「あらかわちゃんねる」水生生物の神に憑かれた生き物系ユーチューバー

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涙のアリゲーター

さて、皆さんはある日突然、不可抗力によって「自分の夢」を「完全な形」でブチ壊されたことはありますか?


僕はあります。



あれは忘れもしない2017年4月。

日本政府は、特定外来生物法に基づき、ガー目(もく)全種を特定外来生物に指定。今後一切の販売、並びに新たな飼育を禁止とすることを閣議決定しました。

引用元:アリゲーターガー(Wikipedia英語版) https://en.wikipedia.org/wiki/Alligator_gar

この国の決定により、名古屋城の濠で捕まったりして大騒ぎになった「アリゲーターガー」を含む「ガー」と名の付く種類の魚はこの日から一切飼育することができなくなったのです。
そう、ぼくはいつか「ガーを自分の水槽で飼いたい」と、本気で思っていたんです。
しかしその夢はこの特定外来生物法によって永久に叶えられる事はなくなってしまいました。

   

誰が悪いのか?日本政府ですか?
勿論違います。



いい加減な気持ちで飼って、飼いきれなくなったからと言ってそこらへんの川や池に捨てた奴に100%責任があります。


因みにガーの中でも最大のアリゲーターガーは10cm程の幼魚があっという間に1m近くの大きさに成長するので、最低でも2m近い大きさの水槽を用意する必要があります。
比較的体の硬い( = 水槽が狭いとターンできない)1mの魚を飼うのに必要な水槽の大きさを考えると、幅2m奥行1mは必要です。そんなサイズの水槽の本体価格はだいたい安いものでも30万円以上。その水槽に水を入れると総重量は2トン以上になるので、床の補強と専用の水槽台も必要になります。ここに生命維持に欠かせない濾過装置やらなんやら…毎月の水道代電気代エサ代…。

お前は本当にそんな魚飼う覚悟あって買ったのか?という話なんす。

もちろん僕にはそこまでの覚悟も金もないので、現実的に飼えそうな50㎝くらいの種類をいつか飼ってみたいと思っていました。
が、その夢はそんな「いい加減な飼育者」のせいで完全に奪われてしまったのです。

こちらは飼育下だと50~60㎝くらいのスポッテッドガー
引用元:スポッテッドガー – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AC%E3%83%BC

あのワニみたいな顔と恐竜の時代から形質をあまり変えていない独特の姿。
生き物好きにとっては夢の詰まりまくったデザインの、本当に魅力的な生き物のひとつだっただけに、
そんな一部のいい加減な連中のせいで「外来生物」にされてしまい、永久的に飼うことができなくなってしまった事に対して、今でも多くの生き物好きは怒っています。

そして今でも日本各地で捨てられたとみられる巨大なアリゲーターガーの目撃情報が後を絶ちません。
日本の環境では繁殖することは難しい魚なので、おそらく全てここ数年で遺棄されたものです。
まだ繁殖まではしていないと思われる今のうちに駆除しないと、生き物というのは何がきっかけで適応したり異常に増えたりという事があるかわかりません。
特に「本来いなかった環境に移入された生き物の影響」というのは「最悪の事態」になって初めてわかることがほとんどです。

駆除とは愛である

なのでこのカッコいい巨大な魚は、日本においては「駆除対象」となってしまう訳ですが
「憎いから」「悪いから」で駆除するのではなく、その環境と、駆除される生き物の将来のことも考えて「駆除」という結論に至った訳ですから、駆除にも生き物と自然環境への愛があってほしいな、と思うのです。

そう、雑に駆除して雑に扱って「ヤバイもん獲れたー」って面白がってるだけの愛のない駆除は見たくないんですよ。

当然ですが、生き物に罪とか善悪とかそんなもんはありません。
だからこそ安易に悪者扱いするのではなく、

「人間がやってしまった事」

として、罪の意識を感じながら

「人間がきっちり責任を取る」

必要があるんです。


人の手によって定着してしまった「生態系にとって悪影響のある外来生物」に関しては、
きちんと調査して駆除するより他に方法はないのです。

最近はそんな外来種駆除ハンター的な活動をやっている「生き物系ユーチューバー」の方々も数多く居られて注目されていますが、中でも実際にアリゲーターガーを捕獲/駆除に成功して、なおかつガーの生態や、その及ぼす影響なんかについても真剣に考えつつ、しかもきっちりエンタメとしても面白い動画を作成されているのが



↓↓↓

あらかわちゃんねる

という荒川を中心に活動するユーチューバーの方。


↑捕っても捕っても、なぜかまたみつかってしまう荒川温排水域でのアリゲーターガーの謎について真剣に考察しています。

すごく真剣に考察しています。

普通なら「やべー!アリゲーターガー!やべー!」で大騒ぎするだけで終わる……、どころか騒いだ割には捕獲すらできないで終わるユーチューバーが多い中、ちゃんと捕獲して、しかもここまで真剣にガーについて考察している人はあまりいません。
ここまでするというのは魚、いや生き物への愛ゆえとしか考えられません。
あと、どうでもいいけど中の人イケボです(割と大事かも)

もちろん、「あらかわチャンネル」と言ってるだけあって荒川の他の生き物についてもチャンネル内で扱っています。






いやアロワナて!!!!!!!
なんで!?

しかもシルバーでもアジアでもなく通好みのブラックアロワナ!そこそこのサイズ!

いくら温排水が流れてて通常より多少水温が高いとはいえ、アロワナが荒川で冬を越すことはできなかったでしょうから、無事引き取り手が見つかったのは良かった…のですが、

「捨てるなよ、何考えてんだよ!!!」

という話ですわ。
こういった事が続くと「飼育目的での淡水魚の輸入、販売を全て禁止します」とかいう事になっても文句は言えない状況になってしまいます。本当に。

こういうことが普通に起きちゃってる今、あらかわちゃんねるさんみたいな「単に外来種撮ったどー!」で終わらせずに、問題提起した上で、ちゃんとエンタメとして誰が見ても楽しめる動画を配信してくれる人、ほんと貴重だと思うんですよね。



って、食べてるし!!!!

ある意味一番の供養ではありますが笑

外来生物ハンターだけじゃない

ちょっと個人的にアリゲーターガーの件は特に色々思うところがあるのでその話ばかりになってしまったのですが、あらかわちゃんねるさんはもともと「ガサガサ(網でガサガサやって魚やエビや水生昆虫を捕る事)レポート」的な事や「磯で珍しい魚を捕まえてみよう」みたいな事をずっとやっておられるチャンネルなので、外来生物以外にも岸壁採集で「リュウグウノツカイ」の幼魚を捕まえたりとか、アリゲーターガーにしてもアロワナにしてもそうですが「本当に捕まえちゃったよこの人」的なすごさがすごいです。

んで、魚好きとしてはにはこれがヤバイ↓

↑死滅回遊魚祭り!!

「死滅回遊魚」というのは、春から初夏の暖流に乗って南方から熱帯の魚が割と北の方(静岡とか千葉とか)まで流れ着いちゃって、暖かい夏の間はそこで生きられるけど秋を過ぎて水温が下がるとみんな死んじゃうというもの。
なのですが、これってつまり

「沖縄までいかなくても運が良ければキラッキラの熱帯魚がそこらの海で合法的に捕れちゃう」

という事なんですよ。すごくないですか?凄いですよね?



とは言えそうそう捕れるもんじゃない……筈。なんですが……、

いやなんでこんな大漁?
いったい何種類捕れたん?

てか、こんなに捕れたら死ぬほど楽しいよ絶対!めちゃくちゃ羨ましいんですけど!

ほんと夜の浜を歩いてるだけで珍しい深海魚拾うし、なんなんですかねこの人?

水生生物の神様でも憑いてるとしか思えません笑

今では「生き物系ユーチューバー」というジャンルもすっかり人気ジャンルとして定着した感はありますが、そこはやっぱユーチューブだし、結局わんにゃんうさうさハムハムもふもふ系以外の生き物系チャンネルって
「怖いもの見たさ」
「キモいもの見たさ」
の方が再生数も伸びやすいというのもあって、割とガチ目の生き物好きの人が見た時に
「キモくもないし、怖くもない。むしろそういうのいいから真面目に生き物のこと扱った番組が観たいんすけど」
みたいな気持ちになったりするんですよ。

ちゃんと真面目に生き物を扱ってて、かつ勉強にもなって、エンタメとしても面白い(しかもイケボ)な「あらかわちゃんねる」いま僕の中では生き物系ユーチューバーのイチオシです。


そして今、このチャンネルを見て改めて思う事は

生き物のことは、真面目に考えるほど面白い!

という事です。

あらかわちゃんねるさん!これからもライトな生き物好きが沼にはまるきっかけになるようなワクワクする動画、どんどんお願いします!




中の人の過去記事↓


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この記事を書いた人

本当はサブカルより
生き物と兵器の話とクルマと朝ドラがすき。

生き物は脊椎の有るものも無いものもすき。
兵器はそのものより運用面に関する事がすき。
車は70年代の残滓が残るやつがすき。
ヴィレッジは今も本屋だと思ってる。

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