引用元：ZORNがニューアルバム『RAP』をリリース | 新曲”In The Neighborhood”のミュージックビデオを先行公開 – FNMNL (フェノメナル) https://fnmnl.tv/2022/09/27/148209
ヘイヨーワッサ！！
今日も俺は働きづめ
朝はお店の明かり付け
張りきって魅せる力に腕
今日も休憩で食う赤いきつね
めっきりと寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか？
最近の私のトピック
実は転勤したというヌルい情報
バタバタしていたがやっとこさある程度落ち着く
引っ越しの段ボールがだいぶ片付くも自由なスペースが圧迫されてる
さぁ、今回も上の２段落でそれぞれ韻を踏んでみましたが
気付いていただけたでしょうか？
答えが分かった方はコメント欄にお願いします！
もれなく何も貰えません…すみません。
前回書かせていただいた記事
“ＺＯＲＮ～ガールズバンドじゃないよ”
の第２弾として
この度ペンを走らせています。
ＺＯＲＮの兄貴のカッコ良さや、どんな漢かについては前回語らせていただきました。
まだ全然書けるけどね！
しかし今回は
前述した通り
【韻】
について書いてみようと思っています。
よろしくお願いします！
そもそもずっと言ってる【韻】って何ですの？
いん【韻】
いん【韻】
読み方：いん
３ 漢字音で、声母（頭子音）を除いた部分。韻母。「韻字・韻書／音韻・畳韻・平水韻」
４ 詩や文章で、同一または類似の音を、特定の場所に繰り返して用いること。「韻律／押韻・脚韻・頭韻・和韻」
[補説] 「韵」は異体字。
［名のり］おと
「韻」に似た言葉
引用元：Weblio辞書「韻」 「韻」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書 (https: //www.weblio.jp/content/%E9%9F%BB)
…とまぁ堅苦しく説明するとこんな感じだそうです
では、HIPHOPで言う所の【韻】とは？
単純に言うと
言葉の母音を揃えたフレーズやワードを繋げていく事
母音とはその言葉の一文字一文字を解体して最後に来る音です
例①：スマホ(su-ma-ho)
例②：貯金箱(cho-ki-n[u]-ba-ko)
※“ん”は、う行で“u”と認識します
例③：ボーダー(bo–o-da–a)
※この場合は“ぼおだあ”と認識し、4文字分
↑で黄色くしている部分が母音の部分になります
そして同じ母音のワードを考えます
①でしたら→双子(hu-ta-go)とか、プラモ(pu-ra-mo)とか
②でしたら、単語で探すのはなかなか難しいのでワードを繋げて→老いる魔女(o–i-ru-ma-jyo)とか
③は、モーターとかジョーカーとか伸ばし棒を使った言葉で探すと楽ですが、
そこは４文字フルに使って探していきましょう
→言霊(ko-to-da-ma)とか横浜(yo-ko-ha-ma)といった感じです
長々と説明してしましましたが、雰囲気は掴んで頂けたでしょうか？
この辺を踏まえて、文章の中で韻を繋げていくことを、俗に【押韻】または【韻を踏む】と言います。
“スマホ”で例にしてみますと…
昨日買った新しいスマホ
初めての写真は自慢のプラモ
待受は愛車のランクルプラド
ちょっと強引ですがこんな感じです。
“スマホ” “プラモ” “プラド”
で踏んでみました。
そして、この母音の揃え具合がしっかりしている韻ほど【硬い】という表現をします
一文字ずつの母音が揃っていればいるほど硬い韻である、という事になります
(それにしても“かたい”は、“硬い”なのか“固い”なのか…)
そんな【韻】の最強の使い手、それがＺＯＲＮ
韻についての説明が長くなってしまいましたが
そんな韻をもの凄く上手く、かつカッコよく踏むのがご存知『ＺＯＲＮ』です
ＺＯＲＮの踏む韻は、
めちゃくちゃ細かく、長く、使うワードセンスが抜群！…なんです
では、前回の記事でも挙げた名曲『My Life』の中から実際に見てみましょう
繰り返しの生活
目をこすり開ける玄関
