3回目くらいの人向け東山動植物園ガイド

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さて、

動物園とは何ぞや?

そう聞かれたらあなたは何と答えますか?

【動物園】様々な動物を飼養し一般に広く見せる娯楽施設。また動物の調査や保護、繁殖を行う施設であり、娯楽施設であるとともに教育と啓蒙を行う事を目的とする施設でもある。

↑辞書で「動物園」と引くとだいたいこんな感じの事が書かれています。

「娯楽施設であるとともに、教育と啓蒙を行う事を目的とした施設」

だそうです。
つまりデートでいってきゃっきゃうふふすることが目的の施設ではないという事です。
そんなことの為に動物園に行くやつはけしからんのです。
動物について知り、学び、人類と地球環境の未来について考えるのが動物園なのです!

なんて感じでわかりやすい陰キャ感を出したのはなぜかと言いますと・・・

今から東山動物園最強の屋内陰キャスポット

夜行性動物コーナー

の話をしたいからなのです。ダメと言われてもします。

えー、日の当たらない時間に活動する動物たち。
つまり正しい意味での「陰キャ」ばかりを集めた東山動植物園きっての「日陰者コーナー」なんですが、こちらがまずメインの展示ルートから外れた「北園自然動物館」という屋内施設にあるので、割とスルーしてしまう方も居られるのではないかと思います……

行ってください(圧

動物好きなら絶対楽しいんで

むしろなんでこんなに面白い生き物しかいない楽しい施設をスルー出来るのかわかりません。
陰キャの僕はこだけで2時間過ごせます。
そんな陰キャの僕から、この「夜行性動物コーナー」の楽しみ方の話を今からさせろ下さい。

目次

誘惑に負けない強い意志を持とう


まずは園内に入ったらすぐに見える、天高くそびえ立つ「スカイタワー」に向かってください。


途中、色々な誘惑がありますが真っ直ぐ「スカイタワー」を目指して進みます。
特に正門から入ると道中サイとかゾウとかイケメンゴリラとかのスーパースターが目白押しですが負けてはいけません。

今から自分は
「日の当たらない生き物になるのだ」
という気持ちを強く持ちましょう。

今回は日の当たるところにいるスーパースターに見とれてる場合ではありません。

RPGのラストダンジョンにでも向かうのか?っていう佇まいのこの魔境の先に目指す「北園自然動物館」という建物があります。ついでに言うと「世界のメダカ館」という恐ろしくコアな施設も楽しいのでそちらもいつか別の機会に。
(スカイタワー展望台の入場のみ動物園とは別に料金がかかります。メダカ館と自然動物館は動物園入場時の料金以外はかかりません)

天空のエスカレーターを登ります。長い!(横にはお百度参りみたいな階段とエレベーターもありますのでお好きな方法でどうぞ)

つきました。この「スターライトハウス」と書かれたところが入り口。
さて中へ…




























!!


闇じゃ!闇!!!見えるのは仄かに光る電光掲示板と非常口を示すパネルだけ。
そして・・・ガラスの仕切りの中でうごめく何かの動物の気配だけが感じられるここは何!?

という感じで、大半の人はここで普通に順路に沿って、なんとなくガラスの中の動物を見ながらすたすた歩いて行ってしまいます。
で、そのスピードで見ていくと、暗闇の中「なんとなく何かいるっぽい」という程度の認識しかできずにこの館を5分ほどで出てしまいます。

さて、ここからが最大の問題なのですが、

明るい屋外からこの夜行性動物館に入って、目が慣れるまでに少なくとも5分ほどかかります。

この館内をただ順路に沿って通り過ぎていくと、出るまでに約5分です。

つまり、普通に館内の入り口から出口までさらっと見ながら出てしまうと、
ろくに何にも見えないままただ通り過ぎるだけの謎施設になってしまうのです。

あぁなんと勿体ない!!!!!!!

ツチブタの軽快なステップも、ジェネットの美しい肢体も、アフリカヤマネの愉快なコロニーも、何も見ずに出ていってるんですよ、かなりの人が!

そんな「もったいない事態」を避ける方法がありますもで今から伝授します。

この館に入ったらすぐに右側の壁沿いの、できるだけ邪魔にならないところにいって「壁の花」になってください。
物も言わず、だれからも気にされることもなく、そっと壁に咲く一輪の花です。いいですか?
そのまま目を閉じて、3分間。スマホなんか見ちゃいけません。目をぎゅっと閉じて、3分間です。

3分経ったら目を開けてください。

さあ、

あなたの知らない動物園の

はじまりです。 

(まぁ実際に目を閉じて待っていなくても、とりあえず中で5分以上過ごしていれば目は慣れるので、とにかくそれまでは館の中で待ってからちゃんと見て回ることが大事)

とりあえず打線見ていきましょう!


さて、この館内に今現在(2023年3月)一体何種類の動物が展示されているかと言いますと…

なんと22種類!しかもこの異常なまでの珍獣率の高さよ!!!

夜行性動物だけでこの種類数ですよ!

めちゃくちゃ充実の変態ラインナップです。しかもそんじょそこらの動物園なら居ても寝てるだけで見ることすらできない事が多いものばかりが、この夜行展示のおかげで

ルーセットオオコウモリ

生き生きと動き回ったり飛び回ったりしている姿が見られる!
みんなこんなじっくり真近でコウモリが飛んだり逆さまに歩いたり団子になってわちゃわちゃしてるところ、見たことあります?あるわけないですよね!?

