謎の大仏に歴史あり!【布袋の大仏】

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大仏は突然に

大仏の話をします。

いきなりですが大仏の話です。
なんでこんな唐突にかって言いますと

当時、通勤路を変えたらいきなり大仏が出てきて踏切に突っ込んで大惨事一歩手前になったのがこの大仏との最初の出会いだから。

だって細い道クルマで走ってたらなんの前兆もなく、ほんと「いきなり」で結構なサイズの大仏が出てきたら「え?え?え何?」ってなるでしょ。

どこの大仏の事かと言いますと

こちらです。

愛知県江南市布袋駅近くに居られます、通称「布袋の大仏」

しかもなんか普通の大仏じゃない。色々なんかおかしい

 

右は世界的にも有名な「鎌倉大仏」(”鎌倉大仏wiki”)です。
比較してみましょう。

まず・・・どう見てもコンクリ製である。
桃?持ってるの、桃???なんで桃?
そして・・・顔。ややうつむいて瞑想してる感じの仏像が多い中、こちらの布袋大仏はなんだか悟りきったような表情…いやまぁブッダ様なんでそりゃ悟ってるのは当たり前なんですが。

あと個人的にはすっごく「なで肩」なのも気になる。ショルダーバッグとかかけられない系だよね絶対。うん。

因みに地上からの高さは18メートル。
鎌倉の大仏がおよそ11メートル、奈良の大仏が約15メートルなんで、大仏としてもかなり大きい方です。
大きさがイメージしづらい人はスト2シリーズのサガットステージで寝てる大仏、アレを頭の中で座らせてみてください。たぶん同じくらいの大きさだと思います。

しかし顔が大きい!5頭身くらいなんじゃないかってくらいでかい。
(後述しますが顔が大きいのにはちゃんと理由があった!)

そしてこの桃は一体…(そもそも桃であってるのだろうか?)
(この桃?に関してはほとんど情報が出てこない)

更に後に回ると

ん?

背中から建物が生えてらっしゃる。

大仏付き物件?3LDKDB(DAIBUTSU)的な?住める大仏?

因みに僕、ヴィレッジヴァンガードのせいで何度も転勤と引っ越しやってて、なぜか引っ越すときに向こうの不動産屋さんから
「なにか変わった物件をお探しですか?」
って言われたりします。普通に座って物件情報見てるだけなのに。
でもそんなおかげでログハウスとかにも住めましたが、さすがにそんな僕も「大仏付き物件」は聞いたことないです。
住みたいですか?大仏に?

いやめっっっちゃ住みたいわ!

住めるんすかね?

と思ったんですが、こちらの大仏、いや建物?いや大仏でいいのか?
実は「針灸院」だそうで、つまりお寺とかの宗教法人とかでもない「個人の所有物」だそうです。

以下、Wikipediaから引用

”1949年、当時名古屋で針灸師を営んでいた前田秀信(当時43歳)が、夢告により大仏造立を決断、独力で造像を進め、5年後の1954年に完成した”
布袋の大仏–wikipedia–

ちょっと前田さん!前田さん行動力!どうなってんのそのエネルギー!?

個人で18mの大仏を!?
70年前に!?
まだ戦後でめっちゃ大変な時!!
独力で!?
たったの5年で!?

おそらく、当時そこに込められた前田さんの尋常じゃないエネルギー、今も全部ここに詰まってます。
むしろそんだけのパワー、当時もし大仏作らなかったら持っていくところがなくてなにか大変な事になってそうです。

そしてこれは完全にぼく個人の勝手な想像なんですが、太平洋戦争が終わった1940年代の、人もたくさん亡くなって、みんなお金もなくて生きてる人は生きるだけで精一杯で、先のことも何も考えられない混沌とした空気を何とかしたいとかそんな気持ちもどこかにあって

「大仏を作らなきゃ!」

って思い立ったんじゃないかな?とも思うんです。

そう考えるとこの大仏の顔が、一般的な大仏のように「少しうつむいて瞑想しているところ」
ではなく、顔を上げて正面を向いているところというのもなんとなく納得できます。

そして顔がやたら大きく作られているのにもきちんとした理由があるんだそうです。

「下から18メートルもある大仏様を見上げたら、顔が遠くて表情がわかりづらいから」

という理由で、設計段階からそこを考えて大きい顔に作った。と。

この話からも分かるように、やっぱり
「ただみんなを明るい気持ちにしたくて一人で頑張って作った」
というのは合ってるんじゃないかな?と思います。
だから表情もちょっと普通の「瞑想している感じの大仏」にしなかったし、表情も見えるように配慮したのかな?などと深読みしたり。

そんなある日、区画整理のせいで布袋大仏が大変な事に!

ところでこの大仏の周辺、もともと何にもない所に家が建ち始めて、今はすっかり畑と住宅街なんですが目の前に名鉄の線路が走っており、道も狭くて通り抜けるのに色々と込み合ってしまうような道でした。

そこで区画整理をして、車が交互にしか通過できなかった狭い踏切も、道を広くとって安全に通れるように場所ごと新しくなりました。

その結果が大仏に何をもたらしたかというと・・・

江南市名物「グラサン大仏」

として一部のメディアで取り上げられて、珍スポットマニアの穴場的聖地になってしまいました、

それにしても偶然とはいえこの絶妙な踏切ランプの位置・・・大きさもぴったり。
これをたまたま通りかかって気付いてしまった人、いったいどんな気持ちで大仏を見るのでしょうか?

因みにこのグラサン大仏を見ることのできるスポットはこちら↓

”GoogleMapより”

右下の墓地のあるあたりから、少しかがんでまっすぐに大仏方面を伺うと即グラサン。

目の前を横切る名鉄犬山線は結構本数も多いので何分か待っていれば「点滅グラサン大仏と赤いレトロな電車のコラボ」という何とも味わい深い画が見られます。

布袋大仏コラボグッズとか、ちょっと欲しいなぁ

そんな個性強すぎ布袋大仏ですが、現在管理なさっておられるのは最初に建立された前田さんの息子さんで、ここを継いでそのまま針灸院をされていたのですが、現在はもう引退されておりここには住まれてはいないそうです。

実は「ヴィレッジヴァンガードでなにかこの大仏のコラボグッズとか作らせてもらったりできますか?」
と、現在管理されている2代目前田さんに伺ってみたところ

「あーもう好きにやってもらっていいですよ」

と、仏のような大らかさで快諾していただきました。

もしかしたら、

ここから何か生まれるかもしれませんが、さてどうなることやら。

それでは、乞うご期待!(まだやるとは言ってない)

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