファンクおじさん】

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さて…
ファンクおじさんについて語っていいですか?


え、ナニそれ??知らんけども。

そらそうでしょうよ。

人生の道をどっかで大幅に間違えてないと、
ここから先の沼はなかなか見つかりませんからね。


これは間違いだらけの私のファンクな物語。

〇か✕か、勢いあまって飛び込んだ挙句に
ついには泥まみれでございます…

ニューヨーク、行ってみたかったな。
そんなお話。
目次

◇ファンクおじさんとの出会い~イン・トゥ・泥沼~

昔バンドやってたんだよねーなんて居酒屋で語り出すおじさんあるある。
碌に働かず、実家も出ずに脛をかじり、青春をただ浪費しながらギターをかき鳴らしては
「俺こそが未来のジョン・フルシアンテだ!」

そんなふうに考えてた時期が
俺にもありました…(名言)

バンド活動はそこそこに、ギターの腕もお金もないくせに『いい音』『あの音』なんて
答えのない究極を追い求め、アンプやエフェクターをとっかえひっかえしながら
"機材厨"となり果てた私はいつしか血迷い、無事にヴィレッジヴァンガードへ入社。

仕事や家庭を持ち、私の大切なものは次第に変わってゆき、
大事にしていた機材たちはあっという間にクローゼットの奥底に。

妻はこっそりフリマサイトで相場を調べては、
「お寿司が食べたい」「旅行に行きたい」などと言っている。

いつものようにYouTubeを見ながら、家族が喜ぶならそれもいいかな~と思っていたある時、
出会ってしまったのです。そう皆さんお待ちかね!
(せーのっ!)

『ファンクおじさん』と!

◇狂気のフラッシュバック~青春をもう一度~

突然YouTubeのオススメに現れた、私と同世代と思しきおじさん2人。

どうやらおふたりはギター機材のリペア・販売を生業とし、
国分寺に『ギター屋funk ojisan』という工房を構えているようだ。
(当時は新小岩のKoiwa Funkでしたがその後移転)

映画好きで、音楽や楽器の知識の幅も広い"ロッキー"さんと、
ギター屋funk ojisanの店主で、ギターはもちろんアンプやエフェクターなど機材への造詣が深い"ケンケン"さん。

ヴィンテージの激レアギターや話題のエフェクターをこねくり回し、キャッキャしている!
何やらすごく楽しそうだ!


ふつうギター系チャンネルでは、機材のレビューは当然ながらそのサウンドから聞かせてくれるものだ。
だって視聴者にとって一番気になるのはそこだもの。

ファンクおじさんは一味違う。
まずは機材の裏蓋を開け、匂いをかぐ!
「あーこれはアメリカっぽい匂い」「全然そそらねぇ…」

えー!そこからっ!?
次に回路図や基盤のチェックなど、なかなか音を聞かせてくれない!
そんでもって特に褒めない。
狂気の沙汰であるっ!
三丁目で飲みながらやいやい言ってるあの感じ!

好きです…

90年代の青春の音楽や当時の流行など、機材以外の駄話も豊富で
世代的にもピッタリだったのもあり、迷わずチャンネル登録をポチ。


なにより職人目線で忖度一切なしのマニアックな話に引き込まれ…

気付けば私は○✕クイズのスタートラインに立っていた。
そして頭の中で筋肉質な悪魔が囁いている…

ハマるのかい?ハマらないのかい?おいどっちなんだいっ!


ひとしきり動画を見終えた私は、悶々とした気持ちを抑えきれずクローゼットを開けた。
奥底から埃を被った機材を引っ張り出し、ん?何個かなくなってるか?
そういえばこないだ妻が寿司奢ってくれたな…いやそんなこと今はどうでもいい。

ひとまず部屋中にコレクションを並べてみた。
古い機材の独特な匂いが部屋中に広がり、当時夢中になって通った中古楽器屋を思い出す。

コレコレぇ~、と口元が緩む。
我ながら気持ちが悪い!

妻よ、ニューヨークはナシだ!