ホンシュウモモンガ

粘ればモモンガやムササビの滑空も割と見られる!(この日も飛んでましたが僕の写真機材と腕では撮れません…)


マタコミツオビアルマジロ

そしてゼンマイのおもちゃみたいな動きのアルマジロ!

普通動物園に居るアルマジロって巣箱の中で寝てて動いてるところあまり見れないのですが、ここは夜行性動物館。ばっちり起きて活動しているところが見られます。

そしてこれがこの館のもう一つの魅力でもあるのですが、

柵や織ではなくガラスの仕切りの向こうに展示されているので、動物をめちゃくちゃ近くで見れるし、動物側からこちらがあまり見えていないので、割と無警戒で近くまで来てくれたりもする。

というのもポイントが高い!

ケープジェネット

なんだキミは!?可愛さ反則じゃねぇか!!!

という可愛さの暴力みたいな美しい動物が目の前50cmくらいのとこでこんな風に寛いでるわけでございます。
こちらのことなど何も気にせずに。ああ美し可愛い…

あ、ちなみにコイツはジャコウネコの仲間なんですが、ジャコウネコは猫じゃないです。猫とは全く別のハクビシンとかと同じグループの動物です。(説明板みて「ジャコウネコ?へー猫なんだー」って言ってるお客さん多すぎ問題)

小さきものたち

ところで、ふつうの人は動物園にわざわざ「ハツカネズミ」を見に行かないですよね?
「野生のハツカネズミが普段どんな感じで暮らしているのか?」なんて考えたこともないですよね?

で、こちら。

↑野生でひっそり生きてるハツカネズミの暮らしっぷりを、そーっと覗かせてもらってるこの感じ、良い!
たぶん日本一贅沢な環境で飼われてそう。

こんな環境で見るとハツカネズミも飼われてる感がないのかワイルドな動きをたくさん見せてくれてなかなかに楽しいです。


そして多分、この夜行性動物館で一番「なかのいきもの」に気付かれずにスルーされちゃってそうなこの展示

目が慣れた状態でも「…どこにおるん?」ってなるんですが

アフリカやマネ

小さい!めちゃくちゃ小さい!!!

高さ2mほどもあるケースの大きさに対してめちゃくちゃ小さい!5cmくらいしかありません。
しかも素早い。この暗い館内だと出てきてもすぐに見失ってしまいます。

ですが、じーっと見てみていると、だんだん見えてくるようになってきます。
そして見えてくると「あれ?けっこう沢山居る!」という事が分かります。たぶん10匹近くこの中にいます。

その何匹もの小っっっさいアフリカヤマネがずーっと高速で追っかけっこして遊んでるんです、この中で。びゅんびゅんしてる。

この「なんか小さいのがめちゃくちゃ楽しそう」な風景はここの薄暗くて広い飼育設備じゃないと見られません!

とにかく小さくて、よーく目を凝らさないと何が居るのかわからないこのアフリカヤマネの展示、ほとんどの人が見つけられずにスルーしちゃってるんでちょっと待てと。めちゃくちゃ楽しそうでめちゃくちゃ可愛いからコレ。なんならここ見てるだけで30分行ける。

そして「ザ・珍獣」な奴ら

なんせ、ここだけで22種類もの動物(しかもマニアックなものばかり)がいる訳ですから、1種類10分で見るだけでなんと220分!3時間半過ごせてしまう!朝一で行かないと他の動物を見る時間が無くなってしまいかねません。

なので、もういっそのこと「今日は夜行性動物館を見に来たんだ」という覚悟で行ってみてもいいと思います。

決して損はしません。そもそも東山動植物園は市営なんで入場料金が安い!(大人\500)


ツチブタのお尻見て帰ってくるだけで元なんか余裕で取れます!

写真撮ろうとしたら急に躍動感出してきたいいやつ。バランスボールに短い手足付けたみたいなのがてくてく走るのたまらないです。
そしてツチブタも豚とは何の関係もない(ツチブタ科ツチブタ)

あと、みんな大好きコアリクイとかナマケモノとかビントロング(いいにおいがするらしい)とかショウガラゴとか、名前聞いただけで脳汁が出る珍獣オンパレードかつ、そいつらがみんな夜の世界で生き生きと動いてるこの夜行性動物館、ついでで行くにはもったいないんです。本当に。
この手の施設がここまで充実してるところ、日本の動物園でもそうそうありませんから。
しかも同じ建物内に超充実の爬虫両生類館(こっちも規模がすごい)があって、そこも見て回ると本当にゾウもライオンもゴリラもみない内に一日溶けます。

だが、そんな日もあっていい!!!
この施設を見る為だけに東山に行く日があってもいい!!!

そう思うのです。

とか言いつつこの日ちょっとだけ植物園にも行ったら本当にメインステージの動物何も見れずに帰る時間になってました。
植物園もいいんでいつかの機会に。

でわよき動物園ライフを!

↑なんかビーズカーテンかと思ったら全部1本の木の気根だそうです。すごい@植物園温室
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この記事を書いた人

本当はサブカルより
生き物と兵器の話とクルマと朝ドラがすき。

生き物は脊椎の有るものも無いものもすき。
兵器はそのものより運用面に関する事がすき。
車は70年代の残滓が残るやつがすき。
ヴィレッジは今も本屋だと思ってる。

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