夕闇通り探検隊

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夕闇通り探検隊とは

夕闇通り探検隊というゲームをご存知でしょうか。

かつてプレイステーションから発売されたこのゲームは、2024年現在、プレミア価格で売買される希少なゲームソフトとなっています。

一体どんなゲームなのか。

簡単にあらすじを申し上げますと、

中学生3人組が学校や人伝に手に入れた噂の真相を探り、町内を探索するというゲームです。

ではその内容について触れていきたいと思います。

ゲーム内容

登場人物

登場人物はたくさんいますが、メインとなるのはこちらの3人。

ナオ(村瀬直樹)

内気な性格の中学2年生男子。クルミに想いを寄せており、愛犬メロスの散歩に誘う。

サンゴ(平内繭)

少し口が達者な中学2年生。噂や幽霊に対して否定的だが、ナオとクルミの散歩に強引に参加する。

クルミ(椎名久留美)

言動や行動が不思議な中学2年生。本来見えるはずのない存在を見ることができる。ナオからの好意には気づいていない。

この3人を状況に応じて変更しながらゲームを進めていきます。

あらすじ

物語は3人が住む陽見市(ひるみし)という場所が舞台です。

そこに住む中学2年生のナオは、自身が思いを寄せるクルミに、一緒に愛犬メロスの散歩に行かないか、と声を掛けます。

それを面白く思わないナオの幼馴染サンゴは二人の散歩に強引に参加し、そのついでと言わんばかりに最近よく耳にする噂である「人面烏(じんめんがらす)」の噂を調べに行きます。

ただの噂……のはずでしたが、ナオはそこで人の顔をした烏を目撃し、

「あと100日で、誰か死ぬ」

というお告げの声を聞きます。

そうして5月6日から8月14日までの恐怖に囚われた100日間がはじまります。

ゲームシステム

ゲームは

噂を集める学校

噂の検証をする散歩

手に入れた情報をまとめる相談。

それぞれのプライベート。

という4つのシーンに分かれています。

流れとしては、キャラクターを選択して学校で噂を集め、集めた噂の検証のためにマップを走り回り、検証で手に入れた情報を相談して整理し、プライベートシーンを経てその日は終了、という流れです。

1回で解決する噂、何日もかけて真相に迫る噂、選択によって結末の変わる噂など、噂の難解度は多岐にわたり、難易度はえげつないです。

おまけに、毎日霊障というポイントが1ずつ溜まっており、良くない場所に近づくことでさらにプラスされることもあります。

その溜まり具合によって、プライベートシーンで霊障が起こることもあり、ポイントが100溜まると、100日を待たずして強制的に呪い殺されて終了となるので注意が必要です。

噂の種類も本格的なホラー・怪異から、勘違いから生まれた笑える結末を迎えるもの、人がコワいものなど、あらゆるジャンルが散らばっていて退屈しません。

後味が悪い物や、選択でヒトコワに変わったり怪異に変わったりと、最後までその正体が確定しないこともあったりで、本当に奥が深くて面白いです。

ボリュームが満点過ぎる

あらすじと登場人物、システムは以上のような感じです。

話だけ聞くと簡単そうですが、噂の数は全部で44コ

1日では解決しない謎もあります。順番を間違えたら入手すら困難な謎もあります。

他の噂に構いすぎて一定の日数が経つと解決できなくなる噂もあります。

なによりまず、マップが作りこまれていて広すぎます。

本当に1つの町の地図くらいあります。

自分の住んでる町でもこの距離徒歩で移動したことはないかもしれないというくらいの距離を駆け回るので、システムが易しくても、全体を通して考えれば難易度は決して易しくありません。

同時並行してしなければならないことが多すぎて、メモを取って動く段取りを決めて……と進めていかないとクリアできません。攻略本必須です。

もちろん攻略本もプレミア価格です。

思春期と怪異

このゲームはただ「怖い」だけでは語れない雰囲気があります。

自分が中学生の頃を思い出してもそうなのですが、中学生というのは勝手なときは大人扱いされ、都合が悪いと子ども扱いされることが多い年頃です。

子どものままでいられない心と大人になりたくない心の矛盾など、中学生という思春期独特の思考不安定な心がうまく噂と絡んで、悲しいような恐ろしいような描写があったりもします。

自分の中学生時代をほんの少し重ねて感情移入しながらプレイするとキャラの考えに共感出来たり、時には思い出したくなかったことを思い出してしまう仕打ちに遭遇することも……。

そういった意味では「怖い」ゲームですが、最近の言葉を使えば「エモい」要素も盛り込まれて、終始感情を揺さぶられ続けます。

ゲーム内では100日を過ごしますが、現実でもこのゲームをプレイすれば、よほどがっつりまとまった時間を取ってプレイしない限りかなりの時間を要します。

そのせいか、キャラクター達と過ごす時間が長くなり、彼らを身近に感じてしまいます。

青春を過ごす3人。その隣に自分もちゃっかりお邪魔させてもらっていたような、一緒にマップを駆け回っていたような……青春を再度体験しているような楽しさだってあります。

ですがこのゲームは心に深く、何か言いようのない切なさを残して、100日を迎えて私たちを置いて去っていきます。

これからも続いていくであろう陽見市での生活。成長していくキャラ達。ですが私はもうそこにアクセスすることはできません。

それがこの上なく悲しくて、ですが物語の幕引きとしてはあまりにも綺麗すぎて……。

こんなに喜怒哀楽やそれ以外の感情を揺さぶられるホラーゲームは、私が出会ったホラーゲームの中では最初に出会った存在でした。

いつかどこかで

冒頭でもお伝えした通り、プレミア価格がついている作品なので前回別の記事でおススメしたゲーム同様入手・プレイは困難な代物となっております。

ですがもし、今後夕闇通り探検隊のソフトを見かけることがあれば……そのときプレイできる環境や時間がその他諸々の余裕などあれば……どうかお手に取ってプレイしてほしいなぁと思います。

ではでは。

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この記事を書いた人

オカルトとホラーと二次元のいろいろが好きな魔法少女になりたかったしがない一般店員です。

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