そうしてあっという間に泥沼へ向かってダイブしていた。

◇かさなる奇跡~ファンクおじさんとの邂逅~

所有していた当時の機材は長い間放置している間に
ヴィンテージと呼ばれるようになっており市場価格も上がっていたみたいで、
それを売ってはまた最新機材に換えていく。
深みへ向かって再び歩み始めたある日のこと。

とある店舗で勤務していた私は、なんだか怪しげな男性のお客様に気が付く。


えぇっ!?
ロッキーさん!?

仕事中だけど…ひと声お掛けしたい、ファンクおじさんに愛を伝えたい…

「失礼ですが、もしかしてロッキーさんでしょうかっ?」
愛ゆえに勢いあまってお声掛けしてしまったので、
万引きを疑われたと思ったのかめちゃくちゃ驚かせてしまいました…

「動画いつも見てます!」とだけ伝え仕事に戻ったものの…
プライベートをお邪魔しちゃったなと反省しつつ、もっとお話したかったなと少しの後悔もあり。

しかしその後のツイートや動画内で、その時の出来事について触れていただき
なんていい人なんだーと、ますますファンクおじさんへの愛は深まるばかり。
さらに奇跡は重なる。


それからしばらく経って、
チャンネル内で定期的に開催される、ギターにまつわる様々なテーマの逸話を募集する人気企画、
『○○なギター選手権』シリーズの、『第1回ギター自慢選手権』という
なんともハードルが高そうな大会が開催された。

ギターマニアが集うファンクおじさん視聴者の中で私のギターはどれだけ評価されるのだろうか…
ダメもとでエントリーしてみた。
結果、グランプリ!

へ?まじ?
あのインド人じゃなくて?

あたしっ!?
■いわくつきのレスポール

◇ありがとうファンクおじさん~やさしさに包まれたなら~

ファンクおじさんらしいマニアックでトリッキーな猛者たちの中から
まさかのグランプリ獲得で有頂天となった私は、
そのまま勢いで憧れのギター屋funk ojisanに潜入を決意。

お店は完全予約制となっているため、
メールにて業務の邪魔にならないお時間で調整していただき、
いざ初潜入。

件のギターを抱え、少し緊張しながらお店の前に到着すると
ちょうどケンケンさんが出てきて優しい笑顔で迎え入れてくれました。

お店の中はまさに職人さんの現場といった、様々な部品や工具など、
いつも動画で見ている激レアな機材で溢れたお宝満載の夢の空間。
とてもいい雰囲気!

ケンケンさんに私のギターをかき鳴らしていただき、
あぁもう幸せ。
流石にめちゃくちゃ上手い!そしていい人だ!

最後に、ギターの調子悪いところをご指摘いただき、
持ってるだけじゃなく、ちゃんとメンテしてあげなきゃなと改めて勉強になりました!

次また来るときは是非こちらでリペアをお願いしたい!
そんな安心感のあるお店でした。
ありがとうございました。

■国分寺の閑静な住宅街にひっそりたたずむお店

◇おわりに~ギターのことならファンクおじさん~

私が夢中でギターを覚えた頃はYouTubeはまだ存在せず、
レアなギターやエフェクターのサウンドを気軽に聴ける手段など当然なく、
多くの失敗と後悔を積み重ねながら理想の音を目指してはまた迷って沼の底。

でも今は今で情報が多すぎて取捨選択が難しく、これまたすぐ沼る。

昔ながらの中古楽器屋さんもだんだん少なくなっていく昨今。

そんな時代にファンクおじさんが教えてくれたこと。

この沼はどこまでも深く、
けれどいろんな匂いがして、楽しい。

今度はちゃんと楽しもうと思います。


この匂いに誘われた人だけでも、
ファンクおじさんを知ってもらえたら嬉しいです!

ギターのことならファンクおじさん!
長ったらしい自分語りもありましたがおじさんのご愛敬ってことで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

つづく…かも。
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この記事を書いた人

ファンクを愛する2児の父。
子供たちと野外活動に明け暮れる週末。
マイカーを買い替えたいんです。

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