こんにちは!ヴィレヴァンスタッフのとらまると申します。
突然ですが皆さん、ヴィレッジヴァンガードのロゴをよ~~く見てください。
何て書いてます…?店名のすぐ下に…そうそう、小さく書いてますよね…!
「EXCITING BOOK STORE」
そう!色んなグッズやお菓子がたくさん置いてありますが!
ヴィレヴァンは!!本屋さん!!!なのです。
ヴィレッジヴァンガードに遊びに来て下さるお客様の中には、
本が大好きな方も大勢いらっしゃると思います。
私も本大好きです!漫画も小説も何でも読みます!!
好きな作品はいっっっぱいありますし、推し作家さんも大勢います!が!!!!!
今回は私が一生かけて推すであろう、大好きな作家さん、
「森見登美彦」先生
への愛について語りたいので、しばしお付き合い下さいませ。
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森見登美彦氏について
森見先生は京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で
第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビューされました。
以降、京都を舞台にしたファンタジーを中心に様々な作品を執筆されております。
森見先生の紡ぐ妄想的虚構世界と
ファンの間では“森見節”とも称されるその独特な語り口は
とても中毒性が高く、ついついクセになります…!
また、森見先生の作品は
『夜は短し歩けよ乙女』
『四畳半神話大系』
『ペンギン・ハイウェイ』
『有頂天家族』
など、アニメ化された作品もたくさんあります。
どれも素敵なアニメですので、ここから入るのもオススメです。
なにやら実写映画化が進められているという作品も……
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森見先生作品と出会ってしまった私の話
少しだけ、私の話をさせてください。
私が森見先生の作品に出会ったのは高校生の時です。
学校帰りに寄った書店でたまたま手に取った
『太陽の塔』
先述した、森見先生のデビュー作です。
この作品に出会ってしまった…
この出会いは後に、
私の人生を大きく狂わせる変えることになるのです…
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彼女に振られた愛すべき腐れ大学生が
縦横無尽に京都の街を駆け巡る、
その青春悲喜劇は果たして夢か現実か妄想か…
壮大な物語のようでいてめちゃくちゃしょうもない。
恋愛小説のようでいてめちゃくちゃしょっぱい。
リアルとファンタジーが入り乱れる。
ずぶずぶと森見ワールドに飲み込まれた私は
一気にそれを読み終えました。
「な…何を読んだんだ私は…!?!?」
その今までにない読書体験は
10代の私にとってあまりに大きな衝撃でした。
何度も読み返し、
その後刊行された『四畳半神話大系』『きつねのはなし』にもハマり、
いつしかこう思うようになったのです…
「京都で森見ワールドの住人の如く腐れ大学生活を送りたい…!!」
故郷の四国を飛び出し、それから大学生活も含め10年…
マジで京都・左京区の住人となり
モラトリアムを満喫しすぎて人生を狂わせた大きく変えたのでした…
(今は流れ流れて山梨の端っこに生きてますが…)
そして今に至るまで、
ずーーーーーっと森見先生の作品の沼に浸かったままです。
「責任者に問いただす必要がある。責任者はどこか。」
個人的お気に入り作品4選
正直言って作品全部好オススメしたいんですが…
すごーーーーーく悩みつつ、いくつかに絞らせていただきました。
(3選にしようとしましたが収まらなかったので4選に…)
『四畳半神話大系』
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妄想してないで、とっとと恋路を走りやがれ!
引用元:角川文庫『四畳半神話大系』あらすじ https://www.kadokawa.co.jp/product/200603000258/
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できれば1回生に戻ってやり直したい! 4つの並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。
森見ワールドのザ・王道!な作品。最初の1冊にオススメ。
今流行のマルチバース系作品…と言えば聞こえはいいけど(笑)、
実際は冴えない拗らせ男子大学生が
どの世界線でも「薔薇色のキャンパスライフ」を求めて
ただただ不毛でくだらない闘争を繰り広げていく話。
はちゃめちゃなSFコメディだけど、
読後に感じるのはまさしく四畳半という宇宙の「神話大系」ですよ。
『きつねのはなし』
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「知り合いから妙なケモノをもらってね」籠の中で何かが身じろぎする気配がした。古道具店の主から風呂敷包みを託された青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に魅入られたのか(表題作)。通夜の後、男たちの酒宴が始まった。やがて先代より預かったという“家宝”を持った女が現れて(「水神」)。闇に蟠るもの、おまえの名は? 底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、漆黒の作品集。
引用元:新潮文庫『きつねのはなし』あらすじ https://www.shinchosha.co.jp/book/129052/
私は森見登美彦先生の書くホラー作品が
めちゃくちゃ好きです。はい。
ホラーというか、怪談とか奇譚とか表現した方がしっくりくるかも。
こちら短編集ですが
全編通して
湿度の高いジメジメした熱帯夜にみる悪夢
のような気持ち悪さがあって、とても良いんですよ…!
個人的には「果実の中の龍」が1番好きでした。切ない…
『有頂天家族』
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「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。
引用元:幻冬舎文庫『有頂天家族』あらすじ https://www.gentosha.co.jp/book/b5217.html
『有頂天家族』を読むと、
我々の生きる世界には存外、化けた「タヌキ」が紛れているのかもしれない…
と、割とマジで信じそうになります(笑)
タヌキと天狗と人間が織りなす三つ巴の群像劇は
面白おかしく、
時にハラハラドキドキし、
時にキュンキュンし、
時に涙する…
極上のファンタジーです!!
現在2巻目まで刊行されており、
そこまでアニメ化もされております。
めちゃくちゃ気になるところで終わっているので
続きを心待ちにしております…!
『熱帯』
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どうしても「読み終えられない本」がある――。その名も『熱帯』。
引用元:文春文庫『熱帯』あらすじ https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167917463
この本を探し求める作家の森見登美彦はある日、〈沈黙読書会〉なる催しでふしぎな女性に出会う。彼女は言った「あなたは、何もご存じない」と。
『熱帯』の秘密を解き明かすべく組織された〈学団〉と、彼らがたどり着いた〈暴夜書房〉。
東京・有楽町からはじまった物語は、いつしか京都、さらには予想もしなかった地平へと突き進む。
それを手にした誰もが
最後まで読み終えたことがないという謎の本、
『熱帯』について迫っていくミステリー小説……かと思いきや、
読み進めていくうちに
語り手が変わり、
場面が変わり、
気がついた時には
入れ子のようになったファンタジー世界に
ずぶずぶと引きずり込まれていきます。
まさに森見登美彦の描く『千夜一夜』。
読後は
「物語を読んだ」というより、
「物語の世界を体験した」気持ちで
最高にクラクラできる怪書(褒め言葉)です!
おわりに
気になる作品、ございましたでしょうか??
本当に全作品オススメなので
皆様もぜひ一緒に森見ワールドの沼に沈みましょう…!!
ここまでお付き合いして頂きまして
ありがとうございました!
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カップ麺の味が違うのと一緒ですね。
コメント
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