皆様は、幽霊の存在を信じていますか?
この世界には、科学では証明できない摩訶不思議な現象が存在します。
人はそれを、「怪奇現象」と呼ぶ……。
そこで今日は、僕が実際に体験した、怪奇現象の話をしていこうと思います!
夏と言うことで、ここでいっちょ冷やして行きませんか!?
怖い話が苦手な人は、ブラウザバック推奨です!
それでは、始まり始まり!
小学生の修学旅行での話
ゆば!!美味ァァァ!!!
そんな初めて食べたモノの感想を、クソデカ大声で叫んだ僕がいるこの場所は、京都の某旅館。
綺麗で、立派な旅館に泊まることになった僕は、それは大層ご満悦だったのを覚えている。
ガキの頃の僕は、仲のいいクラスメイト6人と、同じ部屋で、同じ飯を食らっていた。
部屋は大体こんな感じの部屋だったと思う。
初めての修学旅行、初めての京都、初めてのゆば…
そんな初めて尽くしの一日を、終えようとしていた。
このまま楽しく明日になると思っていた。
よっしゃ!寝るぞぉ!!
風呂から上がり、僕達は部屋いっぱいに布団を敷いた。
布団を敷いたらやる事は一つ……
枕投げだ!!
旅館で寝る前にやる事と言ったら、コレ一択である。小学生ながら、中々リア充してたと思う。
するとその時だった。
ゴラァおめぇら!!
消灯時間過ぎてっぞ!!!
怒るとこわい、でもイタズラ好きで人気がある、担任のイッシー先生が鬼の形相で僕たちの部屋に来た。
どうやら消灯時間を忘れるくらい、夢中になっていたようだ。素直に謝り、電気を消し、床に就く事にした。
しかし────
なんか興奮して寝れねぇじゃぁねぇかッッ!!!
旅行の時あるある。とてもテンプレ通り。マジで寝れなかった。
どうやら他の皆も同じなようで、僕たちは眠くなるまで枕を寄せて語り合う事にした。
小声ならバレないっしょ!
そう思ってたのも束の間……
どういう事だ!?おかしい…!!
なんか笑いが止まらねぇぇ!!!
そう、アレだ、深夜テンションが来た。マジで腹よじれるかと思った。
次第に小声は大声に。
そしてまた───
まだ寝とらんかったのか
テメェらぁぁ!!!
そんなやり取りをあと2回ほど繰り返した。
流石に申し訳なくなり、寝れなくても気合いで寝る!という結論になった。
時刻は深夜0時を回っていた。
隙間
仰向けになって目をつむる。ずっとつむる・・・・・・。
寝れん!!!!!
なんでこんなに寝れないのか、自分でも不思議なくらいに寝れない。
疲れてるはずなのに!
諦めて目を開いた。
暗闇。
当たり前だが、ほとんど何も見えない。
そんな何も見えない状況たったからなのか──
なんか入口のふすまが気になる。
ふすまに目をやる。
ふすまの入口、ちゃんと閉まってないじゃん!
最後に閉めたのは、担任のイッシー先生だ。
あの野郎…頼むからちゃんと閉めてけよ……
隙間などを見つけてしまったら埋めたくて仕方がなくなる派な僕は、問題のふすまのせいで余計にむず痒くなってしまう。
だがしかし!!ここで起き上がれば、蓄積された眠気が吹き飛び、確実に試合が長引く……延長戦だけはごめんだ!
絶対に気にしないぞ、あんな隙間!!心を無にせよ俺!!!
しかしそんな頑張りも無駄に終わる。
再び気になって目を開いてしまった。欲には勝てなかったのさ……。
諦めて、隙間に目をやる、が……。
何かある?
それが何か理解した瞬間、好奇心が恐怖に変わった。
手だ。
爪が不潔に長く、老婆のような、何とも形容しがたい手がその隙間から姿を見せた。
最初は指だけだった。
それが段々と伸びていく。
やばい!!
やばいやばいやばい!!
初めての感覚だった。心臓の音が、まるで隣にあるかのように近く聞こえる。
得体の知れない何かがそこにいる事に恐怖した。泣きそうだったし、不安で吐きそうだった。
それを最後まで見たら終わる。そんな気がしてならなかった。
しかしなぜなのか、僕は再びそれを見てしまった。
まるで吸い寄せられるかのように、視線がふすまへと向いた。
尋常じゃない量の汗が出た。
恐怖で震えた。
友達を起こす事も勿論考えた。だが恐怖の支配とは顕著なもので、僕に一切の行動を許さなかった。
見間違い、もしくは、イタズラ好きのイッシー先生が覗いてるだけと思う事にした。無理があっても構わない。僕にはそう思う事しかできなかった。
朝
朝になった。
何事もなかったかのように1日が始まった。
しかし──
あの後どうなったのか
まったく思い出せない!!
まさか、夢……?
そのまま変化はなく朝食の時間となり、部屋で友人達と朝食を食べていた。
僕は昨夜の事を友達に話した。
当然みんなドン引き。
そして、1人からこんな話を聞く。
部屋におふだが貼ってある旅館もあるらしい。そういう所はやっぱ出るんだって。
そんなまさか……。と思いつつも、全員で部屋をチェックした。
そして────。
あった…………。
友達の1人が、掛け軸の裏から見つけ出した。
正確には、貼ってあった痕のようなものが見つかった。誰かがおふだを剥がしたのかもしれない。
結局あれはなんだったのか……。
今でもそのメンツと集まると、その話で盛り上がるくらいに濃い思い出になってしまった。
あとがき
いかがでしたでしょうか!
ちゃんと冷えましたかね?
その後、特に何か怪奇現象などが起こった訳では無いのですが、とにかく怖くて怖くて……。
それはもう生きてて良かったと思いました!
今思えば、僕だけとにかく寝れなかったのにも、何かしら意味があったのかもしれませんね。
あんな体験二度としたくねぇぇ!!
コメント
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