センスの良いものを「イケてるね」と言うのは既に死語……のはずでしたが、数年経った今でも「イケてる」という言葉をまだ聞くような気がします。
目まぐるしく流行り廃りが繰り返される世の中でも、使い易い言葉や本当に良いものは月日が経っても使われ続けるのかも知れませんね。
さて、これを書いている現在は2022年ですが、近年は正にレトロブームの最中。
日本の昭和歌謡曲がTiktokで全世界に大ヒット。懐かしいおやつのパッケージがグッズ化などなど、親子世代が一緒に楽しめちゃう空気感がありますよね。
そんな中でも、いま世界中で大人気のNetflixオリジナルSFドラマ
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』をご紹介したいと思います。
え?今更ですって?解ってます!ただただ好きなので推させてください!
!!ややネタバレがありますので、ご注意ください!!
あらすじ
舞台は、1983年のアメリカ・インディアナ州にある架空の町・ホーキンス。
仲良し4人組の男の子たちの名前はウィル、マイク、ダスティン、マーカス。彼らは今日も、いつもと同じ1日を終えるはずでした。しかしその帰り道、仲間のウィルが謎の失踪。そして、突如謎の少女が現れます。あら大変、謎だらけ。ウィルの行方は、そして少女の正体は!?
これがシーズン1のあらすじです。
あまりに全世界でヒットし過ぎているので、もう言わずもがなかも知れません。
現在はシーズン4まで配信されており、シーズン5で完結予定だとか。
このドラマ、何が凄いのかって80’を舞台にしただけではなく、その時代にヒットした様々な映画やカルチャーをメガ盛りしているのも魅力のひとつです!
また、ホラー要素が強いにも関わらず、コメディ、ロマンス、ヒューマンドラマも絶妙なさじ加減で配合されているので、その世界観に入り易いのも特徴です。実は私、ホラー映画やグロいものが大の苦手なのですが、本作はツボが多過ぎてついつい続きが気になり、最後までノンストップで見てしまいました!
80’映画へのオマージュ
本作では、主人公たちが自転車でひたすらちょこまかと移動します。こういったシーンは『グーニーズ』や『E.T』を彷彿としますし、少年たちが線路の上を歩いて冒険するシーンはやっぱり『スタンド・バイ・ミー』のよう。しかし、後者の映画に関しては、ダファー兄弟(製作総指揮/原案/脚本)は製作当時まだ未視聴だったようです。観ていなくてもオマージュになってしまうくらい線路と少年たちの組み合わせって有名!
その他にも沢山の80’映画へのオマージュが散りばめられています。
有名どころで言えば、シーズン2では『ジュラシック・パーク』、シーズン3では『遊星からの物体X(The Thing)』や『ターミネーター』、シーズン4では『キャリー』や『IT/イット』などのネタが盛り込まれています。
そして、『ハロウィン』『エルム街の悪夢』『ネバー・エンディング・ストーリー』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ゴースト・バスターズ』『ブレックファスト・クラブ』『AKIRA』など、あまりに細かく様々な80’映画のオマージュが散りばめられているため、全てを見つけるのは大変。けれど、わかったときには面白さが倍増するはずです!
本作は各キャラクターも魅力的!そんなキャスティングにも、こだわりがあります。
実はメインキャストの子供たちを取り囲むのは、80’に名を馳せた名優たち。
ウィルの母親役には80年代にデビューを遂げたウィノナ・ライダー(名作『シザー・ハンス』は90年代)。研究所のブレナー博士役に『フルメタル・ジャケット』のマシュー・モディーン。
シーズン2では『グーニーズ』に主演したショーン・アスティンも登場します(これは、オーディションに本人が突然応募してきたのだとか)。ストーリーの中で「海賊の宝でも探してるの?」なんて台詞が出てくるのもニクい演出(グーニーズは少年たちが宝探しをするストーリー)です。
またオーウェンズ博士役には、『エイリアン2』に出演したポール・ライザー、『プリンセス・ブライド・ストーリー』の美少年ケイリー・エルウィスも登場します。当時の映画を知る人にとっては溜まらないでしょうね!