朝から晩ただ働く
月から土までまた変わらず
いつも汚れた作業着
一服するタバコと缶コーヒー
思い通りに行かぬ日常に
ふてくされに似た憤り
また言い聞かすこれはまだ序章
高く飛び上がる為にある助走
昼休憩は嫁の弁当
俺より朝早くありがとう
冬はさみ一夏はあちー
それでも夕焼けが素晴らしい
地味で泥臭い毎日
実家で野菜貰う帰り道
引用元：ZORN/My Life Lyrics |Genius Lyrics https;//genius.com/Zorn-my-life-lyrics
早速、1行目の初っ端から入ってきてます。気付きましたか？
・繰り返し(ku-ri-ka–e-si)
と
・こすり開ける(ko-su-ri–a-ke-ru)
ここです！
単語一つで区切るわけではなく、その言葉の中から何文字かで踏むテクニックもありなんです
そして次
・ただ働く(ta-da-ha-ta-ra-ku)
・また変わらず(ma-ta-ka-wa-ra-zu)
こちらは結構分かりやすいかと、同じような発音でもあり語感としても似ていますね
そこから
・汚れた作業着(yo-go-re-ta-sa-gyo–o-gi)←韻に繋げるため敢えて“さぎょおぎ”と発音
・缶コーヒー(ka-n”u”-ko–o-hi–i)
さらに
・日常に(ni-chi-jyo–o-ni)
さらにさらに
・憤り(i-ki-do–o-ri)
ここまで続きます
その後
・序章(jyo-sho–u)
・助走(jyo-so–u)
・弁当(be-n-to–u)
・ありがとう(a-ri-ga-to–u)
と続いていきます
そして最後のブロック
・冬はさみー(a-chi–i)
・夏はあちー(a-chi–i)
・素晴らしい(su-ba-ra-si–i)
・泥臭い毎日(ma–i-ni-chi)
・帰り道(ka-e-ri-mi-chi)
といった具合です。
これだけの言葉を、
意味の通るように
ちゃんとストーリーも持たせて
風景が思い浮かぶ程の文章で
さらに詩的に
書けてしまうＺＯＲＮ氏
マジですげー
ちょっと休憩…この休憩は有益
ちょっとあまりにも熱心になりすぎて、筆を休めます…
どうですか？これだけでもスゴくないですか？
さらにもっと深く見ると「こんな所も⁉」みたいな所を細かく踏んでたりとか、
２重で踏んでたりとかあるんですけど
それは細かくなって何ヶ月かかるかわからないので、またの機会にしようと思います
いやー、書きながら改めて思いました
やっぱすげーなー
↓こちら、昨年11月にさいたまスーパーアリーナで開催されたライブ会場で展示されていた
ＺＯＲＮ氏のリリックノートだそうです。
どこかでノートの中身をちらっと拝見しましたが
その情報量たるや凄まじく、メチャクチャ文学的だった印象です。
どこかで見れるかもしれないのでもし興味ありましたら探してみてください
見ても聴いても最高ですね
先述しましたように
【韻】を気にしながらリリックを見ると
色んな事に気づかされて驚きます
そして
韻を踏んでいるという事は
言葉のリズムもある程度整っているので
聞いてても心地良いんですよね
前の記事にも載せてるんですが
改めてリリック、そして【韻】に注目しながら
聴いてみてください
いかがでしょう？
ただでさえ良い曲なのに
韻のことを考えるとさらにグッときませんか？
僕ちょっと待ちますので、あと3回くらい聴いて大丈夫ですよ
思いのほか…
長くなりすぎてしまったので、
書こうと思っていた事の半分くらいしか書けませんでした(ﾃﾍﾍﾟﾛ)
もっとこう、『飛距離のある韻』とか
『身近すぎるワードセンス』とか
『ＺＯＲＮやっぱスゲー(結局こればっか)』
とかについて触れたかったけど
腱鞘炎になりそうなので今日はご勘弁を
という事で、また次の記事も折を見て書けたらなぁ…と思っていますが
書いたら
また読んでくれるかな？！(いい〇も風に)
こんな感じで今回は締めようと思います。
ではまたお会いしましょう。
＜ＺＯＲＮ Twitter＞
［ＺＯＲＮ 公式ＨＰ］
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