神聖かまってちゃんというバンド

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みなさまこんにちは、こんばんは、おはようございます。浅く広く、深く狭くサブカルチャーのオタクをしているインターネットの片隅の者です。

みなさまは『神聖かまってちゃん』というバンドをご存知でしょうか?なまえだけは聞いたことある?不思議ななまえ?きょうはわたくしの人生を両手では数え切れないほどに救ってくれた『神聖かまってちゃん』について、ちょっとだけお話ししたいと思います。ごゆるりとお付き合いくださいませ。

目次

神聖かまってちゃんって?

神聖かまってちゃんは、3人組のインターネット・ポップバンドです。進撃の巨人の主題歌、「僕の戦争」が大バズりしたため、なまえだけ知っている人、ひいては『僕の戦争』のサビ部分だけ知っているという人も多いのではないでしょうか。

メンバーはギターボーカル作詞作曲の【の子】さん、ドラムの【みさこ】さん、キーボードの【mono】さん。それとほぼメンバーみたいになっている、サポートメンバーでベースの【ユウノスケ】さん。きょうの記事では愛を込めて、の子ちゃん、みさこさん、ものくん、ゆうくんと、自分が普段呼んでいる愛称で呼ばせて頂こうと思います。ご了承くださいまし。

ひとことはっきり言ってしまうと、かまってちゃんの音楽はひとを選びます。というか、まっっっっったく万人受けしません。ポップバンドと銘打っているもののガッツリロックで、思春期独特のモラトリアムや、いじめや自傷のつらい経験、自分に自信がもてない悲しさ、自殺やそれに纏わるセンシティブな内容を謳った曲がほとんどです。そして、ふつうのロックとは違う、夏の夕方のにおいのする曲を歌います。これはわたしの感想で、違う感想をもつひともいると思います。けれど、ガンガンに鳴るギターにボーカルのの子ちゃんの張り詰めた糸のような、それでいて優しい切な歌声、メロディに相反するみたいでピッタリと合うピアノの美しい音色。自分はぜんぶが相まって、どの曲でもいつも夏の夕方を思い出します。田んぼの畦道の真ん中ででっかい夕陽が沈むのを、自転車を押しながらひとりで眺めたいつかの日。右も左も田んぼだらけのド田舎で生まれ育ったもので、それが何歳のことだかもわかりません。そのときにはかまってちゃんに出会っていたような気がするし、全く知りもしなかったような気もします。わからないけれど、その切なさと美しさと、寂しさとやり切れなさと、ぜんぶの感情が濁流のように沸いてきて、脳味噌が揺さぶられます。これらの曲をつくるの子ちゃんは、たぶんわたしたちファンのことを、そんなに考えていません。かまってちゃんの楽曲の歌詞はの子ちゃんの私小説的な部分が大きく、彼の感情や経験の昇華のようなつくりです。それでもかまってちゃんの楽曲は、味方だよのとなりに寄り添ってくれるような気がするのです。勝手に、救われるような気がするのです。それはの子ちゃんが誰よりも自分に素直で、かまってちゃんのメンバー全員が誰よりも優しいからだと思っています。これも勝手に。

わたしが大好きな楽曲を、いくつか貼っておきます。🐼🐼🐼

ライブにいこう!

さて、そんな繊細で暴力的で優しい彼らがどのようなライブをするのか。かまってちゃんのライブは、予備知識ゼロで参加するとかなり、大変、面食らいます。感情の赴くまま常に大爆発し続けるの子ちゃんと、それを見守るメンバー、更にそれを見守るファン…。バンドにもよると思いますが、おおよそのバンドのライブはボーカルがいちばん目立つことが多いと思います。が、かまってちゃんはそんなどころではない。マジで。

どういうことなのかを、わたしが最も直近に参加した『放課後ロック製作委員会』福岡公演の実際のレポ(?)と共に紹介したいと思います。細かいところは覚えていないので、ふんわりと記憶している範囲のゆるゆるレポですが、悪しからず。

基本的に、かまってちゃんのライブに導入とかエンジンをかける時間とかはありません。既に血走ったの子ちゃんと、穏やかな他3人でスタートします。ギターを持つと、歌を歌うと人が変わる、というようなアーティストはよくいますが、の子ちゃんは常に変わらず大荒れです。『砲の上のあの子』という曲からスタートした本公演。の子ちゃんは常に初っ端から裸足です。音楽が鳴ると、ひとびとのボルテージは上がります。それは観客も、ステージの上の人間も同じで、一曲目からブチ上がりです。正直、めちゃくちゃ楽しいです。好きなバンドのライブは、席や場所関係なく、いつでもなんでも楽しい。途中、みさこさんにハートマークをつくると、目を合わせて頷いてくれました。ハッピー♡(自慢です)

の子ちゃんはライブ中、脈略のない暴言を吐きます!「シね!」「コロすぞ!」は当たり前。あと観客に理不尽に怒ります。今回の公演での子ちゃんの発したことばの一部を書き出しておきます。(正確ではありません)

「なんでこんなにあっちーんだよ!なんでだよ!」

「なんだお前ら!幸せになったんか!?そんなわけねえだろコロすぞ!」

「ファック岡!」

「このライブハウスから出た瞬間全員死ぬからな!そう思って聴け!」

「全員シね!」

ほぼずっと、こういうことを叫びながら歌っています。それにたまにメンバーがツッコミます。でも基本暴れまわるの子ちゃんのことを、放任です。ハ?と思った方や、不快に感じる方、いると思います。字面だけ見ると、わたしもなんじゃこりゃ…という気持ちです。けれどこの言葉の肌感、伝わりづらいのですが、彼が自分たちファンのことを含めて人生を生きているとわかって、嬉しいのです。他人に大仰にシねやコロすと言われる経験ってなかなかない。けれどわたしは心が強いほうではないので、大好きなアーティストにそう言われることで、逆に生きているなあと実感するのです。どう考えてもヘンなのですが、かまってちゃんのファンって、みんなヘンだから(独断と偏見の言い切り)、めちゃくちゃ盛り上がるのです。

あと、この日謎に「ぬるぽ!」「ガッ!」のコールアンドレスポンスを数回して死ぬほど盛り上がったのですが、このやりとりわかるのってどの世代までなんだろう…。齢21のわたし、インターネットの住民じゃなかったらわからなかった気がします。インターネット強者のかまってちゃんファンたち。

異常にダイブが多いのもの特徴です。の子ちゃんは感情が上がると、本当にすぐにダイブします。この公演、わたしはFC先行でプレミアチケットをとって、ラッキーなことにほぼ最前ドセンをとれたため、の子ちゃんがめちゃくちゃ降ってきました。マジで、降ってくるという表現がいちばん正しいくらいに客席に飛び込みます。そしていつまでそこおんねん!ってくらい浮いたまま歌います。わたしは正直、成人男性が降ってくるにはかなり頼りないチビガリなのですが、の子ちゃんはそういうのお構いなしです。全然、わたしからダイブをスタートします。スタッフに止められてもひとつも聞きません。この日、なぜか目の前で中指を立てられめちゃくちゃ面白かったです。スタッフに止められるのは、わたしのせいじゃなくて自分のせいだよの子ちゃん。

なんだかんだで最後の曲。この日は『僕の戦争』でした。ステージ中央に置かれたお立ち台もかまってちゃんの特徴です。そこに立ってイントロ部分で指揮をするの子ちゃんは、まるでなにかのとうとい神様のようでした。『僕の戦争』は進撃の巨人の主題歌として世界的に流行った曲ですが、わたしは英歌詞の前半より、後半部に少しだけある日本語歌詞が大好きです。それまで母国語ではない言語でどこか遠い場所のことを歌っているようだったのが、日本語に切り替わった瞬間、ガッと現実世界の真隣まで迫ってくるような気がします。

あーー楽しいライブだった!ほぼ覚えていないため、レポとは決して言えぬお粗末なものですが、なんとなーーくかまってちゃんのライブの雰囲気をわかって頂けましたでしょうか?無理?の子ちゃんの話しかしてないのは、ほんとうにライブにおける彼が強すぎるからです。当たり前に他のメンバーのことも、だーーーいすきです。

総括!!!!!!(駆け足だなあ)

日常で曲を聴くことで自分の希死念慮や悲しさを代弁してもらって、ライブで自分が生きていることを実感する。神聖かまってちゃんは、わたしにとってそんなバンドです。世界がすこしつらいひと、悲しいひと、ひとりぼっちだと感じるひと、無性に寂しいひと。そういうひとたちを勝手にヒョイと掬って、救ってくれる。かたちの歪なでっかいLOVEを、同じようにボロボロでも受け止めてくれる。そんなバンドです。たぶん。

最後に最新曲のMVを貼っておきますので、みなさま観て、聴いてください。

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この記事を書いた人

サブカルチャーインターネットオタク。小説、漫画、映画、音楽、アニメ、特撮、お笑い。谷崎潤一郎とエヴァンゲリオンとヴィヴィアンウエストウッドと神聖かまってちゃんとティモシーシャラメとティムバートンが好きです。

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