80’映画の多くを手掛けた作家のスティーブン・キングも、シーズン4配信後にこんなツイートをしていました。
簡単に訳すと、
スティーブン・K「ストレンジャー・シングスの新シーズンは超クールだね!前回のシーズンと同じかそれ以上に面白い。キャリーに似てるところもあるね。え、シーズン4って二部構成なの?それって最悪ぅ。」
ST脚本家「スティービーおじさん、ごめん!8話と9話まだなの。だけど、急いで作ってますから!楽しんでくれて光栄です。微妙なキャリーのネタに気づいちゃったんですね」
なんて、ユーモアたっぷりなやり取り。
現在は続けて配信されていますが、実はシーズン4は前半と後半で配信開始時期が分割されました。最後の2話だけ後日更新されたのです。きっとスティビーおじさんは、続きが気になって&楽しみでしょうがなかったんでしょうね。
80’カルチャーがメガ盛り!
シンセサイザーの音が響くポップな音楽、カラフルなファッションと派手メイクも80’らしい特徴ではありますが、当時流行った言葉やゲームにもそのこだわりが光ります。
「Bitchin’(ビッチン)」
まだ幼いイレヴンが、教わったばかりの言葉で背伸びするセリフがあります。これは当時流行った「イケてる」という意味のスラングで、今は英語圏でもあまり使われていない80’な言葉です。※起源は不明です。
その他にも、当時ならではのスラングがたくさん出てきますので字幕と音声を照らし合わせて時代を楽しんでみるのも面白いです。
因みに私はストレンジャー・シングスファンの間で、わざと「Bitchin’(イケてる)」を使っちゃいます(笑)
「ITはそのうち未来を変えるから」
80’では、まだ今のように一般的ではなかったITシステム。これはある登場人物の言葉ですが、その先の未来を知っている私たち視聴者からすると「ですよね」と頷かずにはいられません。
でも、この時代のパソコンディスプレイの色はまだ緑と黒のみ。それでも、初代マッキントッシュが発売されたのはこの時代です。
『ダンジョン&ドラゴンズ』
日本には馴染みがありませんが、こちらも実在するゲームです。
当時、アメリカで流行っていた世界最初のRPG型ゲームだそうです。RPGとは言えど、当時はテレビゲームではなくテーブルの上で行うテーブルトップゲームと呼ばれるゲームでした。その他に、ディグダグやドラゴンズ・レイアなどのゲームも登場しますがこちらも実在したゲームなのです。
因みに、本作の世界観は日本のゲームにも影響を受けているとダファー兄弟は公言しています。中でも『サイレント・ヒル』や『バイオ・ハザード』にはかなり影響を受けたのだとか。
※上記ゲームは日本で90年代に作られたものです。
結局『ストレンジャー・シングス 未知の世界』って何が面白い?
本作は、ファッションやアイテムなども正確な時代考証がされており、ファッション業界でも注目されました。
ストーリーで触れる科学や物理の内容も、専門家の理論をもとにしっかり構築されたものだそうです。幅広い層に人気がある理由は、キャッチーな内容だけでなく、マニアな心をくすぐる要素が散りばめられているからなのかも知れません。
そんな『ストレンジャー・シングス 未知の世界』ですが、シーズン4が今夏配信され、またもや全世界を震撼させました。
可愛い4人組やイレヴンも成長し、既に子役から青年期を迎えています。
マイクとウィルなんて身長伸び過ぎて大人にしか見えないです。この時期の子供たちって、あっという間に成長しちゃいますよね。キャストが成長したこともあってか、シーズン4の内容は従来のシーズンよりちょっと大人向けな内容になっている気がします。
個人的には、ウィルがイレヴンと自分を照らし合わせてマイクに語るシーンがグッときました。あとは、ピザが無性に食べたくなりました……。
まだ見たことがないと云う方!
もう何周か見直そうかなと思っている方!
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』は、
動画配信サービスNetflixで絶賛配信中です!
また、ドラマでは語られなかったエピソードを収録したコミックも販売されています。
こちらは全国のヴィレッジヴァンガード店舗でも購入可能です。
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※一部店舗では取扱いがない場合もございます。事前に各店舗へお問合せください。
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情報引用元:Netflix『ストレンジャー・シングス 大解剖』、Netflix Japan Youtube